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【真空管アンプ制作 #2 】真空管の基礎について

Last updated at Posted at 2020-06-14

真空管の基礎を勉強しはじめました

早速「情熱の真空管アンプ」第一章(真空管を手に入れよう)を読んでみました。

章タイトルの通り真空管をとりあえず買っちゃいましょうという冒頭から始まりました。
いきなり?まだ、どんなの選んだらいいかわからないのに?と不安な気持ちになりましたが、すぐ後にこのように続きました。

本書では特定の真空管を指定することをしません。使うことのできる真空管は、非常に広い選択肢を持っています。

なぜ、いきなりで問題ないか、どんな真空管を選んでも大丈夫なのかを簡単にまとめてみました。

アンプが完成してからでも真空管を変更できる

有名なもの無名なもの、高価なもの安価なものいろいろな真空管があります。
それぞれ内部構造や特性が違います。
既製品では全てのパーツが固定されているため、真空管を変更するといろいろ不都合が起きます。
しかし、自分で設計・実装したアンプであれば、真空管の変更に合わせて周辺回路の修正を行うことが可能です。
それが理由で、後から真空管の変更が可能とのことでした。
(おそらく既製品でも、修正を自ら行えば真空管の変更は可能)

どんな真空管でも一人前の音を出す

現代の優れた部品や回路技術をもってすれば、ほとんどどんな球でも一人前の音を出すことが可能

先人たちがいろいろな試行錯誤を行い、真空管の特性に合わせた調整方法や設計など様々な知見が世の中に溢れています。
この本の中でも基本的なアンプの設計を例にいろいろな技術が記載されているよう。

いきなり購入しても大丈夫そう

というわけで予算と見た目を考えながら真空管を購入していこうと思います!
何はともあれどんな真空管があるのかわからないと始まりませんので役割や構造の種類をまとめてみました。
(おそらく見る人が見たらかなり大雑把でツッコミどころ満載な気がします)

真空管の大まかな種類

役割による分類

出力管

パワー管とも言われる。パワーアンプの心臓部分で、スピーカーを鳴らすための増幅を行う。

電圧増幅管

プリ管とも言われる。オーディオやギターなどの微弱な出力を出力管が求める電圧まで増幅してあげる役割を持つ。プリアンプの心臓部分。

整流管

ダイオードともいう。半導体ダイオードと同じ働き。(発想が逆転してるけど、育ってきた時代的には仕方ないでしょう)

構造による分類

3極管

フィラメント(カソード)とプレート(アノード)の間にグリッドが挟まっている構造。
プレートからカソードに電流が流れているがグリッドに電圧をかけると電流が減少する。
image.png
※ 画像はwikipediaより引用

5極管

極管のグリッドとプレートの間に更に2枚グリッドが追加されたもの。
各グリッドは以下のように呼ばれる。

  • コントロールグリッド
    • 3極管のグリッドと同じ働き
  • スクリーングリッド:
    • カソードから出てコントロールグリッドを通過した電子を加速させることで能率をあげる働きがある
    • プラス電圧を印加する。
  • サプレッサーグリッド
    • プレートから跳ね返ってくる電子をプレート側にとどめておく働きがある
    • 通常カソードにつなぐが、マイナス電圧を印加することもある
ビーム管

5極管の能率をさらに上げて増幅を可能にしたのがビーム管。
サプレッサーグリッドの代わりに、形状を工夫したビーム形成電極と呼ばれる屏風のようなものがプレートの内側に設置されている違いがある。
これは内部でカソードにつながっているので外から見ると4極管にみえる。

真空管の選定

大まかに真空管の種類がわかったので実際に購入する真空管を選んでいこうと思います。
真空管はネットでも購入できるので販売サイトを探すところからやっていきます。

書籍にはもっとたくさんサイトの紹介がありましたがこの程度に留めておきます。
まぁ今の時代ググればなんでも買えるからこのくらいで問題ないか。

いろんなサイトにいろいろな真空管が掲載されているのでいろいろみていく。
どの型がどんな音を出すのかもちろんわからないので、今回は、見た目と価格で選んでしまおうと思います。

715gv6oEdDL.AC_SL1500.jpg
現段階ではこんな見た目の真空管がかわいくていいなと思っています。

おわりに

今回の記事では真空管の基礎知識をまとめました。
しばらくはサイトを巡回してこれだという真空管を見つけたら購入しようと思います。
次回の記事は「情熱の真空管アンプ」第2章(増幅回路ベーシック)を読んで学んだことをまとめたものにしようと思います。
それではまた次回!

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