SORACOMさんのGPSマルチユニットを入手したので、試してみた。
https://soracom.jp/products/kit/gps_multiunit/
SORACOMさんのユニットといいつつも、製品そのものは京セラのもの。
この辺がSORACOMさんのサービスを理解していない人に説明するときがややこしい。
設定
いくつかほかのデバイスもやっていたので、なんとなくでわかるだろーと
SIMを有効化し、グループ設定をしてみたのだが、上手くいかず。
そもそも測位/通信の間隔とかをどうやって変更したらいいのかなと。
で、よくよく取説を読んでみると、「ガジェット管理」からSIMを紐づけていく様子。
ということで、グループ設定を一度削除して再設定。
ちなみに測位/通信の間隔についてもこの「ガジェット管理」内の「デバイス設定」で設定が可能。
つまり、デバイス側にコードを指してキッティングするのではなくSOACOMのコンソール上から設定することができる。
すごい。
悩んだのはこれぐらい。お手軽に設定できる。
送信確認
これで対象グループに対して送信されていることを確認。
※確認はHarvest Dataを有効にして貯めてみてみるのが一番簡単。
一台ずつ設定しなくていいのでかなり便利な反面、
それぞれの端末にちゃんと設定が反映されているのかどうかが今一つわからないのが難点。
設定としては問題なさそうなのだが、UDPでやり取りしている都合上、端末⇔クラウドで届いているのかわからなく、ちゃんと反映できていないことが数回あった。
外みたいにこれは確実につながるだろうみたいな環境で設定反映はやるといいのかもしれない
同じ設定なのに3分に一回の送信になってしまっていた例。
外で何回かON/OFFしてたら、上記のように1分間隔になってた。
バッテリーについて
IoTやるうえでよくネックになるバッテリーのもち具合。
1分間隔で測位/通信させてみたところ、1日以上は余裕で受信されていたので、結構長持ちするんだなという印象。
最近のデバイスであれば、これぐらいが一般的なのかもしれないですが、逆に言えばこれで十分賄えるかと。
可視化
可視化先としてはLagoonではなく、Funnel経由でArcGIS Onlineにしてみる
あのボタンを設定した時と同じようにFunnelを使えば、ArcGIS Onlineへも簡単に登録できる
以前やった「あのボタン」とはデバイスから送られてくる属性がちと違うので、こんな感じに設定
{
"sendType": "json",
"delimiter": "",
"encode": "base64",
"d_id": "#IMSI",
"lat": "lat",
"lng": "lon",
"D_TIME": "",
"v_dbl_1": "",
"v_dbl_2": "",
"v_dbl_3": "lat",
"v_dbl_4": "lon",
"v_int_1": "",
"v_int_2": "bat",
"v_str_1": "type",
"v_str_2": "rs"
}
送信データ形式:バイナリ
マルチユニットはもう少しいろいろな項目を持っているので、紐づけ次第では気温などを設定することも可能。
やり方としてはHarvestを参照しつつ、設定したい項目名を上記の右側に設定してあげればOK。
これでデバイスの位置がこんな感じで可視化可能。
デバイスの都合上、加速度は取得できるけど速度が取れないのがちと残念。
ちなみにHarvest上で見るとこんな感じ。
当たり前だけど、位置は一緒。
個人の意見です
数台であれば、これでも全然問題ないとは思うけど、複数台がそれぞれどこらへんにあるか/いるか?とかを可視化するんだったら、何かしらのGISを使った方が見やすいんだろうなとは思う。
なので、個人的にはSORACOMのHarvestでPoCとしてデバイスの選定をしたあとに、BeamやFunnel,FunkでGISへ流して可視化や解析をするのが手間がかからずにエコシステムを活用できる楽ちんなパターンなんじゃないかなと思う。
最近だとAWSのLocation Serviceもなんかリリースされましたし。
といっても、みんな言うことを聞いてくれずにGPSで可視化する一式が欲しいんですけどーって言ってくるのが非常に悩ましい。
10万円を三回ずつ出してくれればいろいろなことを試しつつ、ベストな方法を考えられるのに、
50万出すからまとめてやってくれとなって、えいやでデバイス選定してなんだかなーという結果になるとすごくモニョモニョする。