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LaTeXで授業プリントを作ろう

Last updated at Posted at 2023-12-24

本稿は,少しづつ改訂していく予定です。

はじめに

メリークリスマス!
アドベントカレンダーの25日が空いていたので,ここに書かせていただきます。

なぜLaTeX?

実は,今日は私の誕生日です。私がコンピュータを触り始めたモチベーションの一つは, "っぽい文書をつくること" でした。
小学校で配布される文書やテスト用紙をWordやExcelを使って再現する遊びを良くしていました。大学に入り,$\LaTeX$というものに出会い,よくみたら「あの先生の資料も$\TeX$じゃん!!」といったことがありました。
大学の課題やレポートで,しばしば数式を書く機会があります。WordやPowerPointを用いて,数式を書いていると,

  • ちょっと角ばっている
  • UIが使いづらい
  • 反応が鈍い
    という印象を受けます。そこで,授業資料の作成に,$\LaTeX$を使うようになりました。

文章作成は私とコンピュータを結びつけてくれたものであり,$\LaTeX$を使っていて知見(笑)も得られたことなので,誕生日の機会に自分の$\LaTeX$スキルを振り返る意味も込めて,この記事を執筆することにしました。

この記事では,数学科教育法という授業での,数学の授業づくりで使っている,授業プリント作成のアイディアを主にまとめていこうと思います。

環境構築

本稿のテーマから少し逸れるため、TeX Wikiなどの、先達による素晴らしいコンテンツに説明を任せることにします。

環境構築など面倒だ!という方は、CloudLatexなどのサービスを使ってみることをおすすめします。
しかし、使っていると、だんだん、ローカルに環境を作りたくなると思います。

TeXの基礎知識

LaTeXでは、\バックスラッシュに続く形で、コマンドを記述します。多くは、\begin{hogehoge}\end{hogehoge}の間に囲んで記述します。
hogehogeに、具体的なコマンドが入ります。
例えば、箇条書きは、

箇条書きの例
\begin{itemize}
    \item コンテンツ1
    \item コンテンツ2
\end{itemize}

と書くと、

  • コンテンツ1
  • コンテンツ2

のように出力されます。
(但し、上の出力例は、マークダウンの*を使って、表示させているので、実際のものと異なります。)

数式

四則演算

  • プラスとマイナスについては,+と入力すればOKです。
  • 乗算と除算は,\times$\times$と\div$\div$ で表現します。

分数

分数は,\frac{分子}{分母}と書きます。日本語で読む順序と逆になっていて,
「aぶんのb」を表現するには,\frac{b}{a}とする必要があります。
出力は次のようになります。 $$\frac{b}{a}$$

累乗や添字

累乗は,^,添字は,_で表します。
例えば,「2の4乗」は,2^4と書きます。

体裁

氏名記入欄を作る

普通の氏名記入欄であれば、\underlineと、\␣で表現します。
(␣は半角スペースの意)
例えば、

氏名記入欄作成方法の例
1年
\underline{\ \ \ \ \ \ \ \ }組
\underline{\ \ \ \ \ \ \ \ }番
\ \ 氏名 \underline{\ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \ \}

スクリーンショット 2024-03-02 8.16.52.png

氏名記入欄を作る(Fancy)

ヘッダーとフッターで,氏名記入欄を作ることもできます。
\pagestyle{fancy}とすると,文書全体のヘッダフッダ設定,\thispagestyle{fancy}とすると,そのページのフッダ設定ができます。

\pagestyle{fancy}
    \lhead{} % ヘッダ左
    \chead{} % ヘッダ中央
    \rhead{クラス$¥cdot$出席番号(3年\ \ \ \ 組\ \ \ \ \ \ \ \ \ \ 番)} 
    \rfoot{} %フッタ左
    \cfoot{\thepage} %フッタ中央,ページ番号を表示

余白を設定する

プリアンブルに,以下を設定します。

\usepackage[top=20truemm,bottom=15truemm,left=20truemm,right=25truemm, marginparsep=0truemm ,marginparwidth=18truemm]{geometry}

枠をつける

(ワクワクする枠)
枠がつくと,わくわくしますよね。

メモページを作る

私は,個人的に方眼が好きなので,必要に応じて5mm方眼を入れます。

\begin{center} %中央寄せ
  \begin{tikzpicture}
    \draw[step=0.5cm,lightgray ,very thin](0,0) grid (17.0,25.0);
  \end{tikzpicture}
end{center}

*stepオプションで,幅を調整しています。
*lightgrayは,線を灰色にします。
*veery thinは,線を細くするオプションです。
*(0,0) grid (17.0,25.0);で,方眼のサイズを決めています。
これは,私の余白設定で,A4用紙いっぱいにほぼちょうどよく方眼紙を表示させる寸法です。

さらに…

ここからは,私自身足を踏み入れていない領域ですが,より多様な表現を可能にする外部ツールを紹介します。
先人たちの苦労によって,素晴らしいツールが用意され,周辺のドキュメントが整理されているので,役立つと思います。

最後に…

読み返してみると,かなり粗い記事になってしまいました。
LaTeXは,思った以上に自由度が高く,楽しいです。本稿によって,少しでもLaTeXを使ってみようという方がいれば幸いです。

そして,せっかくであれば実際に作成した授業プリントをお見せしたいところですが,諸般の事情で,公開はしないでおこうと思います。気になる方がいらっしゃったら,お見せしますので,お声がけください。

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