はじめに
本記事では、Ubuntu LTSのバージョンを更新する方法を紹介します。特に、「アップグレード作業を見積もれません」というエラーメッセージへの対応方法を記載します。
前提条件
以下のをご準備ください。
- Ubuntu LTS をインストール済みのPC
- ネットワーク接続環境
手順
1. バージョンの確認
まず、以下のコマンドで現在のバージョンを確認します。
$ cat /etc/os-release
続いて、以下のコマンドで更新可能なバージョンの有無を確認します。
$ sudo do-release-upgrade -c
コマンドが実行できない場合は、まず以下のコマンドでupdate managerをインストールします。
$ sudo apt install update-manager
バージョンの更新が可能な場合は、以下の手順に進みます。
2. バージョン更新のための準備
バージョン更新の準備として、以下のコマンドでパッケージのアップデート・アップグレードを実施します。パッケージの更新後にマシンの再起動も実施します。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
$ sudo apt full-upgrade
$ sudo reboot
3. Ubuntuのバージョン更新
以下のコマンドを実行し、Ubuntuのバージョンを更新します。途中いくつか質問がありますが、いずれもy
で先に進みます。
$ sudo do-release-upgrade
バージョン更新の完了後に再起動が行われます。再起動したら以下のコマンドでバージョンを確認します。
$ cat /etc/os-release
無事バージョンが更新されていれば成功です。
エラー対応
「アップグレード作業を見積もれません」というエラーメッセージが出て、$ sudo do-release-upgrade
が実行できない場合があります。その場合、/var/log/dist-upgrade/main.log
を確認します。ファイルの末尾あたりにINFO failed to remove libpython-stdlib
等の記述があり、削除できなかったパッケージ(先の例ではlibpython-stdlib
が該当)が記載されています。
削除できなかったファイルを確認できたら、以下のコマンドで手動で削除し、再度手順3を実行します。
$ sudo apt remove libpython-stdlib
参考URL
基本的なアップグレード手順は以下の記事を参考にしました。