前置き
アドベントカレンダーの企画に参加するために記事を書いてみました!
こちらの企画↓
一部抜粋すると
"「経営と技術の分断をつなぎ直す──。」"
"エンジニアがビジネスとどう関わっていくべきなのかを考える"
要は、エンジニアがどうやってビジネスやビジネス職の方とかかわっていくのかについての投稿をしていく。
大学生の身としては現場でのコミュニケーションについては書けないが、倫理と言う視点と起業を考えれいる者としての視点で少し考えをまとめてみる。
エンジニア VS 経営者
このような状況は今も昔もあった。
具体例として多くの方も知っているであろう 「世界三大失敗」 や電気学会倫理委員会の出版する 「事例で学ぶ技術者倫理」 などをもとに検討していきたい。
補足:世界三大失→ コメット号(飛行機)墜落/リバティー号(貨物船)沈没/タコマ橋崩壊
破壊の原因となった具体的な物理現象
→コメット号:疲労破壊/リバティー号:脆性破壊/タコマ橋崩壊:自励振動
1. コメット号(飛行機)墜落
英国製の飛行機の話です。1954年1月に事件は起きた。
なんと、巡航中に機体が突然空中分解してしまった・・・
1万機以上が同時に世界中を飛び交う現代では、そんなこと起こるとは誰しもが思わないだろう。
原因は、「疲労破壊」であった。これは針金などを何度も折り曲げすると脆くなってれてしまう現象みたいなもの。
実はこの原因が解明される前には2度も空中分離が起きている。1度目以降に多くの対策をとったものの原因追求はできていなかったのだ。
この事件以来、疲労破壊の分野での研究が進められ現在では耐久性の高いジュラルミンなどが用いられている。
2. タコマ橋崩壊
1940年アメリカのワシントン州でタコマ橋の完成後わずか4ヶ月のち、
風速19m/sの横風のために橋が歪みそのまま壊れた・・・
(台風の暴風域は風速25m/s)
参考:長崎大学「5章 橋の近代技術の変遷 ---事故の教訓---」
https://www.st.nagasaki-u.ac.jp/ken/matsuda/bridge-culture-tech/
橋の右側がこんなにも波打っている。
こちらも現在は多くの研究が行われ対策などが施されている。
3. スペースシャトル・チャレンジャー号の事故
次にこちらも有名な話だが、個人的には
スペースシャトルの爆発は防げたのでは・・・
と考えている。
ある寒い日、アメリカでスペースシャトルの打ち上げを行った。ゴム製のOリングが寒さで硬化してしまっていた。。。それを知っている CTO(技術担当副社長)と現場の技術者 は、 経営者(上級副社長) に懸念を伝えたが、最終的には 経営者とCTO がロケットを飛ばすと決定してしまった。
初めは、打ち上げに反対していたCTOも最終的には説得させられてしまった。
ここで軽く関係をまとめる
CTO(技術担当副社長) | 現場の技術者 | 経営者(上級副社長) | |
---|---|---|---|
役職 | 技術責任 | 現場を一番知る者 | 経営上の判断をしないといけない |
状況 | 経営陣と現場の技術者に挟まれる | 部品の耐久性を以前から懸念 | NASAからの圧力を受ける |
Take off your engineering hat and put on your management hat.
技術者の帽子を脱いで、経営者の帽子を被りたまえ
と経営者に言われた技術担当者は説得させられてしまった。
もしも自分がCTOなら・・・経営者なら・・・
と考えると・・・
4. 東海道新幹線の開発
最後の例として日本の例をあげる。
日本の新幹線車内での死亡事故は0であると言われている。
(ただしこれは、新幹線列車内の乗客が死亡する列車事故がないと言うことはある。)
地震の例を一つ挙げたい。
新潟県中越地震の際に新幹線が脱線したが被害を最小限に抑えられたのは、阪神・淡路大震災を受けて
特に補修が必要であると考えられる架橋の補修工事を進めていた。
地盤を調査し、優先的に補修をしたおかげて線路の崩壊を防げたとのことだ。
このように前もってリスクヘッジを行う大切さがわかる
もしも自分が技術者なら・・・経営者なら・・・
どちらの立場も重要であるとは思う。しかし、対立が起きた際、方針を確定させないといけない時は必ずある。起業を考える私の立場からすると悩ましいことであった。
エンジニア VS 経営者
倫理を考えると私ならば、技術者の帽子はいつまでも被っていたい。
エンジニアのかっこよさは何にも敵わない
お金儲けをしても、悲しむ人が出てしまうならその経営方法は必要はない
そう、強く思う
しかし、本当にその判断ができる自信もない。
何を軸に倫理観をもっていくのか改めて認識した。
倫理に正解はない (ありがちだが、、、)
人それぞれの考え方あるとは思う。
少しこの記事を見て、経営者も技術者も欠かせないし、お互いの信念があることを再認識したい。
"「経営と技術の分断をつなぎ直す──。」"
"エンジニアがビジネスとどう関わっていくべきなのかを考える
「分断」
は強い言葉だとは思うが、行動の軸は確実に経営と技術は違うと思う。
このギャップを埋めるのは日々のコミュニケーションとお互いの相手の考え方を理解する姿勢が大事だお思う。
エンジニア
はビジネスにもっと関わるべきだとも思う。専門性だけでは乗り越えない時代が来ると思う。
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
乱丁で読みにくいなと自分でも思いましたがご容赦ください。
やさしい世界を作るには、何が必要なのかしっかり考える必要がありそうだと感じます。
何をすればよかったのか、何をしたのが行けなかったのか、過去を見ることもたまには良いのではないでしょうか。その時の最善を尽くすために、1回の判断を間違わないために経験だけでなく過去の知識もあるといいのかもしれませんね
参考文献
・事例で学ぶ技術者倫理 電気学会倫理委員会出版