概要
2022年10月29日(土)に開催されたSymbol 秋祭りのアイデアソンで発表したネタです。
詳細はこちらをご覧ください。
最近疲れてませんか?
疲れがたまって朝起きるのがつらくないですか?
肩・首のこり、気になりませんか?
スマホ利用時間や在宅でのデスクワーク増加などコロナ禍の影響で長時間同じ姿勢でいる時間が増え、肩がこる機会も増えてきました。
そんなつらい肩こり、マッサージやヨガのような特別な活動をせずとも日常の中で自然に行う営みで軽減・解消できたら嬉しいですよね。
睡眠とまくら
エンジニアのほぼ100%が日常的にスト〇ングゼ〇水分を摂取しているように、人類のほぼ100%が睡眠を取っています。人間の三大欲求に含まれるくらい重要でごく当たり前に行われる営みです。
睡眠の質を決めるアイテムには様々ありますが季節に関係なく良質な睡眠の質を担保するのに欠かせないアイテム、それがまくらです。旅先でまくらがフィットせずなんだかスッキリしない朝を迎えたことのある方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなまくらに着目し、単に健康になるだけではなくちょっとイイ体験もできちゃうまくらを考えてみました。
名前は肩こりバイバイ、ColyBi(コリバイ)なんてどうでしょうか。
機能と仕組み
ColyBiは各種センサーと自動調整機能を備えたまくらです。
睡眠中に取得した様々なデータをブロックチェーン経由で定期的に収集、これを基に快適な睡眠をサポートするパラメータを算出しColyBiへ送り返すことで形状などが変化する仕組みです。
ブロックチェーンを利用することで顧客用データベースを管理する必要がなくなるのは魅力的です。
またデータ暗号化やアドレス制限、モザイク(トークン)制限といった便利な機能を標準で備えているSymbolブロックチェーンを利用することで、データをセキュアに転送したり第三者から悪意のある設定を加えられるのを防止したりといったことが容易に実現可能なのも嬉しいポイント。
トークノミクス/エコシステム
ColyBiユーザーにはデータ送信に対するお礼としてモザイクを発行します。
航空会社が発行するマイルのように買い替え時の割引や連携商品との引き換えに利用できます。自分では買わないけどあったら嬉しいアイテムがただ寝てるだけで手に入ったりするのは嬉しいですよね。
プロダクトとしてはまくらなので、各家庭のみならずホテルなどの宿泊施設にも展開できます。
2022年6月現在で約5.5万施設、170万部屋ある(※1)とのことなので、単純に全部屋のまくらが1日1回データを送信した場合170万(実際は双方向のやりとりなので実質300万以上)のトランザクションが飛び交うこととなります。トランザクション発生時の手数料は報酬として各アカウントへ還元される仕組みとなっているため、ホルダー目線でも嬉しい仕組みです。
手数料報酬について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
また個人情報の扱いが許せば収集したデータを医療分野へ展開し診断の効率化やリハビリメニュー策定に寄与することもできるのではないかと考えています。
さらにはまくら自体をブロックチェーンノードとすることで地理的分散によるチェーンの安定性向上を図ることもできそうです。2022年現在の物理的な素材面を考慮するとまだ少し先の話にはなりますが、近年の技術革新を踏まえると数年内には実現できているのではないかとも思います。楽しみですね。
おわりに
日常のお会計からモノのトレーサビリティまで、振り返ってみればたくさんのブロックチェーンエンジニアがビジネス領域での応用に躍起になった1年でした。ブロックチェーンはユーザーにとってわかりやすい/新しい価値を提供できる可能性を秘めていると個人的に感じているので、今後も普段の開発の息抜きにこういった少し先のアイデアも発散していけたらと思います。
ColyBi、いつか作ってみたいですね。おわり。