RisingWaveは、リアルタイムイベントデータの処理・分析・管理を、最もシンプルかつコスト効率の高い形で実現するために設計されたリアルタイムイベントストリーミングプラットフォームです。さらに、Apache Iceberg™のオープンテーブル形式をネイティブにサポートしており、PostgreSQL互換のSQLインターフェースと、DataFrameスタイルのPythonインターフェースの両方を備えています。
RisingWaveは毎秒数百万件のイベントを取り込み、ライブストリームと履歴データを継続的に結合・分析し、低レイテンシでアドホッククエリに応答しながら、Apache Iceberg™やその他の下流システムへ鮮度と整合性のある結果を永続化します。
プロダクトアップデート
RisingWave Cloud
1. バックアップとリストア機能の導入
Cloud Portal上でのバックアップ管理およびクラスタのリストア機能を新たに提供開始しました。オンデマンドおよび自動バックアップを管理できるだけでなく、バックアップからクラスタを過去の状態に復元することで、データ損失や破損に備えることも可能です。
バックアップ管理とクラスタリストア機能のUI例
2. メトリクスダッシュボードの改善
メトリクスダッシュボードに2つの主な改善を導入しました。ローカルクエリと分散クエリのレイテンシを分離して表示できるようになり、クエリパフォーマンスの深い洞察が可能になりました。また、エラーログの時間選択ドロップダウンをより目立たせ、時間範囲の調整が迅速かつ直感的に行えるようにしました。
ローカル/分散クエリ別レイテンシ表示
エラーログビューの時間選択UIが強調された例
RisingWave Database
1. 高度な結合増幅の分離
unaligned joins(アンアラインドジョイン)を有効にすると、チェックポイントのバリアが下流の遅いオペレーターを待たずにすぐに通過するようになります。特に、結合増幅が大きく下流がクラスタのボトルネックになっている場合に有効です。
2. ストリーミング結合エンコーディング
キャッシュされた結合行のための CPU に優しいエンコーディング方式を追加しました。クエリ作成前にセッション変数でエンコーディングタイプを指定でき、状態サイズが利用メモリに対して中程度のケースで効果を発揮します。状況によってはパフォーマンスが最大50%向上するケースもあります。
3. VACUUM コマンド
RisingWaveのIceberg Table Engineで管理されているIcebergテーブルに対し、手動でコンパクションをトリガーできるVACUUMコマンドを導入しました。
ドキュメント更新
- Iceberg統合のドキュメントを再構成し、BYOI(Bring Your Own Iceberg)とRisingWave管理下のテーブルを明確に分離しました。カタログやストレージセットアップのガイド、実践的な例を追加し、よりモジュール化され、ナビゲーションしやすくしています。詳細はIceberg概要をご覧ください。
- Snowflakeシンクに関するドキュメントを全面的に見直し、アップサートワークフロー、CDC処理、増分マージの方法についてより明確かつ実用的なガイダンスを追加しました。実例も掲載しており、スムーズな導入をサポートします。RisingWave→Snowflakeシンクをご参照ください。
- 次期 v2.5 リリースでは、テーブル・ビュー・シンクなどの将来作成されるオブジェクトに対してデフォルトで権限を設定できるようになります。都度手動で権限を付与・取り消す手間が省けます。ALTER DEFAULT PRIVILEGES をご確認ください。
- Icebergテーブルエンジンは partition_by オプションに対応しました。単一列・複数列・バケット・トランケート型パーティショニングの例はPartition Strategy に記載されています。
- 再利用可能なウィンドウ仕様を定義できる新しい WINDOW 句を導入し、名前付きウィンドウに対してウィンドウ関数を使用できるようになりました。SQLクエリの可読性と再利用性が向上します。Named window をご参照ください。
特集ブログ
- RisingWaveのホステッドIcebergカタログを紹介
- S3ベースアーキテクチャによるサブ100msレイテンシのストリーム処理に向けて
- RisingWaveでストリーミングIcebergテーブルを3ステップで作成
- RisingWaveとGitHub WebhookによるリアルタイムDevOpsインサイト
- Postgres CDC→Iceberg:実運用パイプラインから得た教訓
コミュニティ
Slackコミュニティは現在 3,000名 を超えるメンバーに成長しました!RisingWave Slackは、ユーザー・データ愛好家・開発者・貢献者が集い、学び、創造し、成長する中心的な場です。
- ご質問はお気軽にどうぞ。私たちチームとコミュニティがすぐにサポートします。
- ご使用体験やノウハウをぜひ共有してください。
- フィードバックも大歓迎です。あなたの声がRisingWaveの未来を形作ります。
今後のイベント
香港 では、グローバル「Streaming Lakehouse Tour」の特別回が 2025年8月7日(木) に開催されます!イベント詳細はこちら
AWS技術スタックを活用したエージェント型AIアプリケーション、RisingWaveのようなイベントストリーム処理プラットフォーム、StarRocks等を使ったクラウドデータレイク上での極めて高速なクエリ処理など、最新のデータスタック設計に関する実践的な知見を得られる機会です。