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VMWare Player上にESXi 6.5をインストールした手順(Nested構成)

Last updated at Posted at 2017-12-29

はじめに

今回は、自宅PCでサーバ仮想化MWをインストールしてみることにします。
内容としては、構築の最初からOSインストールまでとします。(OSインストールは別記事です)

なお、私は会社で少し触ってみて興味を持った程度の初心者でしかなく、バリバリのインフラSEではないということをご容赦ください。
ですが少しでも知識を得たいので、指摘等あれば心置きなくお寄せください!

この記事を通して、ESXiに興味を持ってもらえる方が少しでも増えればと思います。

目次

  1. Nested構成について
  2. 構築手順
    1. 構築環境
    2. ESXi構築編
    3. OSインストール編

Nested構成について

本番環境での構成

ESXiの本番環境での構成は以下の通りとなります。物理HW上に、ESXiが直接インストールされています。OSみたいな感じです。
ESXi 標準構成

今回のNested構成

しかしながら、今回は自宅PCへのインストールということで、以下のNested(=ネストされた=入れ子状の)構成を採ります。
物理HW上にWindowsなどのOSがあり、その上に仮想化ソフトが有り、その仮想化ソフト内でESXiを立ち上げるといったイメージです。
すなわち、仮想化ソフトから見ればESXiもOSです。
ESXi Nested構成
https://blogs.vmware.com/jp-cim/2014/04/vsphereonfusion.html
なぜこのようにしたかというと、大きく分けて

  • サーバの実行プラットフォームを容易に変えられるようにしたかった
  • 自宅で手軽にESXiが触ってみたかった

という2つの理由があります。

この構成のメリットとしては、ESXiのインストールをVMware Workstation等の仮想化ソフト上に行うことで、

  • VM上に構築したESXiを別のサーバで実行する際に、ESXiそのものの構築し直しを避けられる
  • 物理HW上へのESXiの構築には、PCパーツのドライバ(それもRAIDカードとかNICとかのレベル)を1つ1つインストールすることが必要だが、 VMへのインストールではそれらが不要となる
    • メーカー製のサーバ(ex.富士通さんで言うPRIMERGY)については、最初から各種ドライバ込みのESXiイメージが提供されていますので、この限りではありません

という点があります。
なお、Nested構成は本番環境にはお使いいただけませんのでご注意ください。

手順

構築の環境及び手順をご説明します。
なお、VMWare Workstation Playerの導入は割愛します。

構築環境

項目
OS Windows10 HomeEdition
VMWare Workstation 14 Player
HDD 1TB
RAM 16GB
ESXi 6.5a

ESXi構築編

ライセンスキー取得

  1. MyVMWareに登録し、ログインします。
  2. 「VMWare.com」のトップページに遷移し、「製品」→「無償の製品」→「vSphere HyperVisor」→「ダウンロードはこちらから」の順で遷移します。
  3. このページでライセンスを取得することができます。(ESXiインストール後に、Webの管理画面から入力します)

イメージのダウンロード

先程のページから、「VMware vSphere Hypervisor 6.5.0a - バイナリ」を「手動ダウンロード」してください。

VMWare Workstation Playerでの仮想マシン作成

「新規仮想マシンを作成」を押下し、以下のダイアログで「インストーラディスクイメージファイル」を選択し、ダウンロードしたESXiイメージを選択します。
2017-12-29 (2).png

仮想マシンの名前と作成場所(仮想ディスクを保存する場所)を指定します。
2017-12-29 (3).png

ディスク容量を任意の容量に設定します(ESXiですので、多めがいいかもしれません)
2017-12-29 (4).png

ESXiを作成する仮想マシンのハードウェア情報が表示されますので、必要に応じてカスタマイズしてください。
今回は以下「カスタマイズ後」のようにしました。
2017-12-29 (5).png
カスタマイズ後:
2017-12-29 (6).png

「完了」を押下すると、ESXiのインストーラが起動します。
2017-12-29 (7).png

インストール

しばらくお待ちください。
2017-12-29 (8).png

Workstation Playerの画面をクリックし、Enterを押下
2017-12-29 (9).png

F11を押下
2017-12-29 (10).png

Enterを押下
2017-12-29 (11).png

「Japanese」を選択しEnter
2017-12-29 (12).png

パスワードを入力しEnter ※一定以上の文字数が必要です
2017-12-29 (13).png

F11を押下
2017-12-29 (14).png

しばらくお待ちください
2017-12-29 (15).png

Enterを押下し再起動します
2017-12-29.png

起動後の画面です。
2017-12-29 (18).png

Webクライアントから設定

ESXiはWebの管理画面から設定変更等を行うことができます。

「Download tools to manage this host from」以下のURLをホストOSのブラウザに入力します。(IEを推奨)
すると、以下のような画面が表示されますので、ユーザー名(root)・パスワード(インストール時に決定)を入力し、ログインします。
2017-12-29 (19).png

管理画面は以下のとおりです。
2017-12-29 (20).png

ライセンスの適用

インストールしたESXiは無償版ですが、ライセンスが必要となりますので、
「ライセンスキー取得」の手順で出てきたライセンスキーをWebの管理画面から入力する必要があります。

左サイドメニュー「管理」→「ライセンス」タブに遷移します。
2017-12-29 (21).png

「ライセンスの割当」をクリックし、ライセンスキーを入力し、「ライセンスの確認ボタン」をクリックします。
すると、ライセンスキーの検証が行われますので、もう一度「ライセンスの確認ボタン」をクリックします。
2017-12-29 (22).png

これでESXiの初期セットアップは完了です。お疲れさまでした。ありがとうございました。

注意事項

  • ESXiのインストール時、仮想マシンのスペックを高めにしておくと、インストールにかかる時間が短くなります。
  • 上記のことは、ESXi内に仮想マシンをインストールするときでも当てはまります。最初だけスペックを上げておいて、後で標準運用時のスペックに戻せるのはVMの利点です!

OSインストール編

OSインストールと行きたかったのですが、疲れましたので別記事にて紹介します。予定としては以下の2つです。

  • CentOSをインストール
  • 仮想マシンを移植(VirtualBoxのWin7をESXiに)

読んでくださり、ありがとうございました。

2017/12/29修正

  • 誤字を修正

2017/12/30追記

WebクライアントではないESXiのクライアントアプリケーションも存在します。ダウンロードはこちらからどうぞ(バージョンは6.0台のものにしてください)
https://kb.vmware.com/s/article/2089791?r=2&Quarterback.validateRoute=1&KM_Utility.getArticleData=1&KM_Utility.getGUser=1&KM_Utility.getArticleLanguage=1&KM_Utility.getArticle=1

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