SSLHandshakeExceptionやcreateSSLExceptionは、SSL/TLS接続を確立する際に何らかの問題が発生したときに発生する例外です。このエラーは、一般的に次の原因で発生することがあります。
1. 証明書がKeystoreにインポートされていない
SSL/TLS接続を行う際、サーバーは証明書を使ってクライアントに自身のアイデンティティを証明します。もしクライアントがサーバーの証明書を信頼できない場合(つまり、その証明書がクライアントの信頼されたKeystoreに含まれていない場合)、SSLハンドシェイクに失敗し、SSLHandshakeExceptionが発生します。
発生の理由:
サーバーの証明書がクライアント側のKeystoreにインポートされていないため、クライアントはサーバーの証明書を信頼できないと判断する。
解決策:
サーバーの証明書を取得し、クライアント側のKeystoreにインポートする必要があります。
インポート方法の例(LinuxまたはMac OS):
keytool -import -trustcacerts -file server-cert.pem -keystore keystore.jks -alias server-cert
インポートする際、server-cert.pemにはサーバーの証明書が含まれている必要があります。
2. 自己署名証明書の使用
もしサーバーが自己署名証明書を使用していて、その証明書をクライアントが信頼していない場合、同じようにSSLハンドシェイクは失敗します。
解決策:
クライアント側のKeystoreに自己署名証明書をインポートするか、信頼できる認証局(CA)から署名された証明書をサーバーに導入します。
3. 証明書チェーンの不完全
サーバー証明書が中間証明書やルート証明書と一緒に送信されていない場合も、クライアントは証明書を信頼できず、SSLHandshakeExceptionが発生することがあります。
解決策:
サーバー証明書のチェーン(中間証明書やルート証明書)をサーバー側で適切に設定し、クライアントが正しい証明書を受け取れるようにします。
4. プロトコルの不一致
クライアントとサーバー間でサポートされているSSL/TLSバージョンや暗号スイートが一致しない場合も、SSLハンドシェイクが失敗します。
解決策:
クライアントとサーバーの間で使用するTLSバージョンや暗号スイートが互換性があるか確認し、必要に応じて設定を変更します。
5. クライアント証明書の問題
サーバーがクライアント証明書を要求している場合、クライアントが適切な証明書を提供できないと、SSLハンドシェイクに失敗します。
解決策:
クライアント証明書が正しく設定され、Keystoreにインポートされていることを確認します。
SSLHandshakeExceptionやcreateSSLExceptionが発生した場合は、以下のステップでトラブルシューティングを進めると良いでしょう。
1. 証明書が正しくインポートされているか確認
(keytool -list -keystore keystore.jksでKeystoreの内容を確認)
2. サーバー証明書が信頼されているか確認
(クライアントのKeystoreにサーバー証明書が含まれているか)
3. プロトコルや暗号スイートの互換性を確認
4. SSLデバッグログを有効にして詳細情報を確認
(JavaでSSLデバッグログを有効にするには、-Djavax.net.debug=sslオプションを使用)
それでも問題が解決しない場合は、具体的なエラーログや証明書の詳細情報を確認することが重要です。