JUnit。アプリケーションプロパティファイル読み込み。デバッグ実行でうまくいく。getResouce。JUnitだとパスの先頭に/があると失敗する。
例)
META-INF/ab000/
■答え
JUnitでリソースを読み込む際に、パスの先頭にスラッシュ(/)があると失敗するのは、パスの解釈方法の違いが原因です。デバッグ実行ではうまくいくのは、おそらくIDEがその違いを吸収してくれているからでしょう。
通常、getResource()メソッドは、クラスパスのルートからの相対パスでリソースを探します。つまり、パスの先頭にスラッシュを付けると、ルートからの絶対パスとして解釈されます。しかし、JUnitでは、クラスパスが通常の実行とは異なる方法で構築されるため、この挙動が変わります。
解決策として、JUnitテストの場合は、先頭のスラッシュを削除して、相対パスとして指定することができます。例えば、"META-INF/ab000/"のようにします。これにより、JUnit実行時にも正しくリソースを読み込むことができます。
補足
以下は、Mockitoを使用して定数の値を変更する例です:
import static org.mockito.Mockito.*;
// テスト対象のクラス
public class MyClass {
public static final int MY_CONSTANT = 42;
}
// テストクラス
import static org.junit.Assert.assertEquals;
import org.junit.Test;
public class MyClassTest {
@Test
public void testMyMethodWithMockedConstant() {
// 定数のモック化
MyClass myClassMock = mock(MyClass.class);
when(myClassMock.MY_CONSTANT).thenReturn(100); // 定数の値を100に変更
// テスト対象のクラスをモック化した定数を使ってインスタンス化
MyClassUnderTest myClassUnderTest = new MyClassUnderTest(myClassMock);
// テストメソッドの呼び出し
int result = myClassUnderTest.myMethod();
// 期待される結果を検証
assertEquals(100, result);
}
}
// テスト対象クラス内で定数を使用する場合の処理
public class MyClassUnderTest {
private final MyClass myClass;
public MyClassUnderTest(MyClass myClass) {
this.myClass = myClass;
}
public int myMethod() {
return myClass.MY_CONSTANT;
}
}
実際に本番環境で動かす場合は、先頭に/があっても問題なく動作しますか
通常、Javaのクラスパス上のリソースは、先頭にスラッシュ(/)があってもなくても正常に読み込まれます。そのため、本番環境でも先頭にスラッシュがある場合でも問題なく動作することが多いです。
ただし、環境によっては異なる挙動を示すことがあります。一部の環境では、先頭にスラッシュがあるとクラスパスのルートからの絶対パスとして解釈され、先頭にスラッシュがない場合はクラスを基準とした相対パスとして解釈されることがあります。そのため、環境によっては先頭のスラッシュの有無でリソースの読み込みに違いが生じるかもしれません。
したがって、アプリケーションを開発する際には、可能な限り先頭のスラッシュの有無に依存しないようなコードを記述することが望ましいです。代替案として、相対パスや絶対パスを明示的に指定する方法や、リソースのロケーションを動的に解決する方法を検討することができます。
classpath:を先頭に付与できる?
classpath:を先頭につけることで、Spring Frameworkなどの一部のライブラリでクラスパス上のリソースを指定することができます。このような場合、classpath:プレフィックスを使うことで、リソースがクラスパス上に存在することを示します。
例えば、Spring FrameworkのResourceLoaderを使ってクラスパス上のリソースを読み込む場合、以下のようにclasspath:プレフィックスを使用します。
import org.springframework.core.io.Resource;
import org.springframework.core.io.ResourceLoader;
public class MyClass {
private final ResourceLoader resourceLoader;
public MyClass(ResourceLoader resourceLoader) {
this.resourceLoader = resourceLoader;
}
public void loadResource() {
// クラスパス上のリソースを読み込む
Resource resource = resourceLoader.getResource("classpath:path/to/resource.txt");
// リソースの読み込み処理...
}
}
このようにして、classpath:プレフィックスを使用することで、クラスパス上のリソースを指定できます。classpath:プレフィックスを使うことで、リソースの位置を明示的にクラスパスから指定することができます。
ただし、classpath:プレフィックスはJavaの標準的なリソースローダーでは使われません。そのため、Javaの標準的なAPIを使用する場合は、このプレフィックスは使えません。
コンストラクタでresourceLoaderがnullになった。なんで?
resourceLoaderがnullになる可能性があるいくつかの理由があります。一般的な原因としては以下が挙げられます:
- コンストラクタでresourceLoaderが正しく注入されていない:MyClassのインスタンスを作成する際に、ResourceLoaderのインスタンスが正しく注入されていない可能性があります。注入が正しく行われていない場合、resourceLoaderはnullのままです。
- テストコンテキストが適切に構成されていない:Springを使用している場合、テストコンテキストが適切に構成されていないと、resourceLoaderに注入されるResourceLoaderのインスタンスがないため、nullになります。
- MyClassをSpring Beanとして宣言していない:Springを使用している場合、MyClassをSpring Beanとして宣言していないと、Springが自動的に依存性注入を行えません。そのため、resourceLoaderがnullになります。
Autowiredアノテーションをつければ、コンストラクタでも、ResourceLoaderのインスタンスを注入できる?
@Autowiredアノテーションをコンストラクタに付けることで、Springによって依存性注入が行われ、コンストラクタ経由でResourceLoaderのインスタンスを注入することができます。
import org.springframework.beans.factory.annotation.Autowired;
import org.springframework.core.io.Resource;
import org.springframework.core.io.ResourceLoader;
public class MyClass {
private final ResourceLoader resourceLoader;
@Autowired
public MyClass(ResourceLoader resourceLoader) {
this.resourceLoader = resourceLoader;
}
public void loadResource() {
// クラスパス上のリソースを読み込む
Resource resource = resourceLoader.getResource("classpath:path/to/resource.txt");
// リソースの読み込み処理...
}
}