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ミニ耕運機のガバナ機構

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はじめに

あまりIT系の方で、農耕機に関心がある方はいないと思いますが、田舎に住んでいると関わることもあります

ガバナとは

耕運機などに搭載されている"ガバナ"というものをご存じですか?
同じ4ストエンジンでも、車などでは聞きなれない言葉です
簡単に言うと、エンジンの出力を一定に保つ構造です

車でアクセルは、出力と比例関係にありますが、耕運機だと耕す土の状態などでエンジンへの負荷が刻々変化します

負荷が増えたら出力を上げ、負荷が減ると出力を下げる
といった構造になります

図解で説明

ガバナ02.png

簡単に描くと上記のようになります
土から出たり、浅くなって負荷が減るとエンジンの回転数が上がります…(操作上危ないです!)
1 シリンダーシャフト直結の1の歯車の回転も上がる
2 イスのような形の分品の背もたれ部分が、遠心力で外側に引っ張られます
3 てこの原理で、3のピンが上に持ち上げられます
4 ガバナロッドというシャフトが持ち上げられ、4の回転運動に変換されます

回転運動のシャフトの続きは?

最終的にキャブレターの混合気の量を減らします!
ガバナ03.png

5 回転運動によりガバナアームを横方向に動かします
6 キャブレターのスロットルバルブを閉める方向に動かします
7 スロットルバルブが混合気の量をふさいで減らし、回転数を下げます

スロットル・ストップ・スクリュ

上記の図で6番の、動きが大きいとキャブレターの混合気を完全にふさいでしまい、エンストしてしまいます
スロットル・ストップ・スクリュというねじがあり、6が動きすぎないように抑制します
逆に抑制しすぎると、エンジンの回転数が下がらなくなります(スロットルバルブが常に開いたままになります)

スロットルとの関係

ミニ耕運機にも、一応スロットルがあり、手動でエンジンの回転数を調節できます
スロットルを開けると、上の図で5番の、ガバナアームの動きを抑制し、スロットルバルブをふさぐ力を弱めます
(混合気が減らないので、回転数が下がりにくくなります)

さいごに

ちなみHONDAのこまめという耕運機のキャブレターはKEIHIN製でした
それでは皆さん良い農業DAYを!

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