E-JAWSカンファレンスに参加してきました。
内容を簡単にご紹介します。
AWSのご紹介
AWSエバンジェリスト渥美さん(前職はSIer)が20分ほどAWSのサービスを簡単にご紹介。
・今やIT企業の25%はパブリッククラウドを導入
・AWSはサービスインしてから9年間で50回の値下げ
・新規サービスは2015年で既に500のサービス更改を実施
・パブリッククラウドはセキュリティ面で懸念される経営陣およびエンジニアが多いが
DCと変わらんとのこと。ソニー銀行もAWSに移行している
・スシローはAmazon Machine Learning(機械学習)を使って、時間帯によってどのネタを提供するか調整している
ここから企業の情シス、インフラ担当の方が壇上に上がり、AWSの取組をご紹介
丸紅ITソリューション
AWS導入前はどうなっていたか。
・某ベンダーのプライベートクラウドでよろしくやっていた、ハード・運用保守のコストで頭を悩ます
・3.11の震災でDR対策としてDC(東京)のクローンを大阪に作る→当然コストも2倍近くになって頭を悩ます
・丸紅グループさんではそれぞれで物理サーバをもっていて管理が乱雑になっていた
→上記を改善するためAWS導入を検討。
AWS導入方法
- 一旦物理サーバをVMに仮想化
- VMインポートツールより、仮想マシンをクラウドに移行
- ↑すべてが自動で移行できるわけもなく、微調整しながら移行
- 現時点で150サーバ、30システムがAWSで頑張っている ※日立、サーバーワークスにAWSに関してサポートしてもらった
導入効果
・要員の最適化
・オンプレミスを止めることはなかなかできないが、AWSではDRテストがし易くなった (年1でやってるそう)
今後の方針
・IT部隊を運用ではなく、企画部門などの会社の事業方針に係る部署にしていく
NTTドコモ
いつからAWS利用した?
2009年、知見をためるために検証機や小さいシステムから利用開始。
2012年、しゃべってコンシェルで本格利用。
現在、ドコモの外部APIなどで利用。
AWS利用スタイル
複数アカウントを使用し、個々のシステム(サービス)でそれぞれ独立性を重視して運用・管理を行っている。
社内体制
AWS導入にあたり、監査部門を強化。外部攻撃だけでなく内部攻撃に対して特に強化したとこのと。
NW管理者、データ管理者などそれぞれ管理者を設け、一方通行だけではデータが取れない体制。
その他
ドコモでAWS利用した知見を、コンサルティングしてるらしい(19万円/年)
パネルディスカッション、懇親会
スポットインスタンスという比較的マイナーな機能を本田技研さんで使用しているとのこと。
本田技研さんは普通のEC2インスタンスのコストを1/7〜10程度に抑えられているとのこと。
なのでHPCとかハイスペックが求められることでもコストを気にせずに出来ているらしい。
検証サーバをスポットインスタンスで構築、勤務時間外はEC2を止めておくなどを
組み合わせれば、非常にコストを抑えられそうだなという印象でした。
また処理が重いバッチを夜間に集中し、バッチサーバを特定時間だけ起動させるとか素敵だなと。
自社の場合、オンプレミスからAWS移管にあたり、コスト的なメリットをどれだけ上層部に伝えられるかが鍵だなと
感じました。