はじめに
WSL Advent Calendar 2020の13日目です。
最近になってようやく会社のPCにWSL2の開発環境を構築したのですが、思いのほか苦戦することが多かったです。今回はこれからWSL2を使いたい人がスムーズにWSL2を導入できるように、Tipsを共有したいと思います。
Git
WSL2ではWindows側のファイルシステムとWSL2側のファイルシステムの間で相互にアクセスが可能です。ただし、WindowsとWSL2のファイルシステムの違いにより、ファイルシステムを跨いだアクセスが極端に遅くなっています。
そのため、WSL2側で開発を行う場合は、GitのリポジトリはWSL2側に置き、ファイルシステムを跨いだアクセスを避けるようにしてください。
私は最初のほうに何も考えずにWindows側にGitのリポジトリを置いており、WSL2でDockerのビルドができずにかなり時間を溶かしました。。。
参考:WSL 2 と WSL 1 の比較 | Microsoft Docs
メモリ
WSL2ではWindowsとホストマシンのメモリを共有しています。本来であれば、この機能はマシンリソースを有効活用するうえで便利な機能なのですが、現在はWSL2が大量のメモリを消費し、Windows側から使用できるメモリが枯渇するという不具合を抱えています。
WSL2を再起動する。または、WSL2のメモリサイズを固定することで暫定対処ができます。
[wsl2]
memory=6GB