SparkFunのボードを使用してみた
qwiicというケーブルのコネクタをご存知でしょうか?
groveなどは比較的触れること多いかも知れませんが,
それとくらべると若干影の薄いqwiicという規格のコネクタを使用してみて、初学者はつまづきそうなポイントがあったので記事にしました。
ベーシックなesp32やm5stamp、atom系のesp32などは使ってきたが、SparkFunのボードは使用したことがなく、使用したいセンサqwiicケーブルで直に接続できるためこちらのボードを使用しました。
目的
qwiic接続でマイコンとセンサを直で接続してデータを取得
使用したマイコン類
SparkFun Pro Micro - ESP32-C3
SHT40搭載 STEMMA QT/Qwiic互換 温湿度センサ
Qwiicケーブル(Qwiic - Qwiic)500 mm
開発環境
m2 macbook air
macOS 14.4.1
arduinoIDE 2.3.2
今回は標準のqwiicコネクタを介してsht40の温湿度の値を取得することが目的なので、sht4x系ライブラリを事前に追加しておきます。
ライブラリマネージャーでAdafruit SHT4Xを検索して最も上に出てきたAdafruit製のライブラリをインストール
インストールが完了するとfile>Examples>Adafruit SHT4X Libraryというサンプルが追加されます。
SHT4testのファイルなどを見るとqwiic接続で使用するピン番号の宣言がありませんが、qwiic搭載ボード選択して書き込めば自動的に正しいピン位置を判定してくれます。
esp系をarduinoで使用する際に必要なjsonパス貼り付け→ボードマネージャーから追加などはなく、SparkFunの公式サイトの手順を参考にボードをarduinoに追加します。
公式サイト
公式サイトによるとArduino15というディレクトリの中のesp32関連のファイルに追記などするとボードが追加されるとあります。
まずはArduino15ディレクトリを探しましょう。
find ~ -name Arduino15
と、ターミナルで実行すると結果が表示されますが、Operation not permittedに検索結果が埋もれることもあるので、⌘+FなどでArduino15を検索してディレクトリを見つけましょう。
ディレクトリが見つかったら
Arduino15\packages\esp32\hardware\esp32{version}
に移動(versionは各々の環境による)
lsコマンドなどを実行すると中身はこんな感じかと思います↓
このディレクトリの中にこちらの中身をgit cloneしてきて、ローカルのvariantsディレクトリの中にgitよりクローンしてきたファイルのsparkfun_pro_micro_esp32c3をコピーします。
ターミナル内でのコピーの仕方がわからない人はGUIでも大丈夫です。Arduino15はmacであれば基本的にLibrary/Arduino15とライブラリ直下にあるので、Finderを開き、⌘ + Shift + . を押すと隠しファイルが表示され、user直下にライブラリというフォルダが表示されるかと思うので、その中で上のパスなどを参考にesp32/{version}/のディレクトリに行き作業でも問題なく行けます。
variants内にコピーしたらこのテキストをesp32/{version}/boards.txtの末尾に貼り付けます。
するとArduinoのボード選択のesp32のボード一覧の最下部にsparkfun_pro_micro_esp32c3が選択できるようになります。
このボードを選択した状態でfile > Examples > Adafruit SHT4X Library > SHT4testなどを書き込むとボード搭載のqwiic接続でSHT40の値を取得することが可能になります。
普段arduinoのセンサ類はピン番号を指定していたのでサンプルを見て若干迷いましたが、よくできていますね👍