#はじめに
この記事は おうちハック Advent Calendar 2017 の、3日目の記事です。
おうちハックというわりにはエアコン単体でIoT感のない話なのですが、お許しください m(_ _)m
あと、自分がエアコンの暖房機能を使わない人なので、季節感を無視して冷房前提で話を進めます。(暖房時も応用可能です)
#エアコン付けっぱなしの方が安い話
エアコン付けっぱなしの方が安い件がたまに浮上します。「付けっぱなし」について解釈が2通りあるような気がしています。
1つ目は、在宅時に、「暑いからエアコンを入れる→寒くなったからエアコンを消す」というのを繰り返すよりも、「温度設定を適温にして自動運転で付けっぱなしにする」という解釈です。
当たり前だろコラ!と思います。
2つ目は、不在時にも付けっぱなしにしちゃうという解釈です。
不在なら消した方がいいだろと思うのですが、ダイキンの調査によると30分ぐらいまでの外出なら付けっぱなしの方が安いそうです。
#設定すべき適温が状況によって変わってしまう
不在時の話は深追いしません。在宅時は付けっぱなしが基本です。
で、自動運転で27度とかの適温に維持してほしいんですが、「最初はいい感じなのにだんだん暑くなってきてしまう」とか、「足元が寒すぎる」など、どうにも一定温度になってくれないことが良くあると思います。
それをどうにかするハックを考えていきたいと思います。
#エアコンが室温を一定にする仕組み
エアコンには温度センサーが内蔵されていて、その温度センサーの場所が設定温度に維持されるよう制御されてます。
真面目に話すと制御理論の話になってくるのですが、まあ「PID制御」「古典制御論」とか単語だけ覚えておくと知ったかできるかもしれません。
ポイントは、温度センサーが重要ですよということです。
業務用エアコンだと、エアコン室内機とは別に単体の温度センサーが設置されていたりします。会社の壁とかにあったりしますよね。
家庭向けでも高い機種になると、赤外線センサーで人の体感温度を見て制御するのとかあります。三菱のムーブアイなんかが有名だと思います。
この記事では、普通の温度センサーが室内機に内蔵されている安物エアコンについて考えます。
#安物エアコンの問題点
冷たい空気は下に行くので、足元が寒くなりがちです。上と下とで3度ぐらいは平気で違ったりします。
また、エアコンによってはエアコン自身の冷たさをセンサーが拾ってしまい、全然冷やしてくれなくなる欠陥機種もあります。
#改善策1 サーキュレーター
改善策として、サーキュレーターを使うことが良くあると思います。
2番目の問題がある場合でも、サーキュレーターの風が温度センサーに届けばいい感じになります。
ただそれだとこの記事の意味がありませんw
#改善策2 電子工作
人間に近い場所に、なにか電子工作のブツを置いて、そこの温度センサーが適温になるようエアコンを制御する方法が考えられます。
うむ、これはハックだ!
でもシステムとして大げさすぎます。
#改善策3 センサー移設ハック
センサーの位置が悪いなら、いい感じの位置に移設してしまえばいいのです。
では早速やってみましょう。
エアコンのカバーを開けてフィルタを外すと、温度センサーが見えると思います。
見つからない場合は諦めるか、頑張って探してください m(_ _)m
配線を適当なところで切って延長して、センサーをいい感じの所に移動します。下の写真では古いカテ5のLANケーブルをバラしたもので配線しています。
はい、これだけ!これぞハック!!
このハックをした後は、就寝時のエアコン付けっぱなしがすごく快適です。朝までずっと適温です。
また、サーキュレーターを使う場合に比べて天井付近が冷やされないので、その分電気代がオトクかもしれません。
#まとめ
安物エアコンの温度センサーを移設すると、温度制御がまともになるよ!