はじめに
以前、ネットワークに関して基本的な内容を勉強する機会があったのですが、用語が整理できていなかったので、備忘録も兼ねてまとめました。
本当に基本的な内容になりますので、ネットワークについてあまり詳しくない人が対象読者となります。
ネットワークとは
コンピュータを相互接続し、情報を伝達しあうための通信網の事。以下の2種類に分類できる。
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パブリックネットワーク :不特定多数の人が利用可能。 例)インターネットなど
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プライベートネットワーク:特定の人しか利用できず、利用者が構築、運用。 例)社内ネットワークなど
インターネットとは
世界中の地域のネットワークが相互接続された世界規模のネットワークのこと。
インターネットの特徴として、TCP/IPプロトコルが通信プロトコルとして利用されている。
インターネットで利用できるサービスの例として、例えば以下の2つが挙げられる。
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WWW:Webブラウザ(Internet ExplorerやChromeなど)という専用のアプリケーションを利用して、ハイパーテキストにアクセスする。HTTPと呼ばれる通信プロトコルを利用。
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電子メール:e-mailアドレスを用いて、メッセージを送受信する。現在はWWWを用いたメールのサービスも主流。
インターネットでの通信の仕組み
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IPアドレス:
通信時に、ネットワーク内のコンピュータを識別する為に割り当てられる世界で一意の番号。
IANAという組織が管理。 -
DNS:
利用者がIPアドレスを意識しなくてもインターネット利用ができるための仕組み。
名前を与えるとIPアドレスを返してくれる。
コンピュータの名前(ホスト名)とIPアドレスとの対応なども変換。
例えば、URLが「www.hoge.co.jp」とすると、「www 」部分をホスト名、「hoge」「co」「jp」部分をドメイン名と呼んで区別する。各ドメインにはその担当のDNSサーバが存在し、階層的に管理されている。 -
DHCP:
コンピュータをネットワークに接続した際、自動的にIPアドレスが設定される仕組み。
LANとWAN
情報通信において、自社で構築するネットワークをLAN、他社と契約して利用するネットワークをWANという。
敷地内などはLANでネットワークを構築し、多くは、WANで遠方にあるLANとLANを接続する。
LANの通信に必要な情報
TCP/IPプロトコルにおいて、通信の送受信に、以下の様な情報が必要となる。
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MACアドレス(物理アドレス):
NIC等の通信用のインタフェースに割り当てらてている番号。世界で一意。
48ビットで16進数が通常用いられる。
HUBやAccess Pointなどの転送装置には存在しない。 -
IPアドレス(論理アドレス):
NIC等の通信用のインタフェースに割り当てらてている番号。
世界で一意である必要がある。
32ビットの2進数。8ビットの10進数でも表記。
通信には、通信先を指定するIPアドレスと、特定のコンピュータを指定するMACアドレスが必要。
IPアドレスからMACアドレスを調査する仕組みをARPという。
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ポート番号:
1台のPC上で複数のプログラムを起動する際、どのプロセス(実行中のプログラムの事)にデータを届けるかを識別するための番号。
16ビット。0~65535までの10進数で表される。
LANの拡張に必要な機器
LANの拡張には、HUBやルータといった機器が必要となる。
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HUB:
送られてきた通信を、接続されている他の機器にそのままま送信する装置。 -
ルーター:
送られてきた通信を、接続されている他の機器に送信する装置。しかし各接続部(ポートという)にはMACアドレスが存在しており、宛先のIPアドレスに応じて転送するかしないかを決定している。
拡張されたLANの通信に必要な情報
IPアドレスには、所属ネットワークを識別するネットワークアドレスと、個々のコンピュータを識別するホストアドレスの2種類の情報が含まれる。
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ネットワークアドレス:
HUBやAccess Pointで構成されたネットワークの範囲(ネットワークセグメントという)を識別するのに使用する番号。
TCP/IP通信では同じネットワークアドレスで構成された範囲をサブネット、サブネットワークともいう。 -
ホストアドレス:
ネットワークセグメントにおいて一意に決定された番号。
因みに、IPアドレスに対して、サブネットマスクと呼ばれる32ビットのパラメータを基にネットワークアドレス部とホストアドレス部の区別を行う。
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デフォルトゲートウェイ:
あるコンピュータが所属するネット―ワークセグメント内のルーターのIPアドレス。
これを設定する事で自身のネットワーク内以外のコンピュータとも、デフォルトゲートウェイに設定されたルータとの通信を行うことで間接的に通信が行える。
LANとインターネットとの接続
LANとLANの接続
LANとLANの接続には、電気通信事業者との契約を行い、業者が保有するネットワークに、LANを接続する必要がある。
この際、回線終端装置という機器をLANとWANの間に置き、信号を相互変換する。
LANとインターネットとの接続
インターネットへに接続する回線は、回線事業者と契約を行い利用する。
契約すると、回線終端装置が貸し出されるので、これをルータに接続するなどして、プライベートネットワークとインターネットを接続する。
インターネットへの接続サービスは、インターネットサービスプロバイダと契約し、利用する。
インターネット接続に必要なIPアドレスなどはDHCPにより回線終端装置に接続された機器に配布される。
さいごに
ネットワークに関する基本的な用語についてまとめてみました。
簡単にイメージできる事を重視したため、厳密さに欠ける説明があるかもしれません。
その際はご指摘頂けると助かります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。