RubyKaigi2019にて誕生した、個人的にお気に入りの名言を集めました。
Progress Wisely (賢く前進)
MatzさんのKeynoteにて。
今のRubyは間違えると直しにくい、なぜなら些細な機能でも、世界の誰かしらが使っているから。
決まったことに対して覆すのは難しい。
気に入らないことは、方向が決定する前にとことん指摘してほしい。
素早さを失うけど、1つ1つの判断を確実に。
外からの意見をないがしろにしない。
私テスト嫌いなんですよ
MatzさんのKeynoteにて。
私たちはテストは書きたくない、プログラムを書きたいんだ。
プログラムを書いて、さらにテストを書いたらDRYではない。
Be Practical (現実的であれ)
nagachikaさんのKeynoteにて。
1つのRubyのバージョンのメンテナンスはだいたい3年。
もっとメンテナンスして欲しいと言う人もいるが、メンテナンスに力を注いでしまうとRubyの進化が止まってしまう。
安定版のメンテナンスは地味な仕事。
いいものを提供するために、時に冷酷な判断をしなければならない時がある。
例えば単体で見ると便利な機能だが、それを導入するとRailsが壊れてしまうケース。
raise TalkTimeoutError
2日目のLTにて。
LTは時間制限があるため、持ち時間が0になるとスクリーンに TalkTimeoutError
の例外を返却し、ドラが鳴るという、Rubyならではの仕掛け。
良いことには限界があるが悪いことには限界がない
Tanaka Akiraさんのセッションにて。
Rubyは英語を読むようにコードが読めるような設計になっている。
それに加えて黒魔術を使って可読性を上げることは良いが、やりすぎるとコードの書きやすさは底なしに悪くなる。
人間は1年に1回歳を取るという脆弱性がある
nagachikaさんのKeynoteにて。
どんな職業に限らず、世代交代はマスト。
世代交代をする上で必要な要素は以下3つ (ex: Ruby mentainer)。
- Rubyの実装について広く浅く抑えていること
- ある程度継続的な活動の見込みがある
- trunkのコミットを1つずつ見て、必要/不要の判断力
次世代を作れ
Amir Rajanさんにのセッションにて。
Nintendo Switch上でRubyのプログラムを動かす という取り組み。