令和4年度10月実施のデータベーススペシャリスト試験に合格できたため、勉強の進め方について記しておきます。同じような境遇の方の参考になれば幸いです。
前提
勉強開始前の筆者のスキル・レベル感は以下です。
- 2019年春に基本情報技術者試験(FE)、同年秋に応用情報技術者試験(AP)に合格済
- データベース構築の実務経験やSQLによる開発経験は一切なし
- C/C++でのプログラミング経験あり
- 業務のデータ分析でRを扱うため、基本的なテーブル操作は少しわかる
やったこと
参考書で基礎事項のインプット
徹底攻略 データベーススペシャリスト教科書 を購入し、主に正規化やSQLの基本文法といった基礎事項を頭に入れました。
購入者特典でPDF版がついていたり、過去問の解答解説がついていたりして非常によかったです。
第一章から第五章を中心に、一週間くらいでひととおり目を通しました。
SQLの勉強
SQLは座学だけでは身についている感じがしなかったので、データサイエンティスト協会が公開している データサイエンス100本ノック(構造化データ加工編) を解きました。
半分くらい解いたところで基本的な文法(SELECT句やWHERE句)が身についたと感じたので、過去問演習に移りました。
過去問演習
試験日の一か月前頃から過去問演習、特に午後問題の対策に入りました。
過去問は IPAのサイト からダウンロードできます。
午後問題の過去問解説は公開されていないため、独学で進める場合には解説付きの参考書を購入するのがおすすめです。
以下、各分野について対策を始めた順に記載していきます。
午後1
午後1は3問中2問を選択することになるのですが、過去問演習の段階では3問すべてを時間内(90分)に解けるようにしておきました。数年分解いたところで得意な設問がわかってきたため、以降は2問(物理設計以外)に絞って演習しました。2016年~2021年の計6年分を解きました。
午後2
午後2は2問中1問の選択になります。こちらも両方の対策ができるのがベストだとは思うのですが、問題のボリュームが多く消化しきれないリスクを考え、論理設計に絞って演習しました。こちらも2016年以降の6年分を解きました。
当日問題を見て選択する問題を決める余裕はなかったため、選択問題を絞りこんで対策する方針が結果的にはよかったのではないかと思っています。
午前2
一週間くらい前から対策を始め、4-5年分ほど解きました。午後問題の対策が十分であれば問題ないレベル感でした。
午前1
こちらも一週間前から対策を始めました。内容的にはAPの午前問題の抜粋なので難しくはないのですが、忘れていた内容が多かったため、急遽 参考書 を購入して勉強しました。
試験結果
点数は次の通りで、無事合格でした。
午後1が予想以上に得点できていたのが意外でしたが、だいたい予想通りの点数でした。
分類 | 点数 |
---|---|
午前1 | 85.00点 |
午前2 | 88.00点 |
午後1 | 90点 |
午後2 | 63点 |
おわりに
試験の勉強だけでは実務に耐えうるスキルが身についたとは到底思えませんが、設計で気を付けるポイントや設計の流れなどがイメージできるようになったのは大きな収穫でした。
実務と座学のギャップを意識しながら今後も精進していければと思います。