AndroidのデバッグやROMいじりなどで必要だったので、手順をまとめておきます。Surfaceでの作業例(デバッグ専用機とすることを想定)を挙げますが、適宜お持ちのPC環境で読み替えてください。これを知っていれば、ドライバのためだけにWindows7をわざわざ準備する必要はありません。
1. BitLockerの暗号化を解除(推奨)
- BitLockerの暗号化がされている場合は、手順4の起動の際に「暗号化キー」を入力するよう言われます。暗号化を解除するか、暗号化キーを控えます。
- BitLockerの管理画面へのアクセスは、以下の通り。
コントロール パネル\システムとセキュリティ\BitLocker ドライブ暗号化
2. UEFIのセキュアブートを無効にする(使っているマシンによって手順が異なります)
- MBR形式でOSインストールした場合はセキュアブートは最初から無効になっています。この項目を無視してください。
- OSをテストモードにするために必要です。
- マシンによっては、CSMやFast Bootの設定も確認が必要です。
Surfaceの場合の手順
- Surface をシャットダウンします。
- Surface の音量を上げるボタンを長押しして、同時に、電源ボタンを押して離します。
- Surface のロゴが表示されたら、音量を上げるボタンを離します。
- UEFI メニューが表示されます。
- Secure Boot Control を [Disable] に設定します。
- ブート画面の背景が赤くなります。
3. テストモードに移行する
- コマンドプロンプト(cmd.exe)を管理者権限で起動します。
- 次のコマンドを入力
bcdedit /set TESTSIGNING ON
※ 元に戻す場合は、上記コマンドをOFFとします。
4. 「ドライバー署名の強制」を無効化する
- [スタートメニュー]-[設定(ギアマーク)]をクリックします。
- [更新とセキュリティ]を選択します。
- [回復]タブを選択します。
- [オプションの選択]画面で、[トラブルシューティング]を選択します。
- [トラブルシューティング]画面で、[詳細オプション]を選択します。
- [詳細オプション]画面で、[スタートアップ設定]を選択します。
- [再起動]をクリックします。
- BitLockerが有効な場合、ここで暗号化キーの入力が求められます。
- PC再起動後に[スタートアップ設定]画面が出現するので、[7]キーを押し、「7)ドライバ署名の強制を無効にする」を適用させた状態で起動します。
5. スマートスクリーンの無効化
- 「コントロールパネル」を起動します。
- [システムとセキュリティ]-[セキュリティとメンテナンス]を開きます。
- 左ペインの「Windows SmartScreenの変更」をクリックします。
- 「何もしない(Windows SmartScreenを無効にする)」を選択し、「OK」をクリックします。
6. 未署名ドライバのインストール
- インストーラーの指示に従えばインストールできるようになっています。
- インストールの途中でWindowsのセキュリティ警告の画面が出ますが、設定が正しければ「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選択可能な状態になっています。
注意点
- これらの設定は、便利な反面脆弱性となり得ますので、用が済んだら元に戻しておきましょう。
- インストール後にSmartScreenを有効にしてもドライバは動作します。それ以外を戻すと動かなくなる場合があります。
設定を元に戻したいとき
逆の手順で戻してください。