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【Linux】MacでKali Linuxをインストール

Last updated at Posted at 2025-03-15

Kali Linux とは

  • 米国のOffensive Security社が主に開発を行なっている、Debian系Linux OSの一種
  • 無料で利用可能

Kali Linuxは、「カーリーリナックス」と呼び、DebianベースのオープンソースLinuxディストリビューションの一つです。サイバーセキュリティに特化したLinuxで、ペネトレーションテスト、コンピュータフォレンジック、リバースエンジニアリングなどのセキュリティに関する数多くのツールがサポートされています。

Kali Linuxを使いセキュリティチェックをすることで、自社サイトの脆弱性を把握することができます。ただしKali Linuxはセルフセキュリティチェックするには非常に便利ですが、他社サイトに使用するとサイバー攻撃とみなされ違法行為になる可能性があるため、使い方には注意が必要です。

環境

  • チップ:Apple M3 Pro
  • OS:macOS Sonoma14.7.2
  • Kali Linux:2024.4(ARM64)

所要時間

  • 1時間程度

① UTMをHomebrewでインストール

以下のコマンドを実行

brew install --cask utm

※公式サイトから手動でダウンロードする手順だと、後続の手順で上手くいかない可能性があるため、Homebrewでインストールすることをお勧めします。

  • インストール後、UTMを起動しておく
    スクリーンショット 2025-03-15 16.14.31.png

② KaliのISOイメージをダウンロード

  • Kaliの公式サイト
    • DOWNLOADボタンをクリック
    • Installer Imagesを選択
    • Apple Silicon(ARM64)を選択
    • Installerをクリックしてダウンロード(NetInstallerでもOK)
      スクリーンショット 2025-03-15 15.24.52.png

Installer:ダウンロードに時間がかかる
NetInstaller:ダウンロードは速いが、インストール中に時間がかかる

③ 新規仮装マシンを作成

  1. 「新規仮想マシンを作成」を選択
    スクリーンショット 2025-03-15 16.14.31.png

  2. 「仮想化」を選択
    スクリーンショット 2025-03-15 16.19.01.png

  3. 「Linux」を選択
    スクリーンショット 2025-03-15 16.22.14.png

  4. 「選択」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.23.33.png

  5. 事前にダウンロードしたISOイメージを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.24.57.png

  6. 「続ける」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.26.11.png

  7. 「続ける」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.27.53.png

  8. 「続ける」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.29.12.png

  9. 「続ける」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.30.10.png

  10. 名前を入力→チェックボックスを有効化→「保存」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.32.08.png

  11. 「新規...」→「シリアル」を押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.36.57.png

  12. デバイスに「シリアル」が追加されたことを確認後、「保存」ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.50.13.png

  13. 以下の画像のような状態になればOK✅
    スクリーンショット 2025-03-15 16.53.26.png

④ インストーラーの起動と設定

  1. 起動ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 16.56.56.png

  2. 起動ボタン押下後、ターミナルが2つ表示される(小さい方は隠れていることがあるため注意)
    スクリーンショット 2025-03-15 17.00.25.png

  3. 小さい方のターミナル(Kali Linux 2024(ターミナル1))で、Enterキーを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.02.27.png

  4. C - No localization を選択(↑↓キーやTabキーで操作可能)し、Returnキーを押下(後で日本語に変更可能)
    スクリーンショット 2025-03-15 17.05.32.png

  5. Asiaを選択してReturnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.14.48.png

  6. Japanを選択してReturnキーを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.16.38.png

  7. Japaneseを選択してReturnキーを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.20.48.png

  8. ホスト名の設定で、特に変更がなければ、初期値であるkaliのまま<Continue>を選択(Tabキーで操作)し、Returnキーを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.23.22.png

  9. ドメイン名は何も入力せず<Continue>でも問題なし
    スクリーンショット 2025-03-15 17.25.17.png

  10. ユーザー名を入力(ここではkaliに設定)→<Continue>→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.31.35.png

  11. アカウントのユーザー名を入力(ここではkaliに設定)→<Continue>→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.34.02.png

  12. パスワードを入力(ここではkaliに設定)→<Continue>→Returnキー押下 ※後で変更可能
    スクリーンショット 2025-03-15 17.35.25.png

  13. 直前に入力したパスワードを再入力(パスワードの再確認)→<Continue>→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.37.42.png

  14. Guided - use entire diskが選択状態→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.40.00.png

  15. Virtual disk 1 (vda) - 68.7 GB Virtio Block Deviceが選択状態→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.40.55.png

  16. All files in one partition (recommended for new users)が選択状態→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.40.55.png

  17. Finish partitioning and write changes to diskが選択状態→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.43.38.png

  18. Write the changes to disks?では、<Yes>を選択してReturnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.45.25.png

  19. Software selectionでは、初期の選択状態のままReturnキーを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 17.48.01.png

  20. ソフトウェアのインストール完了を待つ(数分)
    スクリーンショット 2025-03-15 17.53.52.png

  21. ソフトウェアのインストールが完了すると、以下の画面になる([!!] Finish the installation) ※まだ<Continue>は押下しない
    スクリーンショット 2025-03-15 17.56.11.png

  22. ISOイメージを取り出す(ドライブイメージのオプションアイコン→イメージを選択→取り出す)※再起動時にインストーラーが起動するのを防ぐ
    スクリーンショット 2025-03-15 17.58.27.png
    スクリーンショット 2025-03-15 18.01.38.png

  23. ISOイメージを取り出したら、<Continue>→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 18.04.15.png

  24. 大きい方のターミナルがログイン画面になる。シリアルデバイスを削除するため、画面右上から一旦 Shut Down する
    スクリーンショット 2025-03-15 18.11.36.png
    スクリーンショット 2025-03-15 18.13.44.png

  25. UTMの右上のアイコン押下→シリアル→削除→保存
    スクリーンショット 2025-03-15 18.16.09.png
    スクリーンショット 2025-03-15 18.17.35.png
    スクリーンショット 2025-03-15 18.19.13.png

⑤ Kali Linuxを起動

  1. 起動ボタンを押下
    スクリーンショット 2025-03-15 18.21.44.png

  2. ユーザー名とパスワードを入力(現時点では、どちらもkali)→Log Inボタン押下
    スクリーンショット 2025-03-15 18.24.46.png

  3. ログイン後、以下のような画面になっていればOK✅
    スクリーンショット 2025-03-15 18.26.48.png

⑥ Kali Linuxの初期設定

キーボードの配列変更

  1. 画面左上のアイコン押下 → SettingsKeyboard
    スクリーンショット 2025-03-15 18.32.41.png

  2. LayoutUse system defaultsをオフにする → Japaneseが選択されている状態でClose(Japaneseが選択されていない場合は、EditボタンからJapaneseを選択する)
    スクリーンショット 2025-03-15 18.38.59.png

Kali Linuxをバージョンアップする

古いバージョンを使い続けると、不具合や脆弱性のリスクがあるため、定期的なバージョンアップが推奨される

ターミナルを開く

画面左上のターミナルアイコンを押下
スクリーンショット 2025-03-15 18.51.13.png

以下コマンドを順に実行 (※初回は時間がかかる)

  • システムのパッケージリストを更新
    sudo apt update
    
  • インストール済みのパッケージを最新のバージョンにアップグレード
    sudo apt upgrade -y
    
  • システムで不要になったパッケージを削除
    sudo apt autoremove -y
    
  • 不要となったパッケージのキャッシュファイルを削除
    sudo apt autoclean
    

使用しているソフトウェアを常に最新にしておく

パッケージリストに問題があり、バージョンアップに失敗した場合は以下コマンドを実行

sudo apt update --fix-missing

上記以外にも原因は様々であるため、その都度エラー内容を確認して対処を行う

ログイン中ユーザーのパスワードを変更する

ターミナルで以下のコマンドを実行し、新しいパスワードを設定する

passwd

Kali Linux を日本語化する

  1. ターミナルで次のコマンドを実行
    sudo dpkg-reconfigure locales
    
  2. ターミナルに以下の画面が表示されるので、ja_JP.UTF-8 UTF-8を選択する(スペースキーで選択状態に出来る)→<Ok>を選択してReturnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 19.25.47.png
  3. ja_JP.UTF-8を選択→<Ok>→Returnキー押下
    スクリーンショット 2025-03-15 19.29.57.png
  4. デフォルトの言語と地域設定を日本にする
    sudo update-locale LANG=ja_JP.UTF-8
    
  5. 再起動→ログイン
    スクリーンショット 2025-03-15 19.32.39.png
  6. 「標準フォルダーの名前を現在の言語に合わせて更新しますか?」と表示される
    • 「次回から表示しない」にチェック
    • 「古い名前のままにする」を押下(日本語のフォルダ名だと、ターミナル上の操作が不便になるため)
      スクリーンショット 2025-03-15 19.35.42.png
  7. 日本語に更新されていればOK✅
    スクリーンショット 2025-03-15 19.45.29.png

タイムゾーンが東京であることを確認

  1. 画面左上のアイコン→設定→時刻と日付の設定
    スクリーンショット 2025-03-15 19.47.21.png

  2. タイムゾーンが「Asia/Tokyo」になっていればOK✅
    スクリーンショット 2025-03-15 19.49.33.png
    ※もしタイムゾーンが「Asia/Tokyo」ではない場合は、「Asia/Tokyo」を選択した後に「Unlock」を押下し、パスワードを入力する。

放置してもスリープしないようにする

しばらく放置しているとスリープ状態になり、再ログインを要求されるため、あらかじめスリープしないように設定を変更しておく。

  1. 画面左上のアイコン→設定→電源管理
    スクリーンショット 2025-03-15 19.54.27.png

  2. ディスプレイ→ディスプレイ電源管理をオフにする or オンにした状態で、スリープするまでの時間や電源を切断するまでの時間をカスタム→閉じる
    スクリーンショット 2025-03-15 20.00.17.png

クリップボードの共有設定

MacとKali Linux(ターミナル)間でコピペが出来ない状態はかなり不便なので、設定しておくと便利!

  1. Kali Linuxをシャットダウン→UTMの画面を開く→Kali Linux 2024を右クリック→編集
    スクリーンショット 2025-03-16 16.42.31.png

  2. 共有→「クリップボード共有を有効にする」にチェックが入っていることを確認
    スクリーンショット 2025-03-16 16.46.31.png

  3. Kali Linuxを起動→ログイン→ターミナルを開き、以下のコマンドを実行

sudo apt install spice-vdagent

→再起動後、MacとKali Linux(ターミナル)間でコピペできることを確認✅

  • コピー
    • Kali Linux:Ctrl + Shift + C
    • Mac:Cmd + C
  • ペースト
    • Kali Linux:Ctrl + Shift + V
    • Mac:Cmd + V

スクロール反転

  1. UTMの設定を開く
    スクリーンショット 2025-03-22 15.51.19.png

  2. 入力→「スクロールを反転」にチェック
    スクリーンショット 2025-03-22 15.51.35.png

完了

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