はじめに

Docker について、WSL2 に移行するまでは、Windows10 に PHP、Composer をインストールし、VSCode とコード静的解析の phpcs を連携させて開発していましたが、移行後に phpcs の恩恵が受けられなくなりました
（not found と VSCode に怒られる…）
怒られるのはツラいので、WSL2 で利用する Ubuntu ディストリビューションに phpcs を設定し、そちらを VSCode で読み込むようにします

バージョン

Windows10 Pro
- 21H1
VSCode
- 1.55.2
Ubuntu
- 20.04.2 LTS

前提

Docker で WSL2 に移行が済んでいること

拡張機能インストール手順

中盤までは、ほぼこちらの記事と同様です。

非常に助かりました。（ありがとうございます！）

1．以下のコマンドを実行する（Composer インストール準備）

# PHP インストール
sudo apt install -y php
# php-cli インストール（Composer のインストールと実行に必要）
sudo apt install -y php-cli
# php-mbstring インストール（使用するライブラリに機能を提供）
sudo apt install -y php-mbstring
# unzip インストール（圧縮されたパッケージの解凍に必要）
sudo apt install -y unzip
# git インストール（Composer の依存関係パッケージダウンロードに必要）
sudo apt install -y git
# php-xmlwriter（phpcs の実行に必要）
sudo apt install -y php-xmlwriter
# php-curl（composer のインストール高速化に必要）
sudo apt install -y php-curl

2．↓リンク内の Composer インストールコマンドを実行する

3．以下のコマンドを実行する（phpcs インストール＆設定）

# Composer コマンドをどこでも実行可能にする（php と同じ階層に移動する）
# /usr/bin/php があるとして
sudo mv ./composer.phar /usr/bin/composer && chmod +x "$_"
# Composer を最新にする
cd ~/.config/composer
composer update
# phpcs インストール
composer global require "squizlabs/php_codesniffer=*"
# CakePHP 用の phpcs をインストール
composer global require "cakephp/cakephp-codesniffer=*"
# WordPress 用の phpcs をインストール
composer global require "wp-coding-standards/wpcs=*"
# CakePHP を読み込む場合はこちらを実行（CakePHP に切替）
~/.config/composer/vendor/bin/phpcs --config-set installed_paths ~/.config/composer/vendor/cakephp/cakephp-codesniffer
# WordPress を読み込む場合はこちらを実行（WordPress に切替）
~/.config/composer/vendor/bin/phpcs --config-set installed_paths ~/.config/composer/vendor/wp-coding-standards/wpcs/

4．VSCode の settings.json を編集する（phpcs 読み込み設定）

{
    // windows10 の設定値はコメント
    // "phpcbf.executablePath": "C:/Users/xxxx/AppData/Roaming/Composer/vendor/bin/phpcbf.bat",
    "phpcbf.executablePath": "/home/xxxx/.config/composer/vendor/bin/phpcbf",
    "phpcbf.standard": "CakePHP",
    // WordPress のコード静的解析をしたい場合はコメント解除（上の CakePHP はコメント化）
    // "phpcbf.standard": "WordPress",
    // windows10 の設定値はコメント
    // "phpcs.executablePath": "C:/Users/xxxx/AppData/Roaming/Composer/vendor/bin/phpcs.bat",
    "phpcs.executablePath": "/home/xxxx/.config/composer/vendor/bin/phpcs",
    "phpcs.showSources": true,
    "phpcs.standard": "CakePHP"
    // WordPress のコード静的解析をしたい場合はコメント解除（上の CakePHP はコメント化）
    // "phpcs.standard": "WordPress"
}

5．保存することで VSCode に反映される

おわりに

これで、美しくないコードを書いたときに、すぐ気付くことができるようになりました
WSL2 に移行してから、bin/cakeの実行権限がないとか、logファイルの書き込み権限がないとか、cacheファイルの書き込み権限がないとか、やたらと怒られるので、とてもしんどいです
（Dockerfile をうまく記述すれば回避できるのか…？）
この記事が他のエンジニアの助けになれば幸いです
こちらもよかったらどうぞ

WSL2のUbuntuでphpcsを使う（VSCode）

はじめに

バージョン

前提

拡張機能インストール手順

おわりに