LoginSignup
4
0

More than 1 year has passed since last update.

3GPP TS23.501 5.6 Session Management整理

Last updated at Posted at 2022-12-17

3GPP TS23.501 5.6章セッションマネジメントを読んだメモとなります。
一部詳細内容を省略する場合もありますのでご了承ください。

下記のAdvent Calendarに参加しております。

サマリー

この記事は以下の内容を含めております。

  • DNNの選択ロジック
  • 各IFのセッション関連処理の役割
  • Roaming時LBO/HR構成におけるHPLMN/VPLMN側SMFの役割
  • DNへ複数アクセス経路を提供・制御するマルチPSA機能
    • IPv4/IPv6 single prefix/IPv4v6/Ethernetセッション向け: ULCL
    • IPv6 with multiple prefixesセッション向け: IPv6 multi-homing
  • 特定サービスエリア内のみDNへアクセスできるLADNへのサポート
  • DN-AAAによるセッションのsecondary認証
  • トラヒックの経路制御においてAFのできること
  • 既存PDUセッションU-planeのactivation/deactivation. (CM-IDLE/CONNECTED状態遷移)
  • SSC mode1〜3と選択ロジック 
  • 各PDU Typeにおける特性
  • その他機能(Area of interest, Always-on PDU session, Framed routingへのサポートなど)

5.6.1 Overview

  • 5.6章はUEとData Network間のPDU接続サービスについての説明です。5.6.1は概要的な話なので重点だけピックアップします。
  • DNNの選択ロジック
    1. UEからのPDU Session Establishment Request中に含まれるDNN(その場合、SMFはUE requestとUDMに記載されたallowed情報と一致するかをチェックする)
    2. 1.がなければ、該当加入者データに記載されるdefault DNN
    3. 2.もなければ、AMFに設定されたlocally configured DNNが使用される
  • UEからrequestされたDNNが網側にサポートされず、AMFによるSMFの選択が不可になった場合は
    • もしPCFにて代替DNNの設定が存在しないと、session establishmentがrejectされる
    • もしPCFにて代替DNNの設定が存在すれば、UE requested S-NSSAIに適する代替DNNが使われる
  • 加入者情報にwildcard DNN (*)記載の際は、UE request全てのDNNを許容する
  • Multi-Access(MA) PDUは、同時に3GPPとnon-3GPP接続(それぞれ独立のトンネル)を持つセッション。Establishment request時に含むRequest Typeは"MA PDU Request"。詳細は5.32 Support for ATSSSに参照してください。
  • Table 5.6.1-1にてestablishment request際必要な項目とsession確立後変更可否の一覧が記載されてる。

5.6.2 Interaction between AMF and SMF

  • セッション関連処理の役割についての話
    • N1: UE-(AMF)-SMF
      • AMF:SM関連NAS信号をSMFに転送、後続信号のアクセス・処理SMFの一致性を保証する
      • SMF: NAS SM信号の処理を行う
      • UE: PDU Session Establishmentを要求する(RM-Registered状態下のみ)
    • N11:
      • AMF->SMF: UE reachabilityの報告
      • SMF->AMF: Sessionリリース時AMFへの通知
    • N2: 一部AMF,SMF両方処理必要な内容はAMFよりSMFに転送される(handover関連など)
    • N3: 既存PDUセッションUser Planeのactivation/deactivation。詳細は5.6.8参照
    • N4: DLデータが発生したがUPFがN3トンネル情報を持っていない場合、UPFはSMFに通知し、SMFからAMFに通知してNetwork Triggered Service Requestをトリガーする。

5.6.3 Roaming

  • Local breakoutの場合:PDUセッション制御ためのSMFと全てのUPFはVPLMNの下。
  • Home routedの場合:hSMF-vSMF, UPF(HPLMN)-UPF(VPLMN)接続の構成
    • HPLMN側:SMFと少なくとも1UPF
    • VPLMN側:SMFと少なくとも1UPF
  • 同じUEにおいて異なるモード(LBOかHR)のPDUセッションを利用してもよい。HPLMN側はS-NSSAIとDNNごとLBO/HR手法を設定できる。
  • HRの際vSMFとhSMFの役割:
    • vSMF: UEからNAS SMを受信し、HPLMN SM関連の部分をHPLMNに転送
    • hSMF: 該当UEのSUPIをVPLMNから受け、request内容と加入者データの一致性を確認する
    • QoS関連:hSMFからvSMFにQoS情報を送ることも可能。vSMFはローミング規定に沿ってQoS requestを確認する。
  • AMFがLBO方式でVPLMN SMFを選択後rejectされた場合、N11 reject causeによってHR方式に切り替わって新たにvSMFとhSMFを選択することも可能。

5.6.4 Single PDU Session with multiple PDU Session Anchors

  • 1つのPDUセッションは複数のN6に対応できる。SMFがその制御により
    • DNへのルーティング選択が可能
    • SSCモード3(詳細は5.6.9参照)をサポートする
  • 終端IF(N6)を有するUPFはPDU session Anchor(PSA)機能を持ち、DNへのアクセスを提供する
  • PSAのアサインはSSCモードと同じセッションに追加アサインされたPSAに関連する。
  • SMFは提供されたPCCルールにより、どの実現手法(次に説明する「ULCL」か「IPv6 multi-homing」)を使ってルーティングするかを決定する。

ULCL

image.png

  • Uplink classifier (ULCL)とは:SMFからのFilter情報などに基づいて、特定トラヒックをローカル分散するためのUPFの機能。
    • DLトラヒック処理する際は、異なるPSAからのトラヒックをmergeしてUEに送る。
  • ULCLの適用PDU Type: IPv4, IPv6, IPv4v6, Ethernet
  • SMFはN4を通してULCLを制御する。PDUセッション確立の際/後にULCLのinsert,removeができる。
  • 1つのセッションに対して複数ULCLが対応することも可能。
  • UEはULCLを意識しない。IPv4アドレス/IPv6 prefixは1セッションごと一つ。
  • 特定PSAの削除によりPDUセッションをリリースさせることはSMFにて設定可能。
  • ULCLはdst IPやprefixなどのfilterによりパケットのルーティングを制御するほか、chargingルールの適用やSession AMBRの制御も可能。
    • N9が存在する場合、Session AMBRはsource ULCL用UPFに適用される
    • ULCL用UPFもPSAとして使うことが可能(ULCLから)
  • セッションデータパス追加のため、追加のULCL(とPSA)を挿入しても良いが、N3を通してRAN側と繋ぐULCLは1つのみ(relocation時セッション持続ための場合除き)。
  • UE移動によりULCLとしてのUPFが変更される場合、セッション継続性を維持するためにsourceとtarget ULCL間仮のN9トンネルを作っても良い。AFによりN9トンネルを作るかどうかが影響される場合もある。

IPv6 multi-homing

image.png

  • multi-homed PDU session: 複数IPv6 prefixに関連するPDU Session。DNへのアクセスは異なるPSAに経由することで複数パスを持つ。
  • 共通のUPF=Branching Point(BP)によって異なるパスへ分岐する。BPはULトラヒックをターゲットPSAへフォワードし、DLトラヒックを集約してUEへ送る。
  • BP機能を持つUPFはSMFの制御によりchargingためのトラヒック計測や流量制御も出来うる。
  • SSC mode3のサービス持続性維持のため、multi-homed PDUは"make before break"=PSA変更発生時はまず新PSAへのN9トンネルを張ってから、元の接続を切断する。
  • Internetとlocal DN両方へアクセスするなどのユースケースが想定される。

5.6.5 Support for Local Area Data Network

  • LADN: UEが特定tracking areaに位置する場合のみ該当DNに接続可能。該当DN或いはwildcard DNNのsubscriptionが必要。
  • LADNの情報は、UEにlocal configurationに定義されるか、Registration中に通知される。
    • LADN service areaはRegistration areaに影響しない。RAに基づいてLADN中一部のみを通知することも可能。
  • AMFは自身に設定されるLADN情報、UE位置情報と加入者情報をもとに、利用可能のLADNリストをUEに通知する。
  • LADN listは下記のように決められる:
    • Registrationする際UEがLADN DNNを含める場合は、UE requestのLADNにする(加入者データに許容したDNNの場合)
    • LADN情報をrequestする指示を含める場合は、AMFあるいは加入者データのLADN listにする
    • 両方とも含めない場合は加入者データのLADN listにする
  • UEがLADN areaの外に出た際、UEは自らUP connection establish/modifyの要求はしない。だたし、網からrelease requestが送られる前に自らセッションをリリースする必要もない。
  • SMFがLADN関連のrequestをAMFから受けて、UEのLADNサービスエリア内にいるかどうかの情報を確認できない場合は、エリア外として判断しrejectする。
  • LADNへのsession確立時、SMFはAMFからUE mobility event notificationを要求し、サービスエリアにおけるUEの位置をリポートさせる。
  • AMFからLADN areaにおけるUEの位置を通知を受けのSMFの挙動
    • UEがエリア外であることが通知された場合、SMFは
      • 即PDUセッションをリリースか;
      • セッションを一時維持しするが該当セッションのU-plane切断し、Data Notificationがdisabledであることを確認する。
    • UEがエリア内であることが通知された場合
      • Data Notificationがenabled状態を確認する
      • 網からDLデータがある際にNetwork triggered Service Requestを送る。
    • UNKNOWNと通知されたとき、エリア内にいる場合と同様に扱っても良い

5.6.6 Secondary authentication/authorization by a DN-AAA server during the establishment of a PDU Session

  • DN側AAAサーバを使ったPDU session establishment時のsecondary認証/認可(TS33.501 sec11.1)はこの章で解説される。詳細proucedureは4.3.2.3 of TS 23.502に参照。
  • セッション確立時、DNがUEからの認証情報が必要とする場合、SMFの挙動は以下の通り
    • UEが認証情報を提供した場合:認証情報をSMF->UPF->AAAに転送する (DN-AAAは5GC内にアクセスできる場合、UPF経由しなくても良い)
    • UEから認証情報が提供されてない場合:SMFがUEに認証情報を含めるように要求する
    • UEから認証情報で認証失敗の場合:PDUセッションの確立をrejectする
  • DN-AAAからSessionの認可が行われる場合、SMFに以下確立済みPDUのDN Authorization Dataを送られる
    • SMF/PCFにて定義済みのDN Authorization Profile Index
    • DNより払い出されたSession AMBR(UDM加入者情報のSession AMBRより優先度高い)
    • 5.6.14に定義されるFramed route information
    • L2TP情報
    • (Ethernet typeのみ)allowed VLAN/MACアドレスリスト
    • DN Authorization Dataから受信し且つdynamic PCCが適用される場合は、SMFはPCFにDNより払い出されたsession AMBRかDN Authorization Profile Indexを送信する。
  • secondary認証/認可が行われないが、SMF policyによりDN認可のみが必要な場合、SMFは可能な限りUE GPSIをDN-AAAに提供する。
  • SMFとDN-AAA間の認証セッションはSMFからinitiateし、認証後もセッションが保持される。
  • UEからの認証情報はNAS SMに含まれる。
  • UEに定義されたDNNがsecondary認証/認可の対象である場合、DNと該当認証情報をセットでUEに保存される。
  • UEのremote provisioningもサポート可能。その場合は5.39章で定義されるprovisioningサーバへ接続可能なS-NSSAI/DNNを使ってセッションを確立する。
  • SMFにPSAを追加した際、secondary認証認可(再認証?)が不要だが、SMFポリシーによってSMFからDNに変更内容を通知する。
  • 任意のタイミングで、DN-AAAからの認証取り消し、DN Authorization Dataの変更が可能。 SMFはそれに従ってセッションのリリースやアップデートを実施する。
  • 任意のタイミングで、DN-AAAやSMFからの再認証・認可ができる。

5.6.7 Application Function influence on traffic routing

  • AFはPCF(5GC内接続が許容された場合)あるいはNEFにrequestを送り、特定PDUセッション/UEの特定トラヒックルーティングを変更することが可能。
  • この節の内容はnon-roamingとLBOに限る。Home routedの場合PCFはAF requestを適用されない。
  • AF requestの影響によりUPF・(I-)SMFの再選択やLocal breakoutが発生する可能性がある。PCFはAF requestの内容をPCCルールに反映し、PDUセッションに適用する。
  • AF requestに含める内容は「Table 5.6.7-1: Information element contained in AF request」に記載。一部重要の内容は以下で詳細ピックアップ:
    • トラヒックの指定方法:
      • DNN,S-NSSAI,AF-Service-Identifierどれかひとつ
      • UPFのトラヒック検出用にApplication idあるいはフィルター情報(5 tunpleかFQDNレンジ)
    • ルーティングの指定方法:DNAI(option:UE groupとDNAIの紐付け)
    • ターゲットUE情報
      • 単独UEの情報 GPSI,IP/prefix,MACアドレス
      • TS 23.682 より定義されたUEグループID
      • 指定DNN/S-NSSAI/DNAIにアクセスする全てのUE
  • AFはUP path management eventsの通知を要求することも可能。DNAI/N6トラヒックルーティングが変更された際、AFはSMF(とNEF)から通知を受ける。

5.6.7.2 Enhancement of UP path management based on the coordination with AFs

  • PSA relocationやULCL/BPによるサービス中断を最小限にするため、AFがSMFにUP path management events発生する前に通知を要求することが可能。
  • 通知を受けた場合、AFはpositive/negative responseを送ることで、SMFに該当セッションの変更を発生/発生しないよう指示できる。
  • SMFの通知実装がlate notificationである場合、AFが通知配信要求に"AF acknowledgment to be expected"を含むことで上記を実現する。
  • SMFはpositive responseを受信するまでにDNAIやルーティングを維持する。

5.6.8 Selective activation and deactivation of UP connection of existing PDU Session

  • この節は同一UEに複数PDUセッションが確立された場合に適用する。既存PDUセッションU-Plane接続のactivationはUE-CNのU-Plane接続(data bearerとN3トンネル)をactivateする。
  • UEがCM-IDLE状態時:
    • 3GPPアクセス:UE/NW-triggered Service Requestは個別PDUセッションUPのactivationをサポート可能。
    • non-3GPPアクセス:UE-triggered Service RequestはPDUセッションのreactivationと個別PDUセッションUPのactivationをサポート可能。
  • UEがCM-CONNECTED時UPのactivation:UE triggered service requestで個別PDUセッションUPをactivateする。
  • 既存PDUセッションのNW triggered reactivationは以下のように扱われる
    • AMFでのUE CM状態が(3GPPアクセス、non-3GPPアクセス両方とも)CM-CONNECTEDである時、NW initated service requestでUPをreactivateする。
    • 3GPPとnon-3GPPアクセス片方がCM-CONNECTED、もう片方がCM-IDLEの際、CM-CONNECTEDである方のセッションを通してCM-IDLEの方に通知する。
  • 上記以外、always-on PDUセッションについては5.6.13に解説される。always-on PDUセッションがinactiveになっても、SMFはそれをdeactivateしない。
  • UEがCM-CONNECTED状態である際、PDUセッションUPのdeactivationは独立で行われる。I-SMFにより制御されるN9トンネルを使ったPDUセッションをdeactivateする際に、N9トンネルは保持される。

5.6.9 Session and Service Continuity

  • 5GSがサポートする3つのSSCモードが解説される。
  • 3つのモードにて、UEの移動などアクセス方式によりUPの変更が発生する際、セッションの持続性とIPアドレスの保持有無状況が異なる。
    • SSC mode1: セッションとIPアドレス両方を保持する。
    • SSC mode2: セッションとIPアドレスをリリースする→瞬断あり
    • SSC mode3: IPアドレスは変更されるが、瞬断を防ぐために元の接続を切断する前に新しい接続を確立する。

SSC mode1〜3詳細

  • SSC mode1:
    • PDUセッション確立時PSAとしてのUPFは固定され、PSAとして使われ続ける。
    • PDUタイプがIPv4,IPv6,IPv4v6である際、UEの移動関係なくIPアドレスは保持される。
    • IPv6 multihomingやULCLをSSC mode1であるPDUセッションに適用する場合、たとえ網側から追加のPSAをこのPDUセッションに割り当ても、追加PSAは再割り当てかリリースされる可能性がある。
    • SSC mode1はPDU接続可能なUEの必須サポートモード。
  • SSC mode2:
    • PDUセッションはPSAを一つしか持たない。
    • オペレータポリシーにより、UEの位置情報などに基づきPSAの変更が必要だと判断した場合、網側がPDUセッションをリリース後即UEから再確立するように指示する。
    • multi-homed PDUやULCLの適用により、SSC mode2であるセッションが複数PSAを持つような場合、追加のPSAがリリースや再割り当てされる可能性がある。
    • UEのSSC mode2サポートはoptional。
  • SSC mode3:
    • SSC mode3では、UEと元のPSA間接続をリリースする前に、新しいPSA経由でDNへの接続を確立することを許容する。
    • このrelease17では、IPタイプのPDUにのみ適用する。
    • IPアドレスの再割り当てが発生する。元のIPアドレス/prefixは、UE NAS signalingやRouter Advertisementに定義された期間中保持される後、リリースされる。
    • UEのSSC mode3サポートはoptional。

SSC modeの選択

  • SMFは、加入者情報のallowed/default SSC mode・PDUタイプとUEからrequestしたSSCモードにより、SSC modeの選択を行う。
    • UDMにてDNN,S-NSSAIごとにallowed/default SSC modeが定義される。
    • UEはオペレーターにアサインされたURSP中のSSC mode selection policy (SSCMSP)に基づいてSSC modeをrequestする。SSCMSPをもた場合は、UEのローカル設定によりrequestするか、SSC modeの指定しない。
    • SMFは加入者情報中のallowed SSC modeとPDU Tpyeに基づき、UEからrequestされたSSC modeをaccept/rejectするかを判断する。
    • rejectされた場合は、UEは再度requestするか、別のURSPルールを使う。
  • static IPをPDUセッションに適用される場合は、SSC mode1がアサインされる。

5.6.10 Specific aspects of different PDU Session types

  • IP session type
    • PDUセッションlifetimeの間、UEはSMFから以下の情報が必要とする
      • P-CSCFのアドレス (IMS使う際)
      • DNSサーバのアドレス
      • UEがDNS over (D)TLSをサポートし、且つNW側もDNS over (D)TLSを使う場合、その関連情報
      • UEのGPSI
    • PDUセッションlifetimeの間、SMFはUEから以下の情報を必要とする
      • P-CSCF re-selectionサポートの情報
      • UEのPS data off status
  • Ethernet Type
    • Ethernet Type sessionに対して、SMFとPSA UPFはEthernet frameの処理をサポートする。
    • オペレータのDNN構成により、N6のトラヒック処理方法が異なる
      • PDUセッションとN6が1対1関係の場合、N6へdedicated tunnelが張られ、PSA UPFはUEのMACアドレスを意識する必要はない。
      • 複数のPDUセッションが1つのN6に対応する場合、DLトラヒックをmapするため、PSA UPFはUE(とその下に繋がってるデバイス)のMACアドレスを意識する必要がある。
    • SMFはUPFにlocal cache情報によってARP/IPv6 NDをresponseするように要求することが可能。
    • EthernetのpreambleとFCSは5GSにより転送されない。UL:UE/DL:PSA UPFはpreambleとFCSを除く。
    • 5GCよりPDUセッションにIPやMACアドレスを割り当てしない。DN側からIPを割り当てる場合はあるが、Ethernet PDUセッションの範囲として考えない。
    • PSAはUE MACを保存し、PDUセッションと紐づける。
    • 5.6.6節に書かれたようにDN-AAAの指定によるallowed VLANの設定、またはSMFのlocal configによるallowed VLAN設定が可能。さらに、指示によるVLAN TAGの挿入・削除処理などのVLAN処理も可能。
      • SMFはVLAN処理の内容を決定し、それをUPFに指示する。
      • UPFはallowed VLANによりトラヒックのaccept/discard、PDR(Outer header removal)とFAR(Forwarding policyにouter headerの追加を適用)によりVLANの挿入・削除を行う。
        • TS23.316に定義されたW-5GANサポートの状況以外、UPFはVLAN tagを削除してはならない。
    • DN-AAAから指示されたallowed MACアドレスは、1セッションごと最大16MACアドレスまで。
    • このrelease17では、認証はUEのみを対象とし、UEに繋ぐ端末は含まない。
    • このrelease17ではloop-freeとtopology変更時の迅速な対応に対応しない。
    • UPFはSMFから指示されたEthernet packet filter set and forwarding ruleに従ってパケットの検出とQoS適用を行う。
    • SSC modeへのサポートは、release17の時点mode1と2のみ。
    • ポリシーによってPCFはSMFにUE MACアドレスをレポートを要求する。
  • unstructured PDUセッションタイプについて省略します。詳細は5.6.10.3を参照してくだい。
  • Maximum Transfer Unit size considerations
    • UEとPSA間パケットフラグメントを防ぐために、UEは網側提供されたMTUを設定するべき
    • IPv4 Typeの場合、MTUサイズはPCOに含まれてUEに送信される(TS24.501参照)
    • IPv6 Typeの場合、MTUサイズはRAに含まれてUEに送信される(RFC4861参照)
    • Ethernet Typeの場合、Ethernet Frame payloadのMTUがUEに送信される。

5.6.11 UE presence in Area of Interest reporting usage by SMF

  • 3GPP accessの「Area of Interest」は以下のどれかにより定義できる
    • Tracking areaリスト
    • Presence Reporting Area(PRA) IDのリスト
      • Presence Reporting AreaはUE-dedicatedとCN predefinedの二種類がある
        • UE-dedicated: 加入者データ或いはAFがPCFに提供したarea of interest情報(TA/NG-RAN/cellリスト)により定義される
        • CN predefined: AMFにて設定したTA/NG-RAN/cellリストにより定義される。オーバロードを防ぐため、PRAごとの優先度も設定可能。
    • LADN DNN
  • AMFの"UE mobility event notification"サービスを使うことで、SMFはUEが「Area of Interest」内に位置するかしないかを把握し、セッションにUPF再割り当てを行うことなどを指示する。
  • Policy制御やchargingに関するユースケースにおいて、PCFがAMFやSMFよりreportingエリアにUEに位置状況を受信する。
  • subscriptionはPDUセッションlifetimeの間に保持される。セッションリリース後、subscriptionも取り消される。

5.6.12 Use of Network Instance

  • N4 Session EstablishmentやModification中、SMFはUPF FAR/PDRにNetwork instanceの情報を提供する。
  • Network instanceを使う意図はIP domainを分けること。例えばUPFが複数DNと接続する場合、異なるDNから割り当てられたUE IPアドレスの重複を防ぐ。[DNN-DNAI情報を含めて設定する場合は多い感触]

5.6.13 Always-on PDU session

  • 上位レイヤの指示により、UEはAlways-on PDUセッションをrequestする。Always-on PDU session確立後、たとえuplinkデータやNW側のトリガーがなくとも、UEはこのセッションのactive状態を維持するようにrequestすべき。
  • 網側からalways-on PDUの確立をrejectされた場合、UEはuplinkデータが無い際このセッションをactive保持するためのrequestを送ってはいけない。

5.6.14 Support of Framed Routing

  • 企業用途などのケースで、UEの後ろにさらにNWが存在し、このIPレンジ内のデバイスがまとめて一つのPDUセッションを使って網に接続する場合が想定される。Framed route=UEの後ろのIP route。
  • Framed route情報は網側からUEに送信するではなく、UEの後ろのデバイスはRFC 2865とRFC 3162に記載されたメカニズムより取得する。(3GPPスコープ外)
  • Framed route情報はSMFからUPFのPDRに提供される。
  • SMFはFramed route情報をDN-AAAサーバ或いは加入者情報から取得する。両方から取得した際、DN-AAAからの情報が優先度高い。

5.6.15 Triggers for network analytics

  • SMFがNWDAFにrequest/subscribe可能な分析情報について説明されている。
4
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
0