需要があるんか分らんけど、Raspberry Pi のセットアップ手順まとめ。
※現時点ではRaspberry Pi 3~5系の記事です。
セットアップに必要な情報はネットで調べられるけど、新旧混在の情報を毎回あちこち確認しながらセットアップするのが面倒なので、ひとまず真っ新な状態からOSが使える状態にするまでの作業をまとめておきます。
それほどセットアップ頻度が多いわけでもないので情報古くなってたらすんません。教えてください。(しかしRaspberry Piって機種増えたよね)
OSイメージ取得からのSD書き込み
Raspberry Pi専用のSDカード書き込みツール Raspberry Pi Imager が公開されています。これを使うとイメージ作成時にWiFi設定やSSH設定も済ませることが出来るので、セットアップ時間を大幅に短縮することが可能です。
(うん、次回使ってみよう)
以下、マニュアル作業の説明です。
-
Raspberry Pi OS
Raspberry Pi OS Lite
を選んでおけば良いんかと。軽いし。 - Win32 Disk Imager これも定番。
※使い方は省略です。
イメージの書き込みが終わったら、bootf直下に"ssh"の名称で空ファイルを作っておく。
(SSHサーバが起動するようになる)
SDカードをRaspberry Piにセット。
Raspberry Pi 初期設定①
キーボード、モニタ(HDMI)、LANを接続して起動。
※最初からSSHで繋げられないものか。。。。
ウィザードが起動し、キーボードの指定(Japanese -> OADG 109A
)と初期ユーザー作成を済ませる。
作成したユーザーで Raspberry Pi にログイン確認。
ifconfig
で割り当たったIPアドレスを確認しておく。
※この後はSSHで作業可能。
Raspberry Pi 初期設定②
何はともあれ、まずはIPアドレス固定しておく。
ネットワークの設定は、bookwormからNetworkManagerが主流になっているみたいなので、
これを使おうと思います。 ※nm-setting-nmcli(5)
設定するネットワークアダプタ名を確認。有線がeth0
で無線がwlan0
。
$ ifconfig
eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 192.168.1.101 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255
inet6 fe80::3aa:9571:2a9f:4b0c prefixlen 64 scopeid 0x20<link>
inet6 2405:6585:46e0:5f00:aa86:5741:d0e:38a0 prefixlen 64 scopeid 0x0<global>
ether b8:27:eb:e5:f0:5e txqueuelen 1000 (Ethernet)
:(以下略)
lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING> mtu 65536
inet 127.0.0.1 netmask 255.0.0.0
inet6 ::1 prefixlen 128 scopeid 0x10<host>
loop txqueuelen 1000 (Local Loopback)
:(以下略)
wlan0: flags=4099<UP,BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500
ether b8:27:eb:b0:a5:06 txqueuelen 1000 (Ethernet)
:(以下略)
いったんeth0に192.168.1.101
で割り当てられたアドレスを192.168.1.201
に固定化する。
【有線LANの設定】
先のコマンドでアダプタ名がeth0
と確認出来ているので、下記の場所に設定ファイルを作成します。
設定内容は、、、、雰囲気で掴みましょう。
$ sudo nano /etc/network/interfaces.d/eth0
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet static
address 192.168.1.201
netmask 255.255.255.0
gateway 192.168.1.254
【無線LAN】
無線LANに接続する際は、コマンド実行するのが早そう。
-- 接続可能なwifiネットワークを表示する
$ sudo nmcli device wifi list
IN-USE BSSID SSID MODE CHAN RATE SIGNAL BA>
5A:9B:49:**:**:4A myhome-guest Infra 6 130 Mbit/s 95 ▂ ▄>
54:9B:49:**:**:4A myhome-wifi Infra 6 130 Mbit/s 94 ▂ ▄>
5E:9B:49:**:**:4A -- Infra 6 130 Mbit/s 94 ▂ ▄>
54:9B:49:**:**:4B myhome-wifi Infra 128 540 Mbit/s 87 ▂ ▄>
5A:9B:49:**:**:4B myhome-guest Infra 128 540 Mbit/s 87 ▂ ▄>
5E:9B:49:**:**:4B -- Infra 128 540 Mbit/s 87 ▂ ▄>
-- wifiネットワークに接続する。
$ sudo nmcli device wifi connect myhome-wifi password <wifi_password>
Device 'wlan0' successfully activated with '7dd9d0e8-3ed1-4adb-9a72-69cf785ec156'.
-- 結果確認
$ nmcli connection
NAME UUID TYPE DEVICE
myhome-wifi 7dd9d0e8-3ed1-4adb-9a72-69cf785ec156 wifi wlan0
lo 8d374732-32cf-4bbd-93a8-e2adf215b11a loopback lo
接続出来ると、自動的に/etc/NetworkManager/system-connectionsに設定ファイルが作成されます。
$ sudo cat /etc/NetworkManager/system-connections/(SSID名).nmconnection
[connection]
id=myhome-wifi
uuid=7dd9d0e8-3ed1-4adb-9a72-69cf785ec156
type=wifi
interface-name=wlan0
[wifi]
mode=infrastructure
ssid=myhome-wifi
[wifi-security]
auth-alg=open
key-mgmt=wpa-psk
psk=<wifi_password>
[ipv4]
method=auto
[ipv6]
addr-gen-mode=default
IPを固定化するために直接設定ファイルを編集しても良いですが、以下のコマンドで変更が出来るので、今回はこちらを使います。
$sudo nmcli connection modify "割り当てられたUUID" ipv4.medhod "manual" ipv4.addresses "192.168.1.202/24" ipv4.gateway "192.168.1.254"
実行結果は以下の通りになりました。
-- [ipv4]セクション抜粋
address1=192.168.1.202/24,192.168.1.254
method=manual
変更内容を反映する(SSHで作業している場合は、2つ目のコマンドで接続が切れるので再接続が必要)
$sudo nmcli connection modify "割り当てられたUUID" ipv4.medhod "manual" ipv4.addresses "192.168.1.202/24" ipv4.gateway "192.168.1.254"
Raspberry Pi 初期設定③
以下のコマンドを順に実行する手順になります。
-- パッケージリストの更新
$ sudo apt update
-- アップグレード(依存関係を考慮しつつ更新。同一バージョン内で最新化されます)
$ sudo apt full-upgrade -y
-- 再起動
$ sudo reboot
-- アップグレードにより使わなくなったパッケージを削除
$ sudo apt autoremove -y
-- アップグレード作業で作成したキャッシュを削除(ストレージを確保)
$ sudo apt clean