はじめに
格安SIM(MVNO)が当たり前になってきました。格安SIMを選ぶとき、利用できるデータ量や価格をもとに選ぶと思いますが、意外な落とし穴が、通信速度制限。せっかく大容量の通信量プランを契約しても、規制されたのでは意味がありません。
ここでは、通信量の規制のされ方によって2タイプに分類してみました。自分の使っている/使おうとしているMVNOがどちらのタイプなのかを知って、うまく活用していきましょう。
前提
- 高速通信とは、おおむね100Mbpsを超える通信を指します。多くの場合、プランに応じて上限が設けられています。
- 低速通信とは、おおむね200kbps程度の通信を指します。アプリ等で高速通信と切り替えて使うことができ、使用量の上限がないことが多いです。
2つのタイプ
大きく分けて、高速通信を制限するタイプと、低速通信を制限するタイプがあります。
①高速通信制限タイプ
これは、「一人当たりの分け前は決まってんだよ」タイプです。
多くの場合、3日間での上限値が決まっており、上限値を超えると通信規制がかかります。例えば10GBとか、いくら大容量のSIMを契約してしまっていても、1日で10GB枠をすべて使い切るといった使い方をすることができません。
このタイプに向いている人
- 毎日少しずつ使用する人(毎日の使用量に偏りが少ない人)
- 通信量節約のために、よく低速通信に切り替える人
このタイプのMVNO
- NifMo
- 楽天モバイル
- BIGLOBE SIM(音声通話スタートプラン、エントリープラン)
- b-mobile
- Wonderlink LTE
- So-net モバイル LTE
- UQ mobile
- U-mobile
②低速通信制限タイプ
これは、「無料枠ばっかり使ってんじゃねーよ」タイプです。
高速通信と低速通信がアプリ等で切り替えることのできるMVNOで、低速通信での使用量が一定値を超えると規制がかかります。低速通信は無料で無制限に使えることが多いため、このような規制がかかっています。
このタイプは、逆に無料枠でない高速通信に切り替えれば規制に関係なく使えることが多いです。
このタイプに向いている人
- 使う量に偏りがある人
- 制限に引っかかったら、追加で容量を購入してもよい人
このタイプのMVNO
- IIJ mio
- DMM mobile
通信速度制限?うっとおしい!!という人は
通信速度のないMVNOを選びましょう。
- ぷららモバイルLTE
- OCN モバイル ONE
- freetel mobile
- mineo
- BIGLOBE SIM(ライトSプラン、12ギガプラン)
まとめ
MVNOは、使用量の多い人をいかに減らして、同時に使える人数を増やすことで、コストを削減しています。ですから、何らかの制限がかかって使いにくくなる分、価格も抑制されています。
自分の使い方にあったMVNOをうまく選んで、低価格ながらも快適に使えるMVNOを探しましょう。
補足
上記にいくつかMVNOを挙げましたが、制限がかかりはじめる量や計算式は各社違いますし、それらを公開していないところもあります。また、制限が確実にかかるか、時間帯によってかかる"場合がある"というケースもあり、各社まちまちです。契約前によく調べましょう。