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[02] docker-compose を使って即座に dnsmasq を立てる (解説)

Last updated at Posted at 2021-08-26
本シリーズのトップページ
https://qiita.com/robozushi10/items/e2ed733e09c9e39407f2

概要

docker-compose を使って即座に dnsmasq を構築する手順を記す.

本項の内容は、前項 の解説である.

参考にした記事

https://qiita.com/tac0x2a/items/c6306b95dd27703bc975
https://sites.google.com/site/hollyroyaltea/home/dns/dnsmasq

事前準備するファイル

次の構成でファイルを用意しておく. ファイルの中身については後述する.

.
|-- PV
|   `-- etc
|       `-- dnsmasq.d
|           |-- my.conf ...... dnsmasq コンテナ内の /etc/dnsmasq.conf から読み込まれる
|           `-- add_hosts .... 上記 my.conf から読み込まれる
`-- docker-compose.yml

ファイルの中身

docker-compose.yml

重要な点についてはファイル内にコメントを記した.

version: '3'
services:
  dnsmasq:
    restart: always
    image: 4km3/dnsmasq
    container_name: mydnsmasq
    environment:
      TZ: "Asia/Tokyo"
    ports:
      - "53:53/udp"
      - "53:53/tcp"
    # PC を DNS に登録したい場合は ./PV/etc/dnsmasq.d/add_hosts を編集する
    volumes:
      - './PV/etc/dnsmasq.d:/etc/dnsmasq.d'
    dns:
      # 本ファイルの「dns」に対して、上位の DNSサーバを定義してしまえば、
      # PV/etc/dnsmasq.d/my.conf に上位 DNSサーバを定義する手間が省ける.
      - 8.8.8.8
      - 127.0.0.1
    cap_add:
      - NET_ADMIN

PV/etc/dnsmasq.d/my.conf

/etc/dnsmasq.d/. に対して、*.conf というファイル名で配置しておけば、
設定ファイルとして読み込まれるので、ファイル名は自由である.

設定値については、「/etc/dnsmasq.conf」から必要な設定のみを取り出して再定義しただけである.

# プライベートIPの逆引きは上位DNSに転送しない
bogus-priv

# 名前と IP の管理を、/etc/hosts ではなく /etc/dnsmasq.d/add_hosts に変更する.
# (∵ コンテナ内の /etc/hosts は、ホスト側から容易にマウントできないため)
addn-hosts=/etc/dnsmasq.d/add_hosts  🛑

# 後述の「domain=」で指定されたドメインで補完する.
expand-hosts

# 補完するドメイン. ここでは「mylocal.domain」としているので適宜読み替えること.
domain=mylocal.domain

PV/etc/dnsmasq.d/add_hosts

本ファイルに、PC の IP と マシン名を定義していくことになる.
なお、本ファイルは上記 🛑 によって読み込まれる.

ここでは、IP「10.208.200.123」とマシン名「piyo」を関連付けしている.

10.208.200.123  piyo

運用方法

起動

docker-compose up -d を実行するのみである

$ docker-compose up -d

起動したら、(コンテナを稼働させた PC で) 次のようにして確認すれば良い.

## dig 解決させたいマシン名 @<dnsmasq コンテナを稼働させているホストのIP>
$ dig piyo @127.0.0.1
$ dig piyo.mylocal.domain @127.0.0.1

IPとマシン名の追加・変更・削除

PV/etc/dnsmasq.d/add_hosts を編集してから次を実行すれば良い

$ vim PV/etc/dnsmasq.d/add_hosts
(編集する)

$ docker-compose restart

以上.

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