【メモ】Kotlinのクラスと継承 #Android

はじめに

改めて継承などについて学んだので、かなりコンパクトにまとめました。
※間違っている部分があれば指摘していただけますと幸いです。

用語の概要

クラス階層
- クラスが親と子の階層構造で構成されている配置のこと
- 階層図は通常親が子の上に表示するように描かれる
子・サブクラス
- 階層構造で他のクラスの下にある全てのクラス
親・スーパークラス・基底クラス
- 1つ以上の子クラスを持つ全てのクラス
ルート・トップレベルクラス
- クラス階層の最上位（またはルート）にあるクラス
継承
- 子クラスが親クラスの全てのプロパティとメソッドを含む（継承する）ことを意味する
- これによりコードの共有や再利用が可能になる

抽象クラスとは？

完全に実装されていないため、インスタンス化出来ないクラスのこと
スケッチのようなもの
- スケッチ（抽象クラス）を使用して、実際のオブジェクトインスタンスをビルドするための設計図（クラス）を作成する
宣言はabstractで始める
抽象クラス・関数にopenアノテーションを付ける必要は無い

abstract class Polygon {
   abstract fun draw()
}

class Rectangle : Polygon() {
   override fun draw() {
       // draw the rectangle
   }
}

抽象化されていないopenメンバを、抽象化されたメンバでオーバーライド出来る

open class Polygon {
    open fun draw() {
        // some default polygon drawing method
    }
}

abstract class WildShape : Polygon() {
    // Classes that inherit WildShape need to provide their own
    // draw method instead of using the default on Polygon
    abstract override fun draw()
}

継承について

継承できるのはabstractか、openキーワードでマークされたもののみ
- ※Kotlinのクラス・メソッドはデフォルトでfinal
メソッドや属性をオーバーライドするには、override修飾子が必要

open class Dog {                
    open fun sayHello() {       
        println("wow wow!")
    }
}

class Yorkshire : Dog() {       
    override fun sayHello() {   
        println("wif wif!")
    }
}

fun main() {
    val dog: Dog = Yorkshire()
    dog.sayHello() // wif wif!
}

親で定義されている関数を呼び出すときはsuperキーワードを使用

abstract class Dwelling {
    
    abstract fun floorArea(): Double
}

open class RoundHut(val radius: Double) : Dwelling() {
    
    override fun floorArea(): Double {
        return 3.14 * radius * radius
    }
}

class RoundTower(
    radius: Double,
    val floors: Int
) : RoundHut(radius) {
    
    override fun floorArea(): Double {
        return super.floorArea() * floors
    }
}

fun main() {
    val roundHut = RoundHut(5.0)
    println(roundHut.floorArea()) // 3.14 * 5 * 5
    
    val roundTower = RoundTower(5.0, 3)
    println(roundTower.floorArea()) // 3.14 * 5 * 5 * 3
}

/**
* 出力結果
*
* 78.5
* 235.5
*/

参考資料

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
何かありましたらコメントをお願いします。