Microsoft Teams にて NDI という機能が追加されました。
これは、TeamsのWeb会議で使用している映像や音声をそれぞれOBSのソースとして登録する機能となっています。
実際にどういう感じになるか見てみましょう
Teams の会議
NDI を使ってOBSに出力した画面
実際、こんな感じで参加者のカメラや共有画面ごとにソースとして登録できます。
なので、これまでのように、Teamsの画面をクロップしたりして抽出するような作業が不要となりますので、配信画面の作成がとてもスムーズになると思います。
前提条件
Teams 側
配信対象のWeb会議を作成するユーザーに、この会議ポリシーが当たっている必要があります。
配信するPC上のTeamsクライアントに以下の設定が有効化されている必要があります。
配信対象のWeb会議にて以下をクリックします
OBS 側
以下のプラグインがインストールされている必要があります
ダウンロード先はこちらです
NDI の設定の詳細情報からおすすめされる NDI Tools は使いません。インストールも不要です。
インストール後に OBS Studio を立ちあげると、ソースの新規追加にて、NDI Source が追加されているはずです。
NDI ソースの種類
NDIのソースには以下の4つがあります
- ローカル(配信端末側の映像・音声)
- 各参加者の名称(参加者側の映像・音声)
- 共有画面(共有されている画面、ただし配信端末が共有した場合は表示されません)
- アクティブスピーカー(現在しゃべっている人の映像・音声、ただし配信端末は除外されます)
ここからが重要
Teams は、映像の提供元との通信状況などによって、映像の解像度をリアルタイムに変更します。
そのため、配信端末以外の映像ソースのサイズが自動的に変更されてしまい、OBSの配信レイアウトが頻繁に崩れたり、映像と音声が一致しないなどといった可能性が出てきます。
従って、NDI ソースを追加する際は以下の設定を変更して、できるだけ低解像度になるように変更します
- Bandwidth
- Sync
- Latency Mode
ただし、イベントの趣旨やソースの種類によって、この設定はいろいろマチマチだと思いますので、事前に調整しておくのが良いと思います。