概要
DBeaverは様々なDBMSに対応したマルチプラットフォームのデータベースクライアントです。業務使用していて複数の環境や接続先を設定し愛用していたのですが、PC新調のため移行する必要が生じました。データベースへの接続設定など、DBeaverの設定すべてを移行します。DB最終的には簡単に移行できたのですが、日本語での情報が少ないのでここに記載します。
- インポート・エクスポート機能が用意されているので、これを使用。
- 旧PCにて、メニューバー > ファイル > エクスポート >
- 「DBeaver」の「プロジェクト」 >
- 「General」にチェック、出力先ファイル・ディレクトリを設定し「終了」、
*.dbp
ファイルを出力 - 新PCにて、メニューバー > ファイル > インポート >
- 「DBeaver」 > 「プロジェクト」 >
- 先ほどの
*.dbp
ファイルを指定 - プロジェクト設定を出力、名前がGeneralで被ってしまう。上書きインポートはできない。
- 「データベースナビゲータ」に表示されるよう、インポートしたプロジェクトをアクティブプロジェクトに設定。
- sshキーファイルのパスなど、必要に応じて修正
手順
旧PCから新PCへ設定を移行します。
旧PCにて、DBeaverの設定を「エクスポート」
- メニューバー > ファイル > エクスポート >
- 「DBeaver」 > 「プロジェクト」を選択し「次へ」押下(下記画像)
- 「General」(普段使用しているプロジェクト)にチェックし、出力先ファイル・ディレクトリを設定し「終了」(下記画像)
- 指定したディレクトリに
*.dbp
という拡張子のファイルが出力されているので、新PCへコピー
新PCにて、DBeaverの設定を「インポート」
- メニューバー > ファイル > インポート >
- 「DBeaver」 > 「プロジェクト」を選択し「次へ」押下(下記画像)
- 「入力」の「ファイル」に旧PCからコピーした
*.dbp
ファイルを指定(下記画像)
- 「プロジェクト」にて、「General」にチェックを入れ、ターゲット名は任意の名前(
General2
など)に変更 - モーダル上部に「プロジェクトをインポートする準備ができました」と表示されることを確認(下記画像)
- プロジェクトインポートに成功した旨のダイアログが出現することを確認
- 左ペインから「プロジェクト」タブを表示
- 先ほどターゲット名に指定したプロジェクト名(例では
General2
)を右クリックし「アクティブなプロジェクトを設定」(下記画像)
- 左ペインの「データベースナビゲータ」に設定していたデータベース接続が一覧されることを確認
以上で完了です。不要であれば初期からあるプロジェクトGeneral
は削除してしまって構いません。
その他
SSHトンネル機能で使用するSSHキーのパス
WindowsPCからWindowsPCへ移行した際の話になります。SSHトンネルを使用したデータベース接続設定の場合は、SSHキーのパスは絶対パスで指定されているようでした。私はSSHキーを%USERPROFILE%\.ssh
配下に指定していました。また、新PCではユーザ名を変更してしまいました。そのため、新PC上ではパスが合わなくなってしまい、キーのパスを設定し直す必要が生じました。
「データベースナビゲータ」と「アクティブなプロジェクトを設定」
左ペインにある「データベースナビゲータ」は、現在アクティブなプロジェクトの「Connections」を参照してくれるようです。今まで1つのプロジェクト「General」のみを使用していたためこれに気付きませんでした。初めてプロジェクトのインポートを行い、複数プロジェクトが存在することになり、どうやっても「データベースナビゲータ」にデータベースが一覧されないのでしばらくはまりました。
「一般」 > 「設定」の機能は…
最初わからず下記のエクスポートウィザードで行っていました。想定したエクスポートが行われないようで、移行のやり直しになりました。
- メニューバー > ファイル > エクスポート >
- 「一般」 > 「設定」
これはどのような使い方をするのか…調べ切れていません。
動作確認環境
私が動作確認できた環境一覧です。
移行元 | 移行先 | 結果 |
---|---|---|
Windows 10 pro | Windows 10 Pro | OK |
Windows 10 pro | macOS Monterey | OK |
DBeaverバージョン24.1.5.202408181605