2017年に止むに止まれぬ事情から?Google Cloud Certified - Professional Cloud Architectを受験し、無事に合格し、それから2年が経ちました。そう、更新の時期です。
この2年間で認定者は世界で1万人も超えたようですが(自分調べ)、更新した人はまだ少ないと思いますので記事にしてみようかと思いました。と言っても初回認定とそんなに差はないと言う点は先に言及しておきます。更新という観点では最後にまとめておきます。
ちなみに本記事は2019年9月に更新した際の記録で、今後も同じとは限りませんのでご了承ください。
筆者のステータス
- 元々はVMware製品を利用したインフラ屋さん
- Google Cloud Certified - Professional Cloud Architect (2017/10〜)
- AWS Certified Solution Architect Professional (2016/9〜)
- GCP業務利用経験なし
- AWS業務利用経験1〜2年程度
- 最近は何屋さんか自分でもよく分からないくらいフルスタック
- Kubernetesに興味があり、家にクラスタをいくつか構築
試験傾向
試験規約上、試験内容を公開してはいけないとあるので、簡単な試験傾向を記載します。
試験難易度的にはAWS SAプロ > GCP > AWS SAアソシくらいだと思います。個人差はあると思いますが。AWSの試験に比べてサービスの詳細を知っていることはあまり求められず、どちらかと言うとインフラとしてGCPをどう利用するかを問う問題が多いと思います。問題文でもGoogleが推奨する方法を問われることが多いので、ドキュメントからどういう状況ではどのサービスが適しているのかなどを把握すると良いです。正直、「これGCP全く関係なくない?」って思うようなただのインフラ問題やKubernetes問題も少し混ざっています。
私は回答に困った場合(2択まで絞って決めきれない場合など)は、インフラとしてどうあるべきか、どうあって欲しいかと言ったことを基準にして最終的な回答としていました。それが結果にどう出たのかは分かりませんが、とりあえず合格はしました笑
試験対策 (初回認定時)
今回の更新では、後述しますがあまり勉強と言う勉強はしていないので、初回認定時の勉強方法について先に記載します。
勉強時間 (初回認定時)
正確な勉強時間は忘れましたがGCP未経験状態からトータル1ヶ月程度の勉強期間で取得しました。十分な勉強時間ではなく、当時の試験時も「よく分からん、落ちた」と思いながら受けていました。
勉強内容 (初回認定時)
最初にGoogleさんからの推奨でCourseraさんのオンラインコースを受講しました。一応(本当に一応)、AWS SA Proは所有していたのでAWSプロフェッショナルのためのGoogle Cloud Platform基礎を受講しました(2年前なので現在と内容が同じかは分かりません)。こちら説明が全て英語だったので、何度もストップ巻き戻しを繰り返しながらやっていました。幸いな事に図だけでも、かなり分りやすかったので助かりました。
次にプログラマのためのGoogle Cloud Platform入門を読みながら、実際にGCPを操作してみました。何故プログラマ向けの書籍を選んだかと言うと2年前はGCP関連の書籍はほぼ選択肢がなかったからです笑
2年前、実はGCPの試験が日本語化されたばかりのタイミングで、情報もないし、書籍もほとんどないという、受験に向けては非常に悩ましい状況でした。
ここまでの内容でコンピューティングサービスやネットワークサービスは概ね把握できたのですが、アカウント系のサービスやビッグデータ関連はほとんど情報がなかったので、GCPのドキュメントを読みました。ただ当時のドキュメントの内容の充実してなさや、私自身のビッグデータに対する知見不足などで十分な理解が出来たとは言い難い状態で試験当日を迎えました。
先に補足しておくと現時点ではここら辺の情報も十分に充実しているので、もう心配する必要はないと思います。
試験対策 (更新時)
ここからは今回の再認定に向けた勉強になります。
正直、初回は仕事の事情で取得しましたが、特にGCPを使っているわけでもなかったので、更新するモチベはほぼありませんでした。そのためあまり真面目に勉強もしていないので勉強時間は参考にしないでください。
勉強時間 (更新時)
- サービスの概要確認: 3H
- ストレージ関連サービスのドキュメント確認: 2H
- ビッグデータ関連サービスのドキュメント確認: 1H
今回はほぼGCPのサービス概要を前日にちょっと思い出す作業をしただけです。
と言うのも実は作戦としては1回落ちて、試験問題をざっと確認してから2回目でもう少し対策して取得しようと考えていたからです。が、1回目で受かってしまいました。
勉強内容 (更新時)
具体的な勉強内容としてはGoogle Cloud Platform エンタープライズ設計ガイドの以下の章を流し読みして、各サービスの概要を思い出す作業をしました。特に各ストレージサービスの使い分けと、ビッグデータサービスの概要を中心に見ました。
第1章 Google Cloud Platformの特徴
第2章 コンピューティングサービス
第3章 ストレージサービス
第4章 ネットワーキングサービス
第5章 ビッグデータサービス
第7章 アカウント管理・請求管理
第8章 運用監視サービス
ストレージサービスとビッグデータサービスは上記書籍のみだと細かい違いがイメージ付かなかったので、Google Cloud Platformのドキュメントの方も参照しました。量が膨大なので各サービスのコンセプトに焦点を絞って見ました。またストレージサービスに関してはデータ ライフサイクルを参照し、各ストレージサービスはどういう使い分けをすべきかをしっかりと把握するようにしました。
基本的には各サービスで何が出来るのか、類似サービスはどう使い分けるのかを把握していれば大丈夫だと思います。
試験当日
2年前は無理、落ちたと思っていたら受かりました。
今回は試験中に合格を確信して受かりました。
試験傾向でも記載したとおり、GCPの詳細な仕様を知っていることよりもインフラスキルの比重が比較的大きいので、GCPの勉強不足でも一般的なインフラスキルで結構ゴリ押せるのかなという印象です。
更新に際して
- 試験は特に更新試験なども用意されていなかったようなので、初回認定と同じものを受験しました。
- 2年前と問題の傾向や質はほぼ同じでしたが、新しい問題は色々追加されていたようです。
- ケーススタディは2年前と多分同じです (問題まで同じかは覚えてませんが)。
- 記憶が定かではありませんが2年前と同じな気がする問題もいくつかありました。
- Kubernetes(GKE)関連の問題が増えているなど、この2年間の変化が反映されているように感じました。
- 再受験日が少し早めでも、ちゃんと"期限切れ日から2年間"延長してくれました。
- 例えば2019/10/1が期限切れで2019/9/15に再認定を受けたとしたら、2021/10/1を次の期限にしてくれます。
- どこまで早くてOKなのかは分かりませんが、私は期限切れの17日前受験でした。
- 期限切れの1ヶ月くらい前に、もうすぐ期限切れだよというリマインダとともに受験料半額バウチャーをいただけました。
- Google認定資格では有名な?認定グッズですが、更新でも新しく1つ貰えるようです。(←大事!)
- 私は初回認定時にフリース (今とロゴが違います) を貰っていたので、今回はバッグを選んでみました。本稿執筆時点ではまだ届いていません。
まとめ
- Google Cloud認定の更新は初回認定とほぼ同じ
- GCP関係ないインフラスキル大事