【Android】Google Play Developer Consoleの段階的公開機能のススメ
Google Play Developer Consoleの機能の一つである段階的公開(Staged rollout)についての紹介です。
この投稿は [Android その3 Advent Calendar 2016 - Qiita]
(http://qiita.com/advent-calendar/2016/android_third) の9日目の記事です。
段階的公開(Staged rollout)とは
- 通常のリリースでは100%のユーザにバージョンアップしたアプリを公開しますが、段階的公開を使うと公開するユーザの割合を絞ってリリースすることができます。
2018/01/01追記(ここから)
結構前(半年くらい前?)から公開割合が自由に入力できるようになっています。
このやり方で何回もリリースしてたのですが、この記事を更新するの忘れてました。
以下の「段階的な公開の割合」のところに自由に入力できます。
試しに11.111%でリリースできたのは確認しました。
2018/01/01追記(ここまで)
ここの項目は古い情報です。(ここから)
- 公開する割合は0.5%、1%、5%、10%、20%、50%、100%が選択できます。
↓段階的公開後のGoogle Play Developer Consoleの表示
ここの項目は古い情報です。(ここまで)
メリット、デメリット
- メリット
- 致命的なバグがあったときに影響範囲を極小化できる
- 特定の端末や条件下でクラッシュするような事象を早期発見できる
- デメリット
- 段階的に公開するので全ユーザに反映するのに時間がかかる
公開割合と公開割合を上げるタイミング
私が携わっているアプリの場合、アップデート後のアクティブユーザに対する最新版アプリの浸透率は以下のような推移で浸透します。
経過日数 | 浸透率 |
---|---|
1日 | 50%程度 |
2日 | 80%程度 |
3日 | 90%程度 |
この場合だと10%公開して1日経過後だと公開割合(10%) * 浸透率(50%) = 5%
のユーザに段階的公開中のアプリがインストールされることになります。
上記数値、クラッシュ率、段階的公開中アプリの更新内容、などを考慮して公開割合と割合を上げるタイミングを決めるのがいいかと思われます。
ちなみに私の場合は色々なパターンで試して数ヶ月運用した後、結局以下に落ち着きました。
- 小規模なリリース: 初日10%、翌日100%
- 影響が大きいリリース: 初日10%、3日後100%(クラッシュ率などにより前後する)
段階的公開中のGoogle Play Storeの表示内容とレビュー
|段階的公開中の割合に当たったユーザ|段階的公開中の割合に外れたユーザ
---|---|---
段階的公開中アプリのリリースノート(更新内容)|表示される|表示されない
段階的公開中バージョンに対するレビュー|書ける|書けない
参考
- [段階的な公開を利用したアプリのアップデートをリリースする - Google Play デベロッパー ヘルプ]
(https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/6346149?hl=ja)
おわりに
なにか間違っていたらご指摘ください!