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ドラえもんで学ぶQA観点出し(ワークショップ)

ミクシィグループ QAエンジニア Advent Calendar 2021 11日目の記事になります。

概要

チームメンバーとの雑談から生まれたワークショップ案を紹介します。
以下のようなQAエンジニアにおすすめです!

  • QAエンジニア歴が浅い
  • テストケース作成時に考慮漏れが発生しやすい
  • 探索的テストの観点が少なく困っている

ワークショップ

それでは早速ですがワークショップに入りましょう。

準備

人数:ファシリテーター1名・参加者:3名~
(人数が多い場合はグループワークの形を取りましょう)
時間:1時間程度
必要なもの:紙やペン、PCメモ帳などのメモできるもの

プログラム

ワークショップの説明・グループ分け・出題(10分)
個人ワーク(10分)
グループワーク(10分) ※人数が少ない場合は飛ばしてOK
各グループ発表(20分)
振り返り(10分)

ワークショップの流れ

ワークショップの説明・グループ分け・出題(10分)

ワークショップの説明やグループ分けなどの準備をします。
グループは2~4人で組むのが良いですが、人数に合わせて臨機応変に調整してください。

準備が完了したら、ファシリテーターから問題を出します。
今回の問題はこちらです。

ドラえもんのひみつ道具『スモールライト』の
品質を担保するためにチェックするQA項目・QA観点を挙げてください。

個人ワーク(10分)

個人ワーク中は項目・観点をメモに書き出してもらいます。

グループワーク(10分)

個人ワークで書き出したメモを参照しながら、グループでディスカッションし、まとめましょう。
オンラインの場合はブレイクアウトルームを使うと良いです。
人数が少ない場合はグループワークを飛ばして、発表に進んでも問題ありません。

各グループ発表(20分)

各グループの代表者にまとめた項目・観点を発表してもらいます。

  • グループ内で出てきた項目・観点の一覧
  • 何故このQAを行うのか

振り返り(10分)

各グループの発表を受けて、新たに思いついた観点を発表したり、
今回のワークショップを通じて学んだことを発表したりといった振り返りを行いましょう。

例題について

万人に伝わりやすいよう『スモールライト』を例に挙げましたが、テーマは何でも良いです。
ドラえもんのひみつ道具の中でも、比較的シンプルな仕様なのでワークしやすいという点からスモールライトをチョイスしています。
また、非実在アイテムを選ぶことで、参加者の想像力を鍛えるといった意図も込められています。


今回のワークショップのポイントとして、
参加者はまず個人ワークで『スモールライト』の製品仕様を把握する必要があります。
仕様をざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。

・懐中電灯の形をしている
・発せられる光が物体に当たると小さくなる
・光を当てる時間に比例して物体がさらに小さくなる

その他にも色々な設定がありますが一旦割愛します。


次に考えるのは、基本操作に関するQA項目です。
先ほどの仕様から書き起こすと、一例ではありますがこのようになります。

- 本体の見た目
    - 仕様通りの形をしていること
    - 電源スイッチがついていること
- 電源スイッチの挙動
    - 電源スイッチをONにできること
    - 電源スイッチONの場合に光が発せられること
    - 電源スイッチをOFFにできること
    - 電源スイッチOFFの場合に光が発せられないこと
    - 再度、電源スイッチをONにできること
- 光を当てた際の挙動
    - 1秒間光に当てた物体が小さくなること
    - 5秒間光に当てた物体が小さくなること
    - 1秒間当てた物体より5秒間当てた物体の方が小さくなっていること

このあたりのQA項目は経験が浅い方でも漏れなく出せるようにしておきたいです。

もし基本操作のQA項目を作成する際に考慮漏れが発生するのであれば、
仕様を把握し読み解いていく練習を繰り返してみましょう。


さて、ここから先は仕様に記載されていないイレギュラーに関するQA観点です。

ほとんどの製品仕様には
「仕様に記載されていないが暗黙の了解で決まっている仕様」
「仕様に記載されておらず詳細が曖昧なままの仕様」
が存在します。

そういった仕様の穴には不具合が隠されている可能性が高いです。

- 電池式なのか充電式なのか
    - 電池の場合はどんな電池を使うのか
    - 充電の場合はどんな充電システムを使うのか
    - 電力の不足は発生しないか
    - 構造として電池開閉口・充電差込口などを導入できるか
- 使いやすくなっているか
    - 本体が重すぎないか
    - 老若男女にとって使いやすくなっているか
    - 対象年齢が決まっていれば、それに即した使いやすさになっているか
    - 握りやすい形になっているか、工夫がされているか(グリップの有無など)
    - 電源スイッチは押しやすいか(ボタンの固さは適切か・ON/OFFを同時に押すことができないか)
    - 耐久性に問題はないか(四次元ポケットで保管して壊れないか)
- 小さくなった状態の物体はどうなっているか
    - 質量は小さくなっているか
    - 一度小さくしたものを元に戻すことができるか
    - 小さくしたものが元の大きさに戻った際に不都合が発生しないか
- イレギュラーな光の当て方の場合にどうなるか
    - 光を半分だけ当てるとどうなるか
    - 光が透けるもの(布やティッシュなど)を通して光を当てるとどうなるか
    - 100m先など遠くから光を当てるとどうなるか
- 使用上の危険性はないか
    - 人体に光を当てた際に健康被害が発生しないか
    - 物体を小さくして盗むなど社会的に悪用されないか

思いついたものをざっくり挙げてみましたが、他にも様々な観点が出てくるのではないでしょうか。

探索的テストが得意なQAエンジニアは、発想力豊かな人が多いように思います。
色々な人から観点を学ぶことで、得られる気づきも多いのではないでしょうか。

まとめ

これを読んだ方にQA観点出しの面白さが少しでも伝われば何よりです。
面白いと思った方は、他のひみつ道具でもチャレンジしてみてください。
(タイムマシンなど、複雑なアイテムになると結構難しくなります)

また、新人QAエンジニアを教育する立場の方にも
是非このワークショップを取り入れていただけたら嬉しいです!

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