先日書いた記事で、AzureでRHELのVMインスタンスに追加料金が無いことが気にかかり、その他クラウドベンダーでの使用料金を比較してみようと思った。そのメモ。
(5/12 追記) AzureでRHELにOS料金が上乗せ表示されないのは記事作成時点の料金計算ツールのバグ。修正された。
比較対象のクラウド
Red Hatがクラウド経由でライセンス供与しているクラウドプロバイダーは2022年5月時点で5つ。内、Alibabaだけは対応していないのかCalcuratorにRHELが出てこないので、比較対象はAWS、GCP、Azure、IBM Cloudの4つ。Oracle Cloud無いのが意外。
Red Hat certified cloud and service providers
https://catalog.redhat.com/cloud
表
最初にまとめると、やはり、Azure以外はRHEL OS利用が有償であり月43.8ドル掛かる。
ええ、Azure何か罠があるの?企業努力?
(5/12 追記) 上記の通りバグ。Azureでも有償である。
クラウドベンダ | 比較VMのサイズ | Ubuntu等選択時のVM価格 | RHEL8選択時のVM価格 | 価格差 |
---|---|---|---|---|
AWS | m5.large | 94.12 USD | 137.92 USD | 43.8 USD |
GCP | n2-standard-2 | USD 90.95 | USD 134.75 | USD 43.8 |
Azure | D2as v4 | $90.57 | $134.37 | $43.8 |
IBM Cloud | bx2-2x8 | $88.62 | $132.42 | $43.8 |
VMの条件は、東京、vCPU 2個、メモリ 8GBの非バーストマシン、On-demand/従量課金で揃えてみた。
別にハードウェア部分の価格比較が目的ではない。3年予約とかすればガツガツ下がる。
以下は、ベンダそれぞれの料金計算の詳細。
AWS
AWS Pricing Calculator
https://calculator.aws/#/
Linux(Ubuntu相当)
RHEL
GCP
Google Cloud Pricing Calculator
https://cloud.google.com/products/calculator?hl=ja
Ubuntu
RHEL
Azure
料金計算ツール
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/
Ubuntu
RHEL
IBM Cloud
IBM Cloud cost estimator
https://www.ibm.com/cloud/cloud-calculator