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JavaScriptへの苦手意識をなくし、なんとなく実装をやめる方法

Last updated at Posted at 2020-12-11

Increments × cyma (Ateam Inc.) Advent Calendar 2020 の12日目は、
株式会社エイチーム EC事業本部の@river_grl55が担当します。

はじめに

はじめまして。
グラフィッカースタート、現在フロントエンド担当のWebデザイナーです。

本格的にフロントエンドの道に進むため、
ここ数か月、JavaScriptの基礎を学び直していました。

学び直していく中で、
JavaScriptの基礎を知らないと「なんとなく」の実装になってしまうこと
を痛感しました。
また、JavaScriptはそこまで難しくないということにも
気付くことができました。

そこで、
基礎を知ったことにより、私がJavaScriptと向き合えるようになった
考え方と、方法を紹介したいと思います。

JavaScriptに苦手意識があって、なかなか向き合うことができない...
という方の、デビュー第一歩となれば幸いです。

こんな方に向けて

  • JavaScriptを理解したいが、苦手意識がある方
  • JavaScriptってどう書き始めればいいの?という方

この記事でわかること

  • 「なんとなく実装」をなくす考え方
  • 理解しながら実装する順序

基礎と読み方のコツを理解して、「脱・なんとなく実装」しましょう!

「なんとなく実装」をなくす考え方

【読むとき】JavaScriptは難しいものではない

JavaScriptが苦手な方は「JavaScript=難しい」という
先入観を持っているように感じられます。
(実は私にもこの先入観がありました)

JavaScriptの技術記事に書いてあるコードを読むと想定します。
漠然とJavaScriptのコードを見ると、目からの情報のみで
「とにかくコードの量が多い」
「見慣れない単語や記号が並んでいてよくわからない」
という印象を受けてしまうかと思います。

難しそうにみえるのですが、単純な処理をいくつも書いているだけです。

書かれているコードを
上から順に、ひとつひとつの処理を読み進めると、
自然と全体の処理が理解できます。

【書くとき】処理はこちらで全部書いて指定する

自分でJavaScriptを書く場合、
プログラムの開始位置、要素の数の取得、指示を出したい要素のID等...
一から指定してあげる必要があります。

例えば、横にスクロールするスライダーの実装をするうえでは、

  • スライダーが存在するかどうか見る
  • スライダーの開始位置を指定する
  • 開始のスライダーは複数要素があるうちの何番目か見る
  • スライダーひとつ分の幅を取得する 等

上記以外にも指定してあげないと動かない部分が多くあります。

たった一か所の指定処理漏れで、プログラムすべてが動かなくなってしまう
ことがあることを、覚えていてください。

理解しながら実装する順序

簡単なJavaScriptとHTML(例A)を使用し、説明します。

【例A】divタグの中にpタグを追加する

sample.html
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head></head>
  <body>
    <div id="box">
    </div>
    <script type="text/javascript" src="js/sample.js"></script>
  </body>
</html>
sample.js
const getBox = document.getElementById("box");
const addContents = document.createElement("p");
getBox.appendChild(addContents);

【手順1】 HTML側:一度完成させる

書き出されると想定されるHTML(css)を、
あらかじめコーディングしてしまいます。
JavaScriptによってどう動いてほしいかを「見える化」しておくと、
ゴールが明確になり、非常に書き進めやすいです。

sample.html
<!-- 書き出されてほしいものを見える化 -->
<div id="box">
  <p></p>
</div>
<!--  -->

【手順2】JavaScript側:HTML側のデータを参照させる

書き出されると想定されるHTMLと参照し、「ここにJavaScriptの動作をあてる」と
先に指定していきます。

sample.js
const getBox = document.getElementById("box");

┗ HTML側のdivタグにあるidを見に行き、それを”getBox”という名前で定義しています

  • const 変数名 = 処理 : 変数の宣言(簡単に言うと、処理に名前をつけている感じ)
  • document.getElementById(id) : HTML側のidを取得する

参考:リファレンス:const
※ぜひ、変数宣言の種類 も併せてご覧ください。

参考:リファレンス:document.getElementById()メソッド

【手順3】JavaScript側:何をするかを書く

sample.js
const addContents = document.createElement("p");

┗ pタグを生成し、それを”addContents”という名前で定義しています

  • document.createElement("タグ要素") : HTML側にタグ要素を生成する

参考:リファレンス:document.createElement()メソッド

【手順4】JavaScript側:実行する

sample.js
getBox.appendChild(addContents);

┗ 定義した”getBox”に対し、”addContents”で生成した要素を、子要素として追加しています

  • 親要素.appendChild(子要素) : 親要素に子要素を追加する

参考:リファレンス:Node.appendChild()メソッド

【手順5】ブラウザ側:挙動を確認

ブラウザの検証画面などで、書き出されたHTML要素を確認してみてください。
手順1で記述した、書き出されると想定されるHTMLになっていれば成功です。
sample.png

さいごに

この記事では、JavaScriptに対する考え方、
実装して理解する順序をご紹介しました。

より早く理解度を深めたい方におすすめの方法として、
簡単なJavaScriptを作って、手元で動かしてみる
という方法もあります。

専門の本や、技術系の記事を読むことに加え、自分で手を動かして
プログラムをつくってみることも効果的です。

書くことによって、言語への理解度が深まるだけではなく、
「自分で書いたものが動いた」という感動を味わうことができます。
この経験は、きっと苦手意識をなくすきっかけになるはずです。

この記事を機に、JavaScriptにチャレンジする方が増えれば
とてもうれしく思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

***

Increments × cyma (Ateam Inc.) Advent Calendar 2020 の13日目は、
Increments株式会社の @fussy113 がお送りします。お楽しみに!

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