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【Terraform/AWS】【入門編1】環境準備

Last updated at Posted at 2024-02-17

はじめに

本記事は、AWS初心者でIaCに挑戦してみたい方向けに導入~コード実行までをまとめた内容となります。
今回は、Windows11環境にTerraformを動作させる準備編となります。

Terraformとは

HashiCorp社が提供しているインフラストラクチャ自動化(IaC)ツールです。
簡単に言うと、コードを実行するだけでインフラ(サーバやネットワーク、ストレージ等)の構築ができるツールです。
AWSではGUI(ブラウザのコンソール画面)で文字を入力したり、ボタンをクリックしながら環境を構築していくことはできます。しかし、Terraformを使えばコード一つ実行するだけで作成ができるため、環境構築の時間が短縮され、オペレーションミスを防ぐことが可能です。
また、コードの型ができてしまえば、コードを使いまわすこともできるため、開発時間は大幅に短縮することができます。

※詳細は公式サイトをご確認ください

開発環境

  • Windows 11 Home
  • メモリ 16GB
  • CPU 4コア

※同環境でない場合、本記事とは異なる動作等が発生する可能性があります。
※本記事はWindows向けとなりますので、Mac、Linux環境には当てはまらない部分があります。

1. AWS環境準備

まずはAWS環境を準備していきます。
必要な設定は下記の通りです。

  • AWSアカウント
  • IAMユーザー
  • AWS CLI
  • アクセスキー

※参考

1-1. AWSアカウント作成

下記を参考にAWSアカウントを作成してください。

1-2. IAMユーザー作成

①作成したアカウントにルートユーザーでログインします。
image.png

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②検索バーに【IAM】と入力して、サービス欄に表示された【IAM】を押下します。
image.png

③左ペイン【▼アクセス管理】>【ユーザ】をクリックして、【ユーザーの作成】を押下します。
image.png

④下記を入力して、【次へ】を押下します。

  1. ユーザー名:任意
  2. AWSマネジメントコンソールへのユーザーアクセスを提供する:☑
  3. IAMユーザーを作成します
  4. コンソールパスワード:任意(本来は自動作成で次回ログイン時変更が望ましい)

image.png
image.png

⑤下記を設定して、【次へ】を押下します。

  1. 許可のオプション:ポリシーを直接アタッチする
  2. 許可ポリシー:AdministratorAccess
    ※組織で利用する場合はグループを作成した方が管理が容易になりますが、個人なので直接アタッチしています

image.png
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⑥設定に問題がないことを確認して、【ユーザーの作成】を押下します。
image.png

⑦作成されると下記のように表示されます。
 記載されているコンソールサインインURLにアクセスします。
image.png

⑧先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力して【サインイン】を押下します。
 ※⑦のコンソールサインインURLでアクセスすればアカウントIDは自動で入力されています。
image.png

⑨ログインできればIAMユーザーの作成は完了です。
 ※リージョンが東京以外になっている場合は、東京に変更しておきましょう。
image.png

1-3. アクセスキー作成

Terraformを使うためにはAWSへの認証をするためのアクセスキーが必要になります。
先ほど作成したIAMユーザからアクセスキーを発行しましょう。
※ルートユーザーは使用しないようにしてください。

①AWSコンソールにて、右上のユーザー名をクリック⇒【セキュリティ認証情報】を押下します。
image.png

②下にスクロールして、アクセスキー欄が表示されたら、【アクセスキーを作成】を押下します。
image.png

③下記を設定して、【次へ】をクリックします。

  • コマンドラインインターフェース(CLI)
  • 上記のレコメンデーションを理解し、アクセスキーを作成します。:☑

image.png
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④説明タグ値に任意の値を設定して、【アクセスキーを作成】を押下します。
image.png

⑤アクセスキーとシークレットキーを控えて、【完了】を押下します。
 ※【.csvファイルをダウンロード】を押下すると、アクセスキー情報をCSVファイルで取得できます。
image.png

以上でアクセスキー作成が完了となります。

1-4. アクセスキー情報登録

アクセスキー情報が取得できたら、環境変数を設定します。

①Win+Rキーでファイル名を指定して実行を開き、【sysdm.cpl】と入力して、【OK】を押下します。
image.png

③システムのプロパティ画面が開いたら、上部の【詳細設定】タブを選択し、【環境変数】を押下します。
image.png

④【新規】を押下して、環境変数を設定したら、【OK】を押下します。

変数
AWS_ACCESS_KEY_ID アクセスキー
AWS_SECRET_ACCESS_KEY シークレットキー
AWS_DEFAULT_REGION ap-northeast-1
※本記事では東京リージョンを使用します

以上でAWS認証に使用する環境変数設定は完了です。

1-5. AWS CLIインストール

インストール方法はいくつかありますが、本記事では一番スタンダードなインストーラでのインストール手順とします。

※下記のWindows向けの手順を参考にします。

①下記リンクから、インストーラをダウンロードします。

②インストーラを実行し、ウィザードが表示されたら、【Next】を押下します。
image.png

③【I accept the terms in the License Agreement】にチェックして、【Next】を押下します。
image.png

④【Next】を押下します。
image.png

⑤インストールが完了するまで待機します。
image.png

⑥【Finish】を押下して、ウィザードを閉じます。
image.png

⑦コマンドプロンプトを起動して、下記を実行します。
 ※バージョンが表示されればインストールできています。

【実行コマンド】

aws --version

【実行結果】

aws --version
aws-cli/2.15.19 Python/3.11.6 Windows/10 exe/AMD64 prompt/off

以上でAWS CLIのインストールは完了です。

2. Terraform環境準備

AWS環境準備ができたので、Terraformの環境準備を行います。

※参考

2-1. Terraformインストール

①下記サイトから、64bit版(AMD64)をダウンロードします。

②ダウンロードしたzipファイルを解凍して、terraform.exeファイルを任意のフォルダに格納します。
 ※ホームディレクトリ上(C:\Users\ユーザ名\terraform)等、分かる場所にあれば問題ありません。

2-2. 環境変数設定

パスを指定しなくてもterraformコマンドが実行できるようにします。

①Win+Rキーでファイル名を指定して実行を開き、【sysdm.cpl】と入力して、【OK】を押下します。
image.png

②システムのプロパティ画面が開いたら、上部の【詳細設定】タブを選択し、【環境変数】を押下します。
image.png

③システム環境変数の【Path】を選択して、【編集】を押下します。

④【新規】を押下して、先ほど格納したフォルダを記載して、【OK】を押下します。
 ※ホームディレクトリ上にterraformフォルダを作成した場合は、「C:\Users\ユーザ名\terraform\」を入力

2-3. インストール確認

①PowerShellを起動して、下記コマンドを実行します。
※バージョンが表示されていれば問題ありません。

【実行コマンド】

terraform -version

【実行結果】

PS C:\WINDOWS\system32> terraform -version
Terraform v1.7.3
on windows_amd64

以上でTerraformの環境準備は完了です。

余談

terraformを利用する場合、下記エディタがあると便利です。
コードの編集だけでなく、ターミナルも使えたりするので、作業がしやすくなります。

おわりに

今回はTerraformを動かすための前準備の手順を記載しました。
AWS CLIやTerraformのインストール手順はいくつか方法がありますが、一番スタンダードな方法をご紹介してみました。
AWS環境については、無料枠で登録していますが、一部機能でとある上限までが無料という枠のため、完全無料ではないのでご注意ください。(※詳細は公式サイトでご確認ください。)

次回はterraformコマンドの解説をします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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