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基本情報技術者取得への道

Last updated at Posted at 2021-12-08

令和3年度下期基本情報技術者試験に合格しました。
本記事では試験合格に向けての私なりの勉強方法や試験対策について書いていますので、一つの参考になればと思います。
なお、出題内容に関する情報の開示は禁止されていますので公開されている情報以外については言及していません。

目次

 1. はじめに
 2. 教材
 3. 受験までのスケジュール
 4. 勉強方法
 5. 午後問題の選択
 6. 試験当日
 7. 最後に

1. はじめに

※受験動機や私のスペック等について記載しているので勉強方法が知りたい方は読み飛ばして下さい。

まず私のスペックですが、新卒から未経験でプログラミングを始めてエンジニアとして4年目での受験になりました。フロントエンド、バックエンドともに経験し、要件定義~運用まで携わっているのでシステム開発の主な流れは理解しています。業務系のアプリ開発に携わることが多かったのでJava、C#、C、.netなどの言語を扱ってきました。私自身はプログラミング自体というよりはシステムを作り出すことをやりがいとして感じている部分が多いので、特段飛び抜けた技術がある訳ではないと思います。
そして受験動機。最初に基本情報を受験しようと思ったのは単純に転職に向けて、というところが大きいです。結局、元々受験しようと思っていた令和2年春期試験が中止、秋期試験もCBT方式への変更となり状況が読めなかったので先に転職した方が早いなと思い、受験は後回しになりました。そして転職も成功しプロジェクトも落ち着いていたので今回、令和3年下期試験へのチャレンジとなりました。

2. 教材

私が使用した教材としては下記の3つです。使っているのは代表的なものかと思うので実際手に取ったり他の方のレビューも見たりして参考にして頂ければと思います。

【午前問題対策】
・平成30年度 キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
 試験で出題される範囲がイラストで分かりやすく丁寧に解説されています。イラストが多いのでイメージを掴みやすく、入門書としては良いと思いますがこれ一冊で勉強していくには物足りなさを感じました。私は最初に一読して全範囲の知識をサクッと頭に入れ、その後は特に使用していなかったと思います。

・令和03年 基本情報技術者合格教本
 キタミ式と違って文章が多く、情報量が多いので試験に出題される知識は大体網羅されています。その分、最初にこれを読むと理解しにくい部分があるのではないかと思います。私は過去問題を解いていく中で分からないことを調べるのに使用していたので全部は読破していません。

【過去問題演習】
・基本情報技術者試験ドットコム
 公開されている過去問題とその解答解説が掲載されています。IPA(独立行政法人情報処理推進機構)の公式にも問題は掲載されているのですが、細かい解説はないのでこちらのサイトを使用していました。また、CBT方式での受験に慣れる為にパソコンで問題を解く練習も兼ねていました。

3. 受験までのスケジュール

春期(上期)と秋期(下期)のどちらがいいか?など自分で何か開発してからの方がいいか?など色々と考えはしましたが、結局受けようと決めた直近の試験に受験しました。受験へのスケジュールは下記の通りです。

令和3年6月~7月前半:キタミ式の一読、その中で覚えにくいところなどをノートにまとめる
令和3年7月後半~8月前半:午前・午後問題を解答時間を考えずに直近5回分解き、苦手分野の把握と午後問題の選択を決定
令和3年8月後半~9月:解答時間を設定し、過去問題をひたすら解く
令和3年10月:受験

4. 勉強方法

上記のスケジュールで私が行った勉強法を説明していきます。

勉強内容としては、
 (1)参考書を読む
 (2)ひたすら過去問題を解く
この2つを行えばそれなりの点数は取れると思います。

(1)参考書を読む:キタミ式をざっくりと理解、自己流でノートにまとめる
まず最初の1ヵ月ほどでキタミ式を一読しました。私は自分で書いた方が覚えられる人なので、覚えにくいところなどは自己流でノートに要点をまとめていました。分厚い参考書を持ち歩くのは大変なので移動時間や試験当日にこのノートを見て復習していました。参考書を一度読むだけでは知識を全て頭に入れることはもちろん難しいです。この時期に全てを覚える必要はないので、なんとなくのイメージを掴めれば良いと思います。

(2)ひたすら過去問題を解く:問題ごと覚えてしまうくらい過去問題に向き合う
一通りの知識をざっくりと把握したらその後はひたすら過去問題に向き合いました。
①直近5回分を解答、苦手分野の把握と午後問題の選択を決定
まず解答時間を考えずに解くことに集中して直近5回分の午前・午後問題を解きました。5回分を解き終わる頃には午前問題でいつも間違える分野や分かりにくい分野の傾向が見えてきたので、そういったところは合格教本を読んで理解を深めました。そして午後問題も同じく苦手分野が分かるのでざっくりと選択内容を絞りました。午後問題の選択については次章の「5. 午後問題の選択」にて詳しく書いております。

②実際の試験時間を意識して解答
そして150分という試験時間を意識して過去問題を解き、復習するということを繰り返しました。基本情報技術者試験の午前問題の約半分は過去試験からの出題となっているようなので過去問題を網羅することでかなり合格に近づけると思います。また、問題に慣れてくれば150分という時間はかなり余裕があると思うので、最初は時間配分が難しく感じてもそこまで心配することではありません。ただ、午後問題は受験してみたらさっぱり、ということもありえなくないのである程度の時間配分や問題を解く順番などを自分の中で決めておいた方が良いと思います。
平成21年春期試験から試験要綱がかなり変わったようで、それよりも前の試験問題自体も直近の試験ではあまり見かけない内容でした。その為、私は平成21年春期~令和元年秋期を1周として約1か月半ほどの期間の中で2周分解きました。午前問題を1周→午後問題を1周→午前問題を1周→午後問題を1周、試験直前になったらなるべく近年の問題を午前午後織り交ぜながら解いて試験に慣れていくようにしました。午前問題に関しては2周目以降は問題内容を覚えてしまうことも少なからずありましたが、正解が分かりきった問題も、解説をしっかり読んだり不正解の選択肢はどこが間違っているのかという理解を深めたりしながら行いました。それでも過去問題がそっくりそのまま出てくることは少なくないので問題ごと覚えてしまうのも一つの手かもしれません。

5. 午後問題の選択

午後問題の出題内容は下記のとおりです。

まず必須解答の2問
 ・情報セキュリティ
 ・データ構造及びアルゴリズム
こちらは配点も大きいので言わずもがな落とさないように対策あるのみです。

そして選択問題ですが、大きく3分野に分けることができます。
 (1)テクノロジ系
  ・ソフトウェア・ハードウェア
  ・データベース
  ・ネットワーク
  ・ソフトウェア設計
 (2)ストラテジ・マネジメント系
  ・プロジェクトマネジメント
  ・サービスマネジメント
  ・システム戦略
  ・経営戦略・企業と法務
 (3)ソフトウェア開発
  ・C
  ・Java
  ・Python
  ・アセンブラ
  ・表計算
上記の(1)テクノロジ系 の中から3問、(2)ストラテジ・マネジメント系 の中から1問、計4問の中から2問解答、そしてソフトウェア開発の中から1問解答となっています。この辺りはIPAのHPをよく読んで理解しておいた方が良いです。

まず(1)(2)の選択については私は早々に(2)ストラテジ・マネジメント系 を捨てました。4分野の中から1分野しか出ないのでどれが出ても良いように備えて勉強するにはコスパが悪いな…と思ったからです。ですので(1)テクノロジ系 の勉強しかしませんでしたが、ネットワークもほぼ捨てていたので結局のところ、対策としては
 ・ソフトウェア・ハードウェア
 ・データベース
 ・ソフトウェア設計
こちらの3分野しか行っていません。業務内で使用している知識もあるのでそれほど重点的に対策したという訳ではありませんが、どの問題が出題されても良いように満遍なく慣れていきました。

(3)ソフトウェア開発 の選択は表計算一本でいきました。できればJavaで受験しようと思っていたのですが、どうにも合格する未来が見えなかったので表計算にしました。表計算は関数が注釈として問題に捕捉されているのでプログラム未経験者でも難しくなく解答できると思います。

私は上記のような選択内容で挑みましたが、正直午後問題の選択に関しては解きやすい分野を選択するのがよいかと思います。どの分野も専門的な知識以外は問題文の中に答えにつながるワードがしっかりと入っているので、長文ではありますが問題をしっかりと読んで答えを探し出すことが重要になってきます。

6. 試験当日

CBT方式になってから午前試験と午後試験を自由に受験することができるようになりました。私は一遍に試験を終わらせてしまいたかったので、今までの受験時間通りに午前中に午前試験、終わり次第受けられる最初の時間で午後試験を受験しました。150分×2の試験で集中力が切れてしまうかなとも思ったのですが、別日にしてモチベーションが落ちてしまう方が怖かったので1日で受験しました。実際のところ、途中にお昼休憩を取る時間もしっかりとあったので、集中力という点に関しては特に問題ありませんでした。

持ち込みできるものに関してはかなり厳しいので、私が受験した会場ではハンカチやティッシュの中に何か隠していないか、肌に書き込みがないかの確認がありました。電卓は数年前から持ち込み禁止になりましたが、CBT方式になったことで時計やメモ用紙も持ち込み禁止になったようです。パソコンの画面に残り時間が表示されるのと、メモ用紙とシャープペンシルが配布されるので何も問題はありません。本人確認書類が受験時に必要になりますがそれ以外は基本的に会場外にあったロッカーにしまってから入室しました。

受験時間が人によって違うことや、基本情報の専用の受験会場になっている訳ではなかったことで人の出入りや他の部屋から聞こえてくる話し声は少し気になりました。コロナ対策の為か、扉が開いた状態で受験していたので仕方ないです。私が受験した会場では防音用のヘッドホンが置いてありましたが会場によってこのあたりの対応が違うようなので気になる方は要確認です。

午前試験は淡々と問題を解くのみなのでサクサクと終わりました。CBT方式の解き方も難しいものではないのであまり問題ないかと思いますが、事前にHPで確認しておいた方が心に余裕を持たせられると思います。
午後問題はやはりCBT方式になったことで問題文に書き込みができない(マーカー機能はありました)などの解きづらさはありました。完全に同じ環境で試験対策を行うということは難しいのでページを行き来する手間も頭に入れておいた方が良いです。令和3年下期試験から問題選択のチェックする箇所が変わったらしく、聞いていた以前の選択方法よりも分かりやすかったです。ですので選択漏れをするということは少ないかもしれませんが、ここをミスるとせっかく解いても水の泡となってしまうので選択をきちんとチェックしたかというのはしっかりと最後の最後にも一度確認すべきです。あと、試験前に試験監督の方から注意事項として伝えられましたが、自分が割り当てられている端末ではなく他人の端末で受験してしまったという事例があったようなのでここも要注意点です。

試験時間内で早く終わってしまった場合は途中退出ができました。自分で試験を終了してから受付に行き、試験が正常に終了できたことを確認してもらいます。終了が確認出来たら終わりなのですが、終わってロッカーでスマホを開いたらスコアレポートが既に届いていたというくらいすぐに結果が分かります。試験の正式な合否に関しては受験時期によって発表時期が異なりますが受験した月の翌月末にIPAのHPにて発表があるようです。

7. 最後に

合格率が約20~30%あたりということでかなり難しいのかなと受験前は思っていましたが、しっかりと勉強して対策を行えば問題なく合格することができると思います。勉強時間を確保することやモチベーションを保っていくことが一番難しいところかもしれません。私は平日の仕事終わりや休日にまとまった時間を割いて勉強していました。今後、応用情報に向けて勉強していく予定なので共に頑張りましょう!
本記事が、これから勉強・受験を行う方の手助けになれればと思います。

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