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vbaのエラー処理

Last updated at Posted at 2015-01-29

vbaでは例外機構はない。
したがって、組込みの実行時エラーか、独自のエラーをハンドリングすることになる。

###Errオブジェクト

C言語のようにエラーに対応する整数値を扱うことができる。
主なメソッドとしてNumberメソッドだろう。
Error関数を利用してErr.Numberに対応するエラーメッセージを投げられる。

Error(Err.Number)

自分でセットするなら次のようにする。

事前条件


If cond Then
  Err.Raize Number:= 999, Description:="something went wrong"
End if

事後条件


On Error Goto Have_Err

Have_Err:
  If Err.Number = 999 Then
    msgbox Err.Description
  End if

実際には次のように書く


Private Sub f1(ByVal v as Integer)
  If v < 0 Then
    Err.Clear
    Err.Raise Number:=999, Description:="something went wrong"
  End if
End Sub

Private Sub f2()
On Error Goto Have_Err
  Call f1(-1)

Have_Err:
  If Err.Number = 999 Then
    MsgBox Err.Number & vbCrLf & Err.Description
    Exit Sub
  End If
End Sub

見ての通り例外のようなことができる。
プロシージャf1 ではErrオブジェクトにエラー値の設定のみしておき、プロシージャ呼び出しでエラーをチェックする。
これはErrオブジェクトがパブリック・スコープを持つため可能になる。
ただパブリック・スコープを持つのためErr.Clearでエラー値をリセットしておく必要がある。

余談ながら、システムによっては「例外」をうまく利用してメモリ割り当てなどを行っている。
C言語ではこれを抽象化してシグナルというものをユーザーに公開している。
C++では更に抽象化して例外機構をユーザーに公開している。

追記

###デバッグモードに入る

statment にエラーが含まれているとエラーを検出しなくなるまでループさせる。


On Error GoTo ASSERT

  statment
  statment
  statment
  
ASSERT:

  If Err.Number Then
    Debug.Print Err.Description
    Err.Clear
    Debug.Assert False ' スタックトレースへ
    Resume 0 ' エラー行へ戻る
  End If

ここでスタックトレースとは一行ずつ実行するあれのことである。
プロシージャ内のエラー行をvbaに選ばせるので行横に○をつける手間がない。

###デバッグ出力
ブック名とオブジェクト名を表示させると混乱しにくい。
"[" と "]" で囲むのはデバッグ用ラベルであることがわかるようにしている。


#Const DEBUG_MODE = True

#If DEBUG_MODE Then
  Debug.Print "[" & ThisWorkbook.name & " " & Me.name & "]"
  Debug.Print expression
  Debug.Print "----- ----- ----- -----"
#End if

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