#はじめに
Raspberry Pi A+にWifiドングルを接続してリモートPCからSSH接続する方法を書いておきます。
具体的には以下の設定を行います。
(STEP1)Wifi子機を接続してlsusbする
(STEP2)wpa_passphraseで暗号化したパスフレーズを作成する
(STEP3)wpa_supplicant.confを編集する
(STEP4)interfacesを編集する
(STEP5)パワーマネジメントをOFFにする
(STEP6)SSH接続を有効にする
(STEP7)TeraTermで接続する
順に解説していきます。
##(STEP1)Wifi子機を接続してlsusbを実行する
使用したWifi子機はBUFFALOのWLI-UC-GNM2です。
余談ですが、この機器は非常に発熱するので使わないほうがよいと思われます。あまりにもドングルが発熱するので私はUSBポートに銅製のヒートシンクを張り付けています。(STEP5で設定するパワーマネジメントをOFFにしているから発熱しているのかもしれない。)
Raspberry Pi A+にはUSBポートが一つしかないので、USBハブを利用してキーボードとWifiドングルを接続します。Wifiの設定が終わった後、USBハブを取り外してRPiのUSBポートにWifiドングルを直接接続します。
最初にWifiドングルが認識されているかを確認します。
$ lsusb
Bus 001 Device 004: ID 0411:01ee BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) WLI-UC-GNM2 Wireless LAN Adapter [Ralink RT3070]
##(STEP2)wpa_passphraseで暗号化したパスワードを作成する
wpa_suplicant.confを設定するために使う暗号化されたパスワードを作成します。
$ wpa_passphrase [無線アクセスポイントのSSID] [暗号化前のパスワード]
network={
ssid="[ 無線アクセスポイントのSSID ]"
#psk="[ 暗号化前のパスワード ]"
psk=[ 暗号化されたパスワード ]
}
##(STEP3)wpa_supplicant.confを編集する
ここではWPA2-PSKで接続を行う例を示します。
$ cat /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
network={
ssid="[ 無線アクセスポイントのSSID ]"
proto=WPA WPA2
scan_ssid=1
key_mgmt=WPA-PSK
pairwise=CCMP TKIP
group=CCMP TKIP
psk=[ 暗号化されたパスフレーズ ]
}
デフォルトで入っている以下の行は削除してください。
この行がはいっていることでなぜかアクセスポイントに接続できなかったため削除しました。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
##(STEP4)interfacesを編集する
/etc/network/interfacesを編集します。
nanoを使うと簡単です。
$ sudo nano /etc/network/interfaces
iface lo inet loopback
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet dhcp
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
上の例はDHCPを使う前提です。
固定IPの場合は以下の通りです。
$ sudo nano /etc/network/interfaces
iface lo inet loopback
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet static
address 192.168.11.100
netmask 255.255.255.0
Gateway 192.168.11.1
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
ここまで設定できたらイーサネットインタフェースの再起動を行い、設定を有効化します。
$ sudo ifdown wlan0
$ sudo ifup wlan0
##(STEP5)パワーマネジメントをOFFにする
WifiドングルのパワーマネジメントをOFFにします。これをしないとSSH接続した時に入力の反応が非常に悪くなる可能性があります。
$ cat /etc/network/interfaces
iface lo inet loopback
・・・・
・・・・
・・・・
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
iface default inet dhcp
wireless-power off
$ sudo ifdown wlan0
$ sudo ifup wlan0
##(STEP6)SSH接続を有効にする
SSHを有効にするにはRaspberry Piの設定コマンドである「raspi-config」コマンドで行います
$ raspi-config
「8. Advanced Option」→「A4 SSH」を選択してEnableにします。
##(STEP7)TeraTermで接続する
「新しい接続」メニューを選択して「TCP/IP」ラジオボタンを選択し、サービスはSSHを選択します。
OKボタンを押下して接続します。IDとパスワードを入力してログインします。
以上です。