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[Golang]メソッド関連(レシーバー/起動/値レシーバー/ポインタレシーバー)についてのサンプル集

Last updated at Posted at 2019-08-13

急ぎの方へ いきなり今回のサンプルコード全容

今回のサンプルコード全容
package main
import "fmt"

type user struct {
    name string
    height int
    gender string
}

func (u user)show() {
    fmt.Printf("名前:%s / 身長:%d / 性別:%s\n", u.name, u.height, u.gender)
}

func (u *user)update() {
    u.height = 181
}

func main() {
    u := user{name:"徳川", height:180, gender:"男"}
    u.update() // 更新するメソッド(ポインタレシーバー)
    u.show() // 出力するメソッド(値レシーバー)
}

Go言語でのメソッドとは

  • オブジェクト指向型に出てくるようなクラスや、その中で定義される「いわゆる一般的な」メソッドではない。
  • メソッドは、構造体などのデータに紐付いた関数。

レシーバーを書く

たとえば、下のuserという構造体に紐付けた、showメソッドを書きたい場合…

構造体「user」
type user struct {
    name string
    height int
    gender string
}
書き方:構造体userに紐付いたメソッド
func (/*このメソッド内での変数名*/ /*紐付けたい構造体名*/) /*メソッド名*/() {
    // ここに処理を書く
}

このように記述します。
少しややこしいので、具体例を出します。

今回は、ただ単にuserフィールドにアクセスして、出力するだけの処理を書きます。
もちろん、userという構造体に紐付けられています。

具体例:構造体「user」に紐付けた「show」メソッド
func (u user)show() {
    fmt.Printf("名前:%s / 身長:%d / 性別:%s\n", u.name, u.height, u.gender)
}

このメソッド内では、uと書くことでuserフィールドへアクセスしています。

メソッドを起動させる

書き方:メソッドを起動させる
func /*何かのメソッドの中*/() {
    // 何かの処理
    /*フィールドをnewしたもの*/./*起動させたいメソッド名*/()

}

↑こんな感じです。
またしても分かりにくい感じになったので、具体例を出します。

具体例:メソッドを起動させる
func main() {
    u := user{name:"徳川", height:180, gender:"男"}
    u.show()
}

なお、user構造体は、一番上のものと同じです。
このように、u.show()とすることで、u(=user構造体)に紐付いた形で関数を使うことができる。

このままでは元データを更新できないので注意

元データを更新できない?

さきほど登場した、具体例↓

具体例:構造体「user」に紐付けた「show」メソッド
func (u user)show() {
    fmt.Printf("名前:%s / 身長:%d / 性別:%s\n", u.name, u.height, u.gender)
}

↑では、user構造体をそのまま値渡ししている状態です。
この例のように、ただ出力するだけなら問題ないのですが、メソッドから元のデータを書き換えたい場合、これでは対応できません。

具体例です。
たとえば徳川くんの身長が1cm伸びてu.height = 181に変わったとしましょう。
ちょっと無茶な成長期になってしまいました。

そのためのメソッドを以下のように書きます。

具体例:身長が1cm伸びたので更新するための「update」メソッド
func (u user)update() {
    u.height = 181 // u.heightを180から181に更新
}

これで以下のように実行しても…

具体例:「update」メソッドの起動
func main() {
    u := user{name:"徳川", height:180, gender:"男"}
    u.update()
    fmt.Println(u) // => {徳川 180 男} ←身長が更新されていない…
}

このように、そのままuser型で引数を指定しても、本体のデータを更新することができず、身長は180cmのままで更新(変更)がされません。

元データを変更するには、引数をポインタにする

ポインタの指定の仕方は簡単です。
*を付け加えましょう。

具体例です。

具体例:「*」をつけてポインタレシーバーにしたメソッド
func (u *user)update() {
    u.height = 181
}

↑こうすることで、データの本体が更新されます。

具体例:「*」をつけてポインタレシーバーにしたメソッド
func main() {
    u := user{name:"徳川", height:180, gender:"男"}
    u.update() // u.height = 181 に更新するメソッド
    fmt.Println(u) // => {徳川 181 男} ←うまく更新された!
}

うまくいきました。
データそのものを変更させる場合には、ポインタレシーバーにしましょう。

注意! Go言語に参照渡しは「存在しない」

@c-yan さんに、何度かご指摘頂いている内容ですが、Go言語には参照渡しは存在しません。
まとめていただいている記事はこちらです。

僕の参考にしていた教材も、「…参照渡しにするには〜…」という表現を頻繁に使っており、みなさんが勘違いしやすい部分なのかもしれません。

まとめ

というワケで今回は長くなってしまいましたが、具体例として書いたコードをまとめると、以下の通りです。
(一番最初に出したコードと同じです。)

今回のサンプルコード全容
package main
import "fmt"

type user struct {
    name string
    height int
    gender string
}

func (u user)show() {
    fmt.Printf("名前:%s / 身長:%d / 性別:%s\n", u.name, u.height, u.gender)
}

func (u *user)update() {
    u.height = 181
}

func main() {
    u := user{name:"徳川", height:180, gender:"男"}
    u.update() // 更新するメソッド(ポインタレシーバー)
    u.show() // 出力するメソッド(値レシーバー)
}

最後までありがとうございました。

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