現在、CES2020の申し込み期間中です!
私はCESに4年連続で行っていることもあり、ある程度”歩き方”を知っているので効率的に見て回れるのですが、日本語でのTips集があまりなかったのでまとめてみたいと思います。
CESとは
「CESって何?」という方向けの解説です。知っている人は読み飛ばしてください。
wikipediaには以下の通り書かれています。
CES(シーイーエス)は、毎年1月、全米民生技術協会 (CTA) が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市である。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない。展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプ(試作品)も多い。
電子機器の見本市といっても、近年は車やITサービスなども展示されており、世界中のあらゆるプロダクトのプロトタイプや新製品が並ぶ、超巨大な総合展示会といった色が濃いです。業界向けなので、その場でプロダクトを購入するのではなく、別途商談を行うための展示会ですね。
CES2020のブース数は6万を超えるそうです。展示企業は多岐にわたり、世界的に有名な企業(ブースが大きい)から無名のスタートアップ(ブースが小さい)まで様々です。業種も家電メーカーが中心ですが、様々です。
過去、ビデオテープレコーダ(1970年)やファミコン(1985年)、DVD(1996年)などがCESで発表されており、展示会としての歴史も長く、実績も多いです。
個人的には、毎年「生活者の近未来を見る」ためにCESに参加しています。定点観測することで、その時点における最先端の技術、最先端のプロダクトに触れ、人々の生活の進んでいく方向感を知るのに十分な情報がCESにはある、と感じています。
なお、CESの日本版として、CEATECという総合展示会があります。行ったことがある方は、規模はともかく、なんとなくの雰囲気は想像しやすいかと思います。
ラスベガスまで行けないよという方は、まずはCEATECに行ってみることをおすすめします。(CEATEC2019はもう終わってしまいましたが)
CESへの申込みや渡航費用についてのTips
- 「アーリーバード」といって、早めの登録で参加チケットが無料になります。10月29日現在は$100、12月17日から$300に値上がりしますので、なるべく早めに登録するようにしましょう。
- カンファレンスに参加できるプランもありますが、私はこれまで展示ブース以外に行ったことがないです。4日間歩き回っても見きれないほどブースがあるのと、キーノートなどで発表された重要情報はネットに記事が上がるので、それを読めばいいやと割り切っています。
- 航空券、ホテル代が異常なまでに高騰します。CESの日程が近くなるとさらに高額になりますので、可能な限り早く手配するようにしましょう。なお、ホテル代はCESの公式サイトから提携ホテルをちょっと安く予約できます。
- 日程は4日間ありますが、最終日はちょっと早めに終わります。ブースによっては昼ごろから畳み始めます。早く帰国する必要があるなら、最終日の夜の便で帰りましょう。入りは前泊がおすすめです。
- 米国への渡航には、パスポート以外にESTAが必要です。発行しておきましょう。
準備物についてのTips
- たくさん歩き回るので、履きなれた運動靴で行きましょう。
- 昼夜の寒暖差が激しいので、厚めの上着、中間着を持っていきましょう。
- 現地のwifiは人多すぎで繋がらないことが多いです。ポータブルwifiも混線が酷く、繋がりにくくなります。現地用SIMを買っていくとよいです。
- コンセントは日本の形状が刺さります。また、ほとんどの家電はそのまま利用可能です。
- とにかく歩き回るので、普段歩いてない人はいわゆる「CES筋(せすきん)」が筋肉痛になります。湿布など持っていくと良いかもしれません。
- 砂漠地帯なので、乾燥します。リップクリームや保湿クリーム、マスクなどあると便利です。
ラスベガス到着〜ホテルまでについてのTips
- 前日夜はマッカラン国際空港が非常に混みますので、余裕を持って着くようにしましょう。また、荷物の取り違えの無いよう気をつけましょう。
- 空港の出口付近で、CESのバッジ(入場用のタグ)を受け取るブース(バッジピックアップ)があります。CES初日の朝は非常に混むので、このタイミングで受取を済ませておくとスムーズです。(バッジピックアップが設置されているホテルもあり、バッジを受け取ることもできます)
- 空港からホテルまでの移動は、UberかLyft、タクシーを利用しましょう。空港の構造上、UberやLyftの乗り場がわかりづらくなっています。心配な方はタクシーを利用されるといいと思います。
CESの歩き方についてのTips
- 提携ホテルから会場までは、専用のバスが出ています。バスの出ないホテルに宿泊した場合は、会場まで歩いて行くか、バスが出るホテルまで歩いていくか、Uberやlyft、タクシーで行くか、といった選択肢があります。ただし、Uberやlyft、タクシーが発着できる場所は会場から少し遠いところに設定されていますので、降りてからさらに歩く必要があるのでご注意ください。
- CES期間中、道路が大変混みます。特に朝夕の混み方はすごいです。時間に余裕を持って移動するようにしましょう。
- ラスベガスのホテル間は想像以上に距離があります。隣のホテルに移動するのに20分くらい歩くのはざらです。やはり、時間に余裕を持って移動するようにしましょう。
- 会場に入る際、大きいバッグは荷物検査が入ります。所要時間1分くらいなので大して面倒ではないのですが、気になる方は小さいバッグで行くとよいです。
- 会場は大きく分けて3つのエリアに分かれています。エリア間の移動は専用バスが便利です。ただし道が混むので、一日に何度もエリアを移動するのはおすすめしません。初日はこのエリア、翌日はこのエリア、と日毎に見て回るエリアを変えるのがいいと思います。
- Tech Eastエリアは、主に家電や車などといった大きな展示が多いです。屋外の広場にも展示ブースが並ぶので、見落とさないようにしましょう。その年の雰囲気が色濃く出ることが多いので、初日に見て回るのはここがいいと思います。
- Tech Westエリアは、主にヘルステックやスポーツテックといった展示が多いです。また、開催2日目から、アワードを獲得したプロダクトが並ぶ部屋がオープンします。厳選されたプロダクトばかりなので、こちらはくまなく見るようにしましょう。さらに、Sandsの1階には「エウレカパーク」という世界各国のスタートアップが何千ブースも並ぶ会場があります。アイデアや技術が面白いプロダクトが多々あるものの、なかなか記事などで報道されにくいので、現地ならではの一次情報に出会える場として優秀です。Tech Westエリアは2日以降に見て回るのがいいと思います。ただし、最終日はエウレカパークのブースのやる気が無くなるタイミングなので(クローズするブースが多くなる)、最終日は避けるようにしましょう。
- Tech Southエリアは、主にミーティングルームに使われています。ブース展示を見て回る勢はあまり関わりのないエリアかもしれません。
- 最初から1つ1つのブースをじっくり見て回るのは時間的に難しいので、まずはホール内のブースをざっと見て回り、その後面白そうだったブースをしっかり見る、といった歩き方がおすすめです。特にエウレカパークはブース数が大変多く、そういった歩き方をしないと1日あっても見きれません。
- (確か)Tech WestエリアのバッジピックアップでSwag(お土産)を受け取ることができます。なくなり次第終了なので、早めに受け取りに行きましょう。Tシャツなどをもらえます。
- Tech EastエリアにあるSonyのブースでは、毎年無料のカメラオーバーホールサービスを提供しています。今年もあるかどうかはわかりませんが、Sonyの一眼レフをお持ちの方は持っていくとよいと思います。
- プロダクト開発者が直接説明してくれるまたとない機会です。気になることはどんどん質問しましょう。
- Tech Eastエリアでは毎年「自動運転車に乗れる体験」ができる屋外ブースがありますが、非常に混みます。もし乗ってみたい場合は、朝イチに整理券を貰いに行きましょう。夕方頃には乗れると思います。
- 最終日にホテルをチェックアウトしてからブースを見て回る場合、荷物が邪魔になると思います。その場合、ホテルに預けるか、会場にも荷物を預けられる場所があるので利用しましょう。
- 去年と同じものが展示されているな、というブースも多いです(感覚的に4割はそんな感じ)。なので、2年目からは見て回れるスピードがアップします。
その他のTips
- 基本中の基本ですが、常にパスポートを携帯しましょう。
- ラスベガスでは、カジノ、ショー、ビュッフェ、といった楽しみ方があります。特にカジノはほとんどのホテルにありますので、夜など時間があれば楽しんでみてください。すべてのカジノ内は撮影禁止ですので、ご注意ください。
- ラスベガスストリップを除き、すべての歩道上でお酒を飲み歩くことは禁止されています。ご注意ください。
- ラスベガスストリップ以外は治安が(日本と比べて)悪いです。ラスベガスストリップも深夜は治安が悪くなるので、ご注意ください。
- ドラッグストアでカリフォルニアワインやチョコレートが安く買えます。お土産におすすめです。
- めちゃくちゃ歩き回るので、ポケモンGoやってる人は「いつでも冒険モード」をONにしておきましょう。
最後に
CESに行くイメージができましたでしょうか。ぜひ現地でお会いしましょう!