応用情報技術者試験受験記録
2018年春の情報処理技術者試験にて、応用情報技術者区分に合格したので備忘録的に記録を残しておきます。
はじめに
応用情報技術者試験を受けてみるか、という気持ちになって情報収集をした際、大学生による受験体験記が非常に少ない印象を受けた(そもそも社会人向けの資格みたいな風潮ありますね)ので記しておくべきかなと感じたというのがこの記事を書いた理由です。したがって、大筋は受験するかどうか迷っている/受験することが決まった学生に向けたものとなります。
筆者のステータス(当時)
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学部2年生(18年度)
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文理融合学部所属
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17年秋に基本情報技術者試験合格(午前・午後共におよそ8割)
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CとJavaが書ける(学部の講義で困らない程度)
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高校生の時から一応はプログラミングには触れていたが何かを作るとかそういう感じではなかった。Javaでゲーム作った程度
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セキュリティとIoTがすき
受けた理由
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友人が取っていたため
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情報技術の基本的な部分について一通り目を通しておきたかったのでその指標として
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基本情報技術者試験に合格して、得た知識についてもう少し詳しく理解しておく必要性を感じた
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社会人になってからは時間がなく資格類は取りにくいという話を聞いていたため
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暇つぶし
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学部が受験推奨していた
勉強期間
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教本自体は基本情報技術者試験に合格した直後の秋に買ったがなんだかんだで手をつけ始めたのは1月ごろ
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3月から1h~2h/day勉強
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4月は4h〜5h/day程度(やる気がある日は10hぐらいまで取り組むこともあった。学部低学年だとこの時期はオリエンテーションの嵐なので資格勉強に時間を突っ込んでも学業に差し支えないので都合がよかった)
使ったもの
勉強方法
- ひたすらに教本を読み、自分の言葉で説明できるように理解する
上に挙げた合格教本は非常に網羅的で、初見で読破するのはしんどい。そのため、過去問を解いていてわからないことを辞書的に調べて使う、という方法が様々な方から推奨されているようだ。しかし、私の場合は購入から試験まで比較的時間があったので、少しずつ重要そうなポイントを抑え、軽く読み飛ばしながら読んだ。
一周読んで「この単語みたことあるな」レベルの基礎を作った上で、もう一度通読することで、過去問もある程度解けるようになった。
ポケット攻略本については、合格教本を持ち歩くのが嫌だったので買ったが、あまり使わなかった。
- 4月に入ってから問題(午前)を解き始めた。
おそらくもっと早めに問題に取り組むべきだが、間違え続けると著しくモチベーションが下がる性格なので、ある程度正解できるようになってから解き始めた。午後問題は直前1週間ぐらいで午前の知識の抜け落ちを確認しながら過去問を4年分ぐらい解いた。(どう考えてももっと早く取り組んだ方がいい)
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過去問を解いている間、どうしても「どこまで詳しく記述すべきか」というところで悩みまくったので、一度解いてみて納得のいく回答ができなかったときは解答を丸写しして「どんな思考プロセスを経由すればよいのか」といったことについて考えた。
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試験直前の復習のために、わからなかったり間違えたりした項目に付箋を貼っていた。その後、友人が受験するというので教本を貸したところ、「過去問で分からなかったところを調べるのに使ったが、行き着く先にはだいたい付箋が貼ってあったので面白かった」と言われた。n=2なのでなんとも言えないが、他の人がどんな問題を間違えたのか気にしてみるのも良いかもしれない。自分の弱点が見出せるかも。
受験直後の感想
午前試験で不合格を確信するレベルで出来が悪かった。昼休みは教本をパラパラめくりながらTwitterを見ていたが、とにかく強そうなおじさんたちの殺伐とした雰囲気に飲まれないのが大事だなと感じた。午後試験は「まあ落ちててもいい経験になるやろ」といった感じの気持ちで受けた。組み込みシステムの問題では以前に読んだIoT/M2Mシステムの本に出てきた事例がほとんどそのまま出てきたので元気が出た。
帰りにご飯を食べて喫茶店にいったところで解答が出てたので自己採点したら、落ちたと思っていた午前に合格していた(結果としては7割ぐらいだった)。
そのまま2ヶ月ぐらい「受かってたらいいな〜」ぐらいの気持ちで過ごしたが、午後試験もまあまあギリギリで合格していた(こちらも7割ぐらい)。
最後に
情報処理技術者試験の資格は就職で役に立つか? といったことをすごく聞かれるのですが、ぼくは就活をしたことがないので知りません。
ただし、応用情報技術者関連の他の様々な記事で書かれてあるように、学生時代はポートフォリオの充実、作品作りをしたほうが伸びるというのも事実だと感じています。
私の場合は、もともと気になっていたセキュリティやらマネジメントやらといった分野がより好きになったので今後の方針決定に役立ちました。
あくまで個人的な意見ですが、自分のやりたいことが明確に決まっている学生はそれについてきちんと勉強してみる方がよいかもしれません。
そうは言っても学生だって人生一度きりなので、資格だろうが作品制作だろうが、やりたいと思ったことをやったらいいと思いました。
-完-