皆さんは「時間がない」と感じることはないでしょうか?僕はたびたび感じることがあります。
そう感じる原因にはタスク整理ができていないとか、自動化すべき作業を手動で行っているとか色々あると思いますが、人は認知バイアスによっても「時間がない」と感じてしまうそうです。
そんな「時間がない」という問題に対して心理的に向き合ってみて、メンタル面でも開発生産性を向上させていこうという試みをしてみました。
目次
「時間がない」という認知の歪み
YouTubeのサトマイチャンネルというチャンネルで面白い動画を観ました。
「時間がない」というのは認知の歪みであるという動画です。
動画の冒頭は次のように始まります。
- 小学生の頃には授業と授業の間に20分くらいの休み時間があり、校庭に出て遊んでいた
- 大人になると、20分じゃ何もできないと感じてしまうようになる
- つまり大人になると時間に対する認知が歪んでいくのだ
確かに小学生の頃は僕もたった20分の休み時間で校庭に出ていってドッジボールをしたことがありました。
でも大人になると、ミーティングが終わって次のミーティングまでに30分時間が空いていても
「30分でできることなんてないから、ミーティングをくっつけてほしいなぁ」
などと思うことがあります。
大人になると捉え方が変わってしまうというのは不思議なものです。
どうして大人になるとこのような認知の歪みが起こってしまうのでしょうか。
デジタル機器の影響
原因の1つとしてデジタル機器の影響があると動画では語られていました。
私たちは少しの合間があるときにもスマホを手にとってSNSや動画などを観てしまいます。
電車の中でも多くの人がスマホを見ている光景を目にします。
また通知が見境なく来てしまい、仕事とプライベートの境界が曖昧になっていることも影響しているそうです。退勤後にもSlack通知が来てしまい、気になってSlackを見てしまうという人もいるのではないでしょうか。
このように、スマホを見境なく見てしまったり、頻繁な通知が来ることで自由時間が上手に活用されず、「なんとなく時間がない」と感じてしまうそうです。
僕もベッドに入りながらスマホで動画を観続けてしまうクセがあり、それが原因で寝不足になっていることもあります。
(本当によくない)
スマホばかりを見続ける生活は自由時間を有効活用できているとは言えないです。
デジタルデトックス
デジタル機器の影響はテレビでもよく取り上げられているなぁと感じており、最近は意識してスマホを見ない時間を作るようにしています。
- リビングに居るときは自分の部屋にスマホをしまっておく
- 家で仕事をするときも、机の上にスマホを置かない
- 電車の中にいるときもスマホをバッグにしまっておく
スマホを触っていなくても視界に入るだけで悪影響を及ぼすらしいので、目に見えないところへしまうようにしています。
電車の中で何もしてないと時間がもったいないように感じ、電子書籍を読んだりもするのですが、気がつくとSNSを眺めていたりしています。スマホだと誘惑が多すぎるので、紙の本か電子書籍用の専用端末を使うほうが読書は捗るかも知れません。
メンタルを整える
上記の動画によると、そういった「時間がない」という感覚を改善するには、マインドフルネスや認知行動療法が有効だそうです。
僕は特定の日までに準備をしておかないといけない作業があると、気持ちがソワソワして落ち着かないことがあります。飲み会の予約とか結構苦手だったりします。
そんな気持ちを落ち着かせるために以前から下記の書籍を読んでマインドフルネスを始めています。
メンタルの改善方法は書籍にいろいろ書かれているのですが、個人的に一番効果があったのは散歩をすることでした。散歩をして陽の光を浴びながら、公園の木々など緑色のものを眺めることで気持ちを和らげる効果があります。
またデジタルデトックスをすると家ですることがなくなるため、結果的に外出しているという側面もあります。
日曜日は次の日が仕事ということもあり、ゆっくりしようと家にいることが多かったのですが、次の日が仕事だと思うと、どうしても仕事モードに陥ることがあるため、あえて日曜日に外出をすることもしばしばありました。
最近は休日に仕事のことを考えだしたら外出するというのをルーチンにしています。
まとめ
デジタルデトックスとマインドフルネスをするようになって、仕事とプライベートのメリハリを付けられるようになり、今年1年は結構ストレスを感じない年になりました。
開発生産性の向上には自動化やタスク整理などテクニカルな解決策も有効だと思いますが、メンタル面でも改善すると気持ちに余裕が生まれて仕事に取り組みやすくなるかも知れません。
開発生産性フレームワークの SPACE に Satisfaction and well being(満足度と幸福度)という項目があるのも分かるような気がします。