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TIS EngineerAdvent Calendar 2015

Day 13

はじめましてvCloud Air Virtual Private Cloud OnDemand

Last updated at Posted at 2015-12-13

エンタープライズなネタを、
ということで、VMwareの
vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemand
について書きます。

半年ほど前に、日本で提供開始されたばかりのサービスです。
使い心地はどうなのでしょうか?

vCloud Airの概要と、パブリックネットワークから接続するまでを
ここで記載してみます。

  • vCloud Air?
  • 登録からポータルログインまで
  • 仮想マシンの作成
  • パブリックネットワークからの接続
  • 最後に

vCloud Air?

VMwareのIaaSパブリッククラウドサービスです。

これまでの日本でのvCloud Airは、
物理サーバやリソースプール(CPUやメモリのリソースの固まり)などを
企業向けにガッツリ貸す、という提供形態でした。

しかし、今回のVirtual Private Cloud OnDemandは、
vCloud Airで初めて一般提供され、
仮想マシン(インスタンス)1台から利用できるという、
一般にイメージされるIaaSクラウドサービスに近いサービスです。

vCloud Airが他のクラウドと比較して、何が嬉しいのか?

それは、国内仮想化シェア9割を締めるVMware製品との互換です。
既存で、VMware製品でプライベートクラウドを利用している企業は多く、
オンプレミスの仮想化環境とvCloud Airを併用した
ハイブリッドクラウド構成が組みやすいことが利点となります。

登録からポータルログインまで

OnDemandの登録は、Webサイトから行い、すぐに利用開始できます。
発注などはなく、クレジットカードによる支払いが可能です。。

VMware vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemand
http://vcloud.vmware.com/jp/service-offering/virtual-private-cloud-ondemand

スクリーンショット 2015-12-06 19.51.30.png

MyVMwareアカウントが無ければ、登録が必要です。
支払いなどの利用量管理は、MyVMwareから行います。

ポータルとデプロイ

アカウントができたら、ポータルにログインします。
ポータルのURLは、アカウント登録メールに記載されています。

ポータル画面は目に優しい配色です。

スクリーンショット 2015-12-06 20.12.50.png

サービスの選択画面です。

スクリーンショット 2015-12-06 20.13.24.png

英語と日本語が混じり合っているのは少し残念。
説明文の通り、Virtual Private Cloud OnDemandを
選択すると、仮想マシンの作成ができます。

仮想マシンの作成

仮想マシンを作成します。
登録したばかりのアカウントであった場合、
「最初の仮想マシンを作成します」ボタンを押してください。
仮想マシン作成のウインドウが開きます。

OSを選択。

スクリーンショット 2015-12-13 1.11.29.png

次の画面で、名前やスペックを選ぶことができます。

スクリーンショット 2015-12-13 1.11.47.png

メモリは2GBがデフォルトになっていますが、
検証用マシンなので1GBに減らしましょうか。(こそこそ・・・)

スクリーンショット 2015-12-13 1.07.58.png

で、できない…。
料金計算ツールではデフォルトが1GBになっていたので、
油断しました。これは、仕様?
ドキュメントセンターに記述は見当たらず。

(2016/04/03追記)
vCloud Airポータルからは、メモリは2GB以上の仮想マシンしか
作成できないようです。(他OSでも同様の挙動)
ただし、vCloud Airから利用できるvCloud Directorに
アクセスすることにより、2GBより小さなメモリの仮想マシンを
作成したり、vAppによる管理やEdgeゲートウェイのVPN設定など、
より多くの機能を使うことができます。

一旦、2GBに戻して「仮想マシンの作成」ボタンを押します。

仮想マシンの作成が開始され、1分ほどで仮想マシンが作成できました。

スクリーンショット 2015-12-13 1.23.58.png

仮想マシンの作成画面は全て日本語、
全体的にシンプルでわかりやすく、サクサク動いて、
UIはとても快適です。

できた仮想マシンにアクセスしてみます。
右上の、アクションプルダウンから、コンソールで開くことが可能です。

スクリーンショット 2015-12-13 1.34.40.png

ブラウザのポップアップブロックが発動する場合がありますが、
その場合は、許可設定にしてください

スクリーンショット 2015-12-13 1.38.27.png

コンソールが開きました!

ログインするためのパスワードは、
仮想マシン一覧画面で仮想マシンをクリックすると遷移する設定画面で、
「初期パスワードを表示」をクリックすると、出てきます。

スクリーンショット 2015-12-13 1.42.45.png

コンソールからログインに成功しました。

スクリーンショット 2015-12-13 1.48.26.png

パブリックネットワークからの接続

では、外部からSSHで、作成したマシンにログインしてみます。

ポータルで「ゲートウェイ」を選択。

スクリーンショット 2015-12-13 17.04.43.png

「GATEWAY」を選んで、パブリックIPアドレスを追加します。

スクリーンショット 2015-12-13 17.05.z07.png

続いて、NATの設定です。
「NATルール」を選択し、新しいNATルールを作成することで
さきほど払い出したパブリックIPアドレスを、
仮想マシンのプライベートIPと紐づけを行います。

スクリーンショット 2015-12-13 17.09.33.png

「元の(外部)IP」には、先ほど払い出されたパブリックIPアドレス。
「変換された(内部)IP/範囲」は、接続したい仮想マシンのIPアドレスを入力してください。
今回は、CentOSなので、22番を有効にしました。

最後に、ファイアウォールの設定です。

スクリーンショット 2015-12-13 16.30.29.png

SSH許可の設定を入れます。

スクリーンショット 2015-12-13 16.33.52.png

これで、SSHでの接続が可能になります。

スクリーンショット 2015-12-13 17.28.18.png

vCloudAirのパブリックネットワークからの接続は下記を参考にしました。
http://www.jpaul.me/2014/12/vmware-vcloud-air-on-demand-part-2/

最後に

今回は、vCloud Air Virtual Private Cloud OnDemandを
普通のパブリッククラウドのように使用しました。

しかし、前段に述べたように、vCloud Airの強みは、
既存オンプレミスのVMware環境との互換性にあります。

続きとして、SoftLayerのベアメタルサーバで構築したESXi上の仮想マシンを
vCloud Airへ移行、などが書けたらと思います。

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