執筆時の環境
Raspbianをインストールした直後に行う作業を備忘録として記載する。
対象としている環境は下記の通り。
項目 | 内容 |
---|---|
H/W | RaspberryPi 3B/3B+ |
対象OS | Raspbian GNU/Linux 9 (stretch) |
起動デバイス | USB-SSD/USB-HDD |
使用用途 | 家サーバ |
補足
SDカードやUSBメモリでの常時稼働はリスク低減の設定はあるにせよ壊れやすいため、見た目はシンプルではないがUSB-HDDやUSB-SSDを利用している。また、基盤ICと接触するタイプのアルミケースにして、さらにケースに大きめのヒートシンクをつけることでファンレス稼働にしている。
1. RaspberryPi 3Bの場合は、USBブートを有効にする。(USBブートができない場合の作業)
(注意) この作業を実施するとそのRaspberryPiは元に戻せなくなる。ブートデバイスを明示的に指定することはできないので、SDカードとUSBメモリが混在している環境では注意が必要になる。
raspbianがインストールされたSDカードを準備した後、/boot/config.txt
に以下の行を追加してリブートする。
(以下の行を追加する)
program_usb_boot_mode=1
以上でH/WのファームにUSBブートが有効になる設定になる。作業後は、raspbianがインストールされたUSBストレージ(USBメモリ/USB-HDD/USB-SSD等)で起動する。
参考記事
2. HDMIモードを変更する。(HDMI接続がなくてもHDMI出力をオフにしない設定)
デフォルトの動作では、raspbian起動時にHDMIの接続有無を確認しHDMIモードが決定されるため、仮に起動時にHDMI接続がない場合は、その後HDMIを接続しても認識をしてくれない。
そこで、ごくごく標準的なテレビやディスプレイを想定し、1080p 60Hz決め打ちにすることで、HDMI接続がない(ヘッドレス運用)を可能にする。緊急時には、HDMI接続することでコンソールにアクセスすることができる。
$ sudo vi /boot/config.txt
(以下3行を追加、もしくは、コメントアウトを外して修正する)
hdmi_force_hotplug=1
hdmi_group=1
hdmi_mode=16
その後リブートする。
参考記事
3. 稼働確認のために電源LED(赤いLED)をheartbeatにする。
電源オフが完了したか、フリーズしたかどうかの目視確認のために、電源LEDを1秒程度で点滅させる設定。点滅していれば、OSが稼働していることになる。
$ sudo vi /boot/config.txt
(以下2行を追加)
# turn power LED into heartbeat
dtparam=pwr_led_trigger=heartbeat
その後リブートする。
参考記事
4. (非推奨設定) root パスワードを設定する。
完全な個人用途だから許されるのであって、商用ではおススメしないが、sudoコマンドによる作業が煩雑なので、常にrootユーザで作業してしまうという古い人間のやってはいけない設定。
$ sudo su
# passwd
(パスワードを入力し設定する)
※以降
$ su
#
(以降rootユーザなのでsudo不要)