Obsidian を「書き殴りアプリ」として使いたい人に向けて、僕の運用方法を紹介します。
どんな人に合うか
この記事を読んでわかることは
- Windows と Android の同期 (Remotely Save)
- 私のディレクトリ構成
- 各種プラグインとその活用
反対に以下のことはこの記事を読んでも分かりません。
- AI との連携
- Github との連携
- デイリーノートの活用法
- カレンダーの活用法
- Thino の活用法
- Kanban の活用法
Obsidian に対する思想
私は Obsidian は創作やアプリ開発のネタを書き殴るアプリとして使っています。
カレンダーやデイリーノートや Thino を一切排除し、シンプルなノートのみで知識を積み重ねていきます。
思いついたことをすぐにその場で書きたいため、Android との同期が必要でした。
また、書いて終わりではなく見返してアウトプットに昇華しなければ意味がありません。そのため間隔反復法を用いて、見返したときにネタになりそうなものをまたすぐに反復するように設定し直して思いついたことがあったら付け足していきます。
Android との同期
最初は Github で試しました。
ですが、とにかく重すぎて、実質的に同期できていないも同然でした。
なので、違う方法を探していたところ Remotely Save にたどり着きました。Github に悪戦苦闘した末に使い物にならないという体験の後だったため、Windows と Android でそれぞれ One Drive にログインするだけで同期できたことに驚きました。
私は以下の記事を参考に設定をしました。
詳しくは上の記事のとおりなので割愛しますが、
Run Once On Start Up Automatically は sync once after 1 second of start up にしておきましょう。
スマホでは Hot key は使えないので Command Palette に start sync というコマンドをピン差ししておいてすぐに使えるようにしています。
PC ではホットキーを使って ctrl + S で使えるようにしています。
私のディレクトリ構成
Idea
Project
Vault
Resource
Template
Archive
Idea には Zettelkasten の考えを用いてなるべくシンプルにします。
見出し一段程度の階層にとどめます。目安はプロパティを折りたたんだら、スマホ版でスクロールしなくてもノートが収まるぐらい。ざっと 20 行ぐらい。
もしアイデアが本格的に書き込むタイミングになったら Project に移すこともできるし、新しく作成してリンクを付けるでも OK です。
Vault は一切見返す必要がないメモ書き (クリエイティブなアイデアや言葉ではなく今日の晩ごはんみたいな内容)
Resource と Archive は言うまでもありません。
Resource は attachment(写真等) が自動で行くようになっています。
Archive はゴミ箱です。ファイルが増えて管理しづらくなったら選別してゴミ箱にポイします。
Template には Idea と Project のためのシンプルなテンプレートを用意しておき、Quick Add と Templater でタグと日付を記載します。
私のテンプレートはプロパティの部分のみです。本文には一切テンプレートはつけていません。
以下にテンプレートを載せます。
idea
---
created: <% tp.date.now("YYYY-MM-DD HH:mm:ss") %>
tags:
- status/new
- type/idea
- "#review"
---
project
---
created: <% tp.date.now("YYYY-MM-DD HH:mm:ss") %>
tags:
- status/new
- type/project
---
各種プラグインとその活用例
必須
Remotely Save
- Android 同期のため。
- 上で紹介したため割愛。
Templater
- ノート作成時に自動で日付を入れてくれる。
- これも上で紹介したが、下記のコードの部分が Templater によってノート作成時に動作する。編集するたびではなく、作成時のみということに注意。
<% tp.date.now("YYYY-MM-DD HH:mm:ss") %>
Quick Add
- 新しくノートを作成する際は普通に作成するのではなく、Quick Add のコマンドを用いて作成することでテンプレートを適用するためのタップ数を減らしています。
- PC では Ctrl + N に Run Quick Add を
- スマホでは Command Palette に Run Quick Add をピン留めしています。
- Quick Add を導入したら Quick Add Settings を開きます。
- テンプレート名を入力して Add Choice をタップ。
- テンプレートが追加されたら⚙マーク (settings) をタップしテンプレートの設計に入る。
- Template Path を入力
- File Name Format はオンにして、File name はそのままテンプレートの名前を入力。(そうしないとファイルを作成する時にファイルを作ってから自由に変えるのではなく、作る前にファイルネームをいちいち打ち込まなければいけなかったため。タイトルより先に本文書きたいこともあるよねってこと。ここは好み)
- Create in folder は ON
- Choose folder when creating a new note は OFF(いちいち選んでいたら本文書くまでに時間がかかる)
- Folder Path を入力して Add
- Open the created file を ON(デフォルトだと OFF になっているので注意。個人的にはデフォから ON にしといてくれと思った)
- もし、他のテンプレートがあるなら同様に設定
Spaced Repetition
- (前提として。勉強などの暗記用に使っているわけではありません。定期的に自分のアイデアノートを見返すキッカケを作るために使っています。暗記目的で質問と答え形式のノートを書くくらいなら、最初から Quizlet や Anki を使うべきです。)
- ノートを見返すため#flashcards ではなく#review を使っています。
- 私の Idea テンプレートに#review が入っているのが確認できると思います。
- 設定はデフォルトでもいいと思いますが、自分がデフォルトから変えたところを紹介します。
- Open next note automatically after a review をオンに
- folder to ignore に Template のフォルダを設定
- Easy button text を "No need" に
- Good button text を "OK" に
- Hard button text を "Important" に
-
PC では Ctrl + R に Open a note for review を置いています。代わりに Open Notes Review Queue in Sidebar でもいいと思います。
-
スマホでは Open a note for review を Command Palette にピン留め。こっちは Sidebar はお勧めしません。スマホ版ではノート自体と Sidebar を同時に開けないからです。(方法はあるかもですが、ノートの表示範囲はどうしても狭くなる)
-
PC ではなくスマホでの Open a note for review を使うなら設定 1 の自動で次のノートを開く設定をオンにしておきましょう。
-
PC では右クリかホットキーで easy good hard を選びます。(flashcard とは違っていい感じに何処かにボタンが出てこないのが少し不便ではある)
-
スマホでは右上の 3 点リーダーから評価します。
Dataview
- 特別な使い方はしていない。
- 私の使い方は特にないしあまり詳しくない
- 情報の抽出に使う
- Obsidian を使っていくうえでほかのプラグインも Dataview が前提としてあることが多い
好み(たまに使う。なくてもまあ、)
Oblogger
- recent file を表示するプラグインです。
- 似たようなプラグインはいろいろあるのでなんでもいいと思います。
- recents 以外はすべて Hide にしています。
Floating Search
- Sidebar 以外で search を開けるプラグイン
- なんでもともとないのか不思議
Hover Editor
- Obsidian 内で page を window みたいに使えるプラグイン
- あって損はないが必須というほど使っていない。
Mindmap Nextgen
- ほかのマインドマッププラグインと違ってノートに情報を追加しなくていいのとプロパティがあっても無視して本文のみをマインドマップにしてくれる。
- 単純に構造化されたノートをマインドマップにしてみるのが楽しい。
- ノートなら一スクロールで収まらない情報もマインドマップなら一目で見れる
- かなり気に入っている
Linter
- コードや日本語、英語が入り混じる日本人にとっては役立つ。
- 基本わからなかったらオフでいいです。
- Yaml は全く使わないのと記事のスペースを奪うので基本切っています。
- ほぼ分かち書きのためだけに入れている。
Outliner
- 箇条書きを使いやすくする
- Ctrl + Shift + 上下矢印で位置を変更できる
Excalidraw
- 基本はノートの中に埋め込む図として活用。
- Excalidraw 本体で使うことはない。
- プログラミング関係のモダンでクールなかっちょええ構成図を作るのに使う程度。
- AI の機能がいろいろ追加されているので図を作るのがもっと便利になっているかも
最後に
この記事では私の Obsidian に対する考え方とそれに合わせた設定とプラグインを書きました。
私自身、つい先日この構成にたどり着いたばかりなので、今後すぐに変わる可能性もあります。
好みってすぐ変わりますからね。
この記事が誰かのお役に立てたなら幸いです。
「こうしたらもっと便利だよ」など、フィードバックやおすすめの使い方があれば、ぜひコメントで教えてください。