今回、【全国学生対抗】Qiita × FastDOCTOR Health Tech Hackathon 2025に初参加しました!
その時の経験をもとに、記事を書きました!
Health Tech Hackathon とは ?
【全国学生対抗】Qiita × FastDOCTOR Health Tech Hackathonとは、
本ハッカソンは、日本最大級のエンジニアコミュニティ「Qiita(キータ)」を運営する当社と、テクノロジーによって医療の質・体験・生産性を変革し、持続可能な地域医療を実現する医療プラットフォームを運営するファストドクター社が共同で開催します。参加者には、8月2日(土)・3日(日)の2日間に渡り、「オンライン診療×AIで、未来の医療を共創しよう!」をテーマに、生成AIを活用してオンライン診療に関する新しいウェブサービス、モバイルアプリのプロトタイプの企画・開発を行っていただきます。
当日は、医療従事者にも参加いただくため、質問や相談も可能です。専門的な知識と経験を技術に反映させながら開発していただけます。また、学生エンジニアの活動を支援し、医療業界のDX化に貢献していただきたいという想いから、ファストドクター社より最優秀賞には20万円、優秀賞には10万円の賞金総額30万円を贈呈します。
引用: https://corp.qiita.com/releases/2025/04/health-tech-hackathon/
以下から、AIを用いたオンライン診療を促進してくれるアプリ・モバイルアプリ開発をするハッカソンとなっています。
なぜ参加しようとしたのか
主に二つの理由があります
一つ目は、自分自体は、オフェンシブセキュリティ(攻撃視点でのセキュリティ)を学び、ペネトレーションテストや脆弱性診断などを勉強していますが、たまにはプロダクト開発を爆速でやってみたいなと思ったからです。
二つ目は、自分が、文系の道からスタートしている以上、医療について関わる機会もなかったため、これを機に未知の領域に手を出してみたいと思ったからです。
(特に深い理由とかはなく、すんません。 けれど、医療に興味はあったことは事実です!)
作った作品: 体調Do?
今回、「生成AIを活かしたオンライン診療に関わるウェブサービス、モバイルアプリの開発」がテーマとなっていたため、当日、自分を含め組んだ4人のチームは、体調Do? という診断後のケアサポートアプリを開発しました。
二日ありましたが、アイディアで8時間、開発で12時間使い、完成しました。
(現在はサービスを閉じています)
実際の診断フローです。
(「池田さんの無双鶏」は、ハッカソン当日で決めたチーム名であり、1日目の弁当で"宮崎県産池田さんの夢創鶏"が出てきたことが由来になっています 笑)
LINEBotから、指定された時間に体調・お薬をチェック用アプリ(体調Do?)のURLを送信し、その結果をレポート化し、RAGを使って、改善案なども提案します。また、医療提供用にPDF化も可能となっています。
ちょっと煩雑ですが、完成はした感じです。
daijyoDo → 体調Do?
作成した経緯
オンライン診療において、様々な問題があります。
- メンタルヘルスにおける通院を継続して、通院できる方は6割程度
- 患者さんの判断で薬の調整をしてしまう
- 治療の効果を実感できない
そこで、通院して間もない患者様をターゲットにした
- 定期的な体調管理
- 適切な薬の服用管理
- 次の通院までのモチベーション促進
により、患者様のより良いワークライフバランスを提供します
その結果、
- 医師の負担軽減、
- 定期通院により患者様の健康促進
を目指しました!
技術スタック
- フロントエンド: React Router + React 19 (SSR対応),
- バックエンド: Hono (軽量Webフレームワーク) on Cloudflare Workers,
- データベース: Cloudflare D1 (SQLite) + Drizzle ORM, LINE Bot, Gemini(RAG)
- 開発環境: TypeScript, Vite, Tailwind CSS,
- デプロイ: Cloudflare Workers/Pages
RAGは管轄外なので、よくわかりません。運営が推奨された技術スタックを主に使いました。
主に携わったところ
自分は、今回、Webのフロントエンドを主に開発しました。
4人のチーム「池田さんの無双鶏」を組み、DB関係のバックエンド、LINEボット開発兼デプロイ、RAGの開発、Webフロントエンドの4つに分けて、チーム開発しました。
ハッカソンでの良かった点
チーム開発での良かったところ
主に2つあります。
1つ目は、何より与えられた時間に対して、アイディアを実際にデプロイまでもっていけたことです。
アイディアを創出するのに8時間使って、課題は見つけられました。しかし、開発に割く時間がかなり圧迫されました。それでも、どうにか12時間で実現したので、ほっとしました。
(ぶっちゃけ、AI駆動開発と深夜稼働で何とかなりました。)
2つ目は、本質的な社会問題まで突き止められたことです。
グループで綿密に話し合い、実際にFastDOCTOR様のエンジニアやDX部門の方、医療従事者の方とお話し、現状抱える問題から、今回の開発のアプローチに導けたのは結構大きかったなと思いました。
個人として良かったところ
主に2つあります。
1つ目は、チーム開発を始めて実感できたことです。
自分は、今まで、ポートフォリオサイトや学園祭のWebサイトを開発したことしかありませんでしたが、チームでの開発はとても新鮮味がありました。特にGitHubで、他の方がbranchを組まれている様子には感動しました。
(個人だと何もないから)
2つ目は、フロントエンドの開発をワンオペで完成できたことです。
過去に自分はポートフォリオと駒澤大学が認めた藝苑祭のWebのフルスタック開発、運用、運営をしたことがありますが、最短2週間で作りましたが、今回は驚異の12時間であるため、なかなか大変でした。
ハッカソンでの改善点
チーム開発での改善点
主に3つあります。
1つ目は、ワンオペによる開発の依存関係により、スピードが遅くなったことです。
やはり、大きい役割が全て割り振られていると、一つ終わららないと次に進めないようなエラーが出てくるため、どうにかして、並行で進められるように、最低限、フロントエンドの見える画面を先に作ってから、追加機能を足していくことで、もしかしたら、もっと精度の高い開発ができたのであろうと思いました。
2つ目は、チームで共通の問題意識はあったものの、実装において、情報伝達の齟齬があったことです。
正直ここは、自分のヒアリング問題な気がしました。そしてそれが、チーム全体に反映されたのだろうと思いました。自分自身が見せる側の全体をやっていたため、どうしても修正が多くなると、そのような問題にぶち当たることがわかりました。
3つ目は、アプリ自体の自動通知で果たして使ってもらえるのだろうかという問題があったことです。
実際に、FastDOCTOR様がそこを改善できるようにAIを使うと良いとおっしゃっていたため、そもそも自動通知について、目を向ける時間も割くべきだったと考えています。
個人としての改善点
正直、この一点から、複数の問題につながったと考えています。
それは
ハードスキルしかないことによる弊害
があったことだと考えています。自分はこれまで、プログラミング、セキュリティを一人で全てやってきたからこそ、ソフトスキルに課題があると感じました。
例えば、今回では、自分のヒアリング問題やアプリ企画において、的確な提案ができなかったことなどにつながっていると思いました。
(本当に申し訳ございません...)
教訓
もし、またハッカソンに参加する機会があれば、
- ヒアリング力の強化(要求の言語化と再確認)
- 情報共有のタイミングと方法(進捗を共有する頻度)
- 見えるものを先に作ってから、考えること
が挙げられるかと思いました。
もし参加する方がいれば、個人的にプログラミングだけでなく、コミュ力を磨くことをおすすめします。
感想
今回、初めてハッカソンに参加しましたが、そこで知り合った人たちを親睦も深められて非常に良い機会に恵まれたなと思いました。また、息抜きに開発したい時があれば、参加したいと思います。今回のハッカソンは楽しかったです!
次に、違うハッカソンに参加するときはこの「体調Do?」の改良版を作るか、それとも別のアプローチで開発をするととかなど考えています!
(ガチで、ソフトスキル磨かんとやばいな.....)