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【退職エントリ】 愛媛の受託開発 セーバーを辞めます

Last updated at Posted at 2022-06-09

今日が最終出社日です。
4年間勤めたセーバー株式会社を辞めます。
夜中に目が覚めたので、退職エントリというやつを書いてみることにしました。

どんな会社か

セーバーは愛媛にある受託開発を中心に行なっているソフトウェア開発会社です。
WebRTCの受託案件が多いです。

業態

業態的にはいわゆるSIerというやつでしょうか。
現時点で社員数は20人足らずで、組織としてはまだまだ完成していない小さな会社です。

巷では「SIerは悪だ、受託開発は悪だ」、「WEB系企業バンザイ、自社開発バンザイ」という風潮がありますが、セーバーは決して悪い会社ではありませんでした。
「SIer=ブラック」だと決めつけるのは早計だと思います。

自社開発では基本的に自社のプロダクトに専念して、深く追求することが出来ます。
一方でSIerでは幅広いプロダクトの開発に携わることが出来ます。

SIerは中間搾取だけで、技術は身に付かないという話も聞きます。
しかし、セーバーでは実際に開発を行なっていますし、僕自身多くのことを学びました。
また、人数が少ない分、手を挙げれば自由にやらしてもらえました。
社長もたいていノリノリで応援してくれます。

カルチャー

一応、上司と部下という組織図は存在しますが、実態はフラットな組織だと思います。
あまり上下関係を気にする必要はなく、「上司が帰るまで部下は帰らない」などといった文化もありません。

飲み会は年に1、2回程度で、強制ではなく、飯だけ食って抜ける人もいます。
コロナもあって一度も飲み会に参加したことがない人も結構います。

自由に有給が取れて、都合の悪い日はフレックスで調整できます。
遅刻ばかりしていましたが、勤務態度で注意を受けたことはありませんでした。
このゆるさに惹かれましたw

昼休みの過ごし方も自由で、好きな時に1時間取れます。
ゲームをしている人もいます。
僕は会社にダンベルを持ち込んで筋トレをしていました。
写真のヨガマットは、なんか社長が買ってくれましたw

休憩室

給与

給与は高くも低くもないと思いますが、実力次第で変わると思います。
当然ではありますが、残業代もきっちり出るので、忙しい時期は小金持ちになれます。
ぶっちゃけ、瞬間風速的には転職後よりも今の方が給与がいいです。

何をしてきたのか

セーバーに入社する前からPHPは基本的なMVC、JavaScriptはjQueryとReactが書けました。
ただし、インフラは全く経験がありませんでした。

入社後はLaravelやSlimやExpressでバックエンドを作ったり、
ReactやAngularでフロントエンドを作ったりしました。

ここ1年はAWSやKubernetesを使った開発も行い、インフラも経験できました。
WebRTCとKubernetesを掛け合わせたような技術基盤を作ってきました。
その集大成とも言えるHelmチャートが完成し、YouTubeで動画を公開しているので是非ご覧ください。

※ 動画のセンスがなく、なんか政見放送みたいです・・・OTL

他にもGPSマップのテストをするために端末を持って自転車をこいでみたり、
「Speech To Text × AutoML Translation」のテストをするために部下にドラゴンボールの台詞を喋らせてみたり、そして誤認識の酷さに爆笑したり。

思い返せば、辛いこともありましたが、それ以上に楽しいことが多かったです。

なぜ辞めるのか

僕が辞めるのはセーバーが嫌になったからではありません。
20代も終わりに近づいて、転職するならそろそろ動かないと動けなくなりそうだと感じたからです。
もとから1社でキャリアを終えるつもりがなく、いつか辞めると周りにも豪語していました。

また、自分が知識をつけていく中で、自分が正しいと信じていることと、周りの意見が食い違うことが増えてきました。
雇用条件などといった表面的な部分ではなく、思想信条のような根幹的な部分で今の自分と会社の方向性が合わなくなってきたのだと感じました。

今の自分が最大のパフォーマンスを発揮できる環境で新しい挑戦がしたい、
持てる全てを爆発させて社会的な意義の感じられる大きな仕事を成し遂げたい。
そんな思いで転職活動に踏み切りました。

転職活動

コロナ禍で面接のリモート化が進み、転職活動もとても楽になりました。
転職ドラフト に経歴を書いておけば、あとはオファーがきてそのまま面接という感じでした。
それでも転職活動期間中は受かるのか落ちるのか宙ぶらりんな状態で、絶えず不安な気持ちを抱えていました。
コロナ以前に転職活動をしている人は仕事をしながら飛行機で行ったり来たりしていたのかと思うと、信じられません。

思えば、僕はまともに就職活動というものをしたことがなく、成り行きでここまできました。
大学を中退してからフリーランスを経て、セーバーには派遣で勤め始めてそのまま入社しました。
初めてこういった経験をして、拒絶される辛さや、面接の難しさみたいなものを知りました。
それでも自ら主体的に選択して転職できたので満足のいく結果となりました。

今後

1ヶ月の引き継ぎ期間を経て、十分に引き継ぎが完了したと思うので、待望の有休消化期間に入ります。
こんなに長い休みを取れる機会は、もう定年までやってこないかもしれません。
仕事を引き継いでくれる皆さんのおかげです、ありがとう。

家の掃除をしたり、旅行行って充電したり、次の会社の関連技術の勉強をしたりして過ごすつもりです。
OSS活動もしようかな、そんな感じです。

次の会社はMICINという医療系のベンチャー企業です。
日本の医療の形を変える、そんな仕事が出来たらいいなと思います。
別れを惜しみつつ、新たな出会いを楽しみにしています。

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