はじめに
未経験からエンジニアに転職し業務する中で、エンジニアは黙々と作業することが多くて集中力を維持するのが大変だなと感じました。
前職は建築関係、特にオフィスや働き方を提案する業務をしていたこともあり、その時に培った知識などを活用して自分なりの働き方を実践しているので、もし集中力が続かない、業務の効率が悪いといった悩みがある方の参考の1つになれれば幸いです。
目次
- 前職で学んだ働き方の知識
- 15-45-90の法則
- ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)
- 実践していること
- 実践した感想
- 参考記事
- おわりに
前職で学んだ働き方の知識
15-45-90の法則
人が集中できる時間は90分が限度とされています。レム睡眠とノンレム睡眠のように、日中も集中力が高まる90分と眠気の出る20分が交互に現れるといわれています。
「15-45-90の法則」とは、人が集中できる時間の法則で、この法則によると、人は15分・45分・90分の3つの単位で集中することができます。
15分は特に集中できる時間とされていて、深い集中力が求められる同時通訳者の方などはこの15分を目安に交代するといわれていて、45分は子供でも集中力を保てる長さです。90分は集中できる限界で、それ以上集中しようとしても集中力が低下してしまい、パフォーマンスは下がると言われています。
ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)
ABWとは業務や気分に応じて時間と場所をワーカー自ら選択できるワークスタイルです。
ABWは、仕事を「しなければならない場所」ではなく、「自分の力を発揮できる場所」に焦点をあてた考え方で、従来のオフィスのような固定席を設けず、働く人が働く場所や時間を業務の内容に応じて自由に選択できる働き方を指します。
単に作業する席を選択できるフリーアドレスとは異なり、1人で集中して作業したいときには周囲から隔離されたワークスペース、アイデア出しや企画の検討を行うときはクリエイティブに作業ができるエリアを使うなど、そのときの作業内容に合わせて働く場所を選ぶことがABWの特徴です。
ABWのメリット
- 柔軟性と選択肢の拡大:
ABWでは、従来の固定されたデスクではなく、作業内容に応じて最適な場所で仕事ができます。これにより、作業に適した環境を選択でき、仕事の柔軟性が向上します。 - コラボレーションの促進:
ABWはオープンな作業スペースや共有スペースを提供することが一般的です。これにより、チームメンバーや異なる部署の人々がより簡単にコラボレーションし、情報を共有できます。 - クリエイティブな発想の促進
異なる環境での作業は、新しいアイディアを生み出す助けになります。ABWはクリエイティブな発想を刺激し、従来の枠にとらわれないアプローチを可能にします。 - ワークライフバランスの向上
ABWは通勤時間の短縮や在宅勤務の促進により、従業員のワークライフバランスの向上に寄与します。柔軟な働き方ができるため、労働環境に合わせた生活スタイルが実現できます。
実践していること
上記で説明した"15-45-90の法則"と"ABW"の考え方を自分なりに解釈し、オフィスや自宅での働き方を工夫しています。
まず、"15-45-90の法則"は業務によって15分・45分・90分のどの段階の集中力が必要か見極めて作業をしています。例えば、無理難題で自分の能力を最大限発揮してもできるかどうかわからないような作業(新しい言語の学習等)は、15分作業+5分休憩。自分の知識プラスなにか調べたりしながらするようなある程度集中力のいる作業(コーディング等)は、45分作業+10分休憩。あまり集中力を必要としない単純作業(資料作成や雑業務)は、90分作業+15分休憩。と自分は作業を振り分けて作業するようにしています。
"ABW"は、基本的にオフィスでの働き方を指しますが、自分の場合オフィスは固定席のため、自宅でのリモートワークをABWにあてはめて作業するようにしています。自分の場合は、作業する場所を、「自宅のデスク」「自宅のリビング(ローテーブル)」「自宅のダイニング(チェアなしで立って作業する)」「近くのカフェ」「近くのコワーキングスペース」の5つに分け、"15-45-90の法則"で振り分けた作業ごとに、どの場所で作業するのが最適かを決めて作業しています。15分集中の作業は、「近くのコワーキングスペース」か「自宅のデスク」、45分集中の作業は「近くのカフェ」か「自宅のデスク」や「自宅のダイニング」、90分集中の作業は「自宅のデスク」か「自宅のダイニング」や「自宅のリビング」で行い、2時間程度で作業場所を変えるというルールを作りました。
実践した感想
自分なりに"15-45-90の法則"と"ABW"を取り入れた働き方を半年程度実践していますが、以前より明確にコーディング時のミスが減りました。休憩時間が増えたこと、作業場所を変えることで、思考を一旦リセットしてコードを見返すことが多くなり、コードのミスを発見できることが頻繁にあります。作業場所を2時間ごとにかえるのは、気分転換になりかなり気に入っています。休憩時間が増えるため、作業進捗が悪くなると懸念していましたが、実践前とそこまで変わらないと感じています。
問題点としては、45分集中の作業と90分集中の作業が多くの割合を占めていて、15分集中の作業がほとんどないです。作業の割り振りは自己裁量で変えていいのでそこまで問題ではないですが、もう少し15分集中が必要な難しい課題にチャレンジしていかないといけないなと思いました。
参考記事
おわりに
本記事では、自分なりに考えた働き方のルールを紹介しました。人それぞれ自分に合った集中できる時間や、ワークスペースがあると思うので、この記事をみて自分の働き方は自分に合っているのか。一度考え直すよい機会になれればうれしいです。