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"Dockerって何? 簡単な言葉で解説するDockerの基本"

Last updated at Posted at 2023-10-18

はじめに

Dockerを使って開発環境を共有している現場が多くあります。
未経験エンジニアで現場に入った際、Dockerについて理解していると、スムーズに作業に入ることができると思います。
Dockerの基本について、かなり嚙み砕いてまとめたので、備忘録として残します。

目次

  • Docker(ドッカー)とは
  • Dockerの機能と用語説明
  • Dockerコマンド(基本)

Docker(ドッカー)とは

1台のサーバー上で様々なアプリケーションを手軽に仮想化・実行できるようにするためのプラットフォームのこと。
Dockerコンテナと呼ばれるアプリケーションの実行環境を、1台のサーバー上に作成することができる。
Dockerコンテナを作成するための設計図であるDockerイメージを共有することで、他ユーザーでも簡単に同じ開発環境のDockerコンテナを使ってアプリケーションを実行できる。
20231018-Dockerのイメージ図.png

Dockerの機能と用語説明

Dockerコンテナ

システムの他の部分に影響を与えることなく、アプリケーションを実行できる仮想空間のような隔離された環境で、すべてのコードと依存関係がパッケージ化されている。

Dockerイメージ

アプリケーションの実行に必要なソースコード、依存関係、ツールを含んだパッケージで、コンテナ作成時に指示を出す読み取り専用のファイル。

Dockerfile

Dockerイメージを構成するテキストデータで、Dockerfileを読み込むことでDockerイメージが構築される。

dockerfile
FROM gradle:7.4.1-jdk11 AS builder

WORKDIR /tmp

COPY ./src ./src

COPY ./build.gradle .

RUN gradle build

FROM openjdk:11.0.14.1-oracle

COPY --from=builder /tmp/build/libs/app.jar /app/app.jar

EXPOSE 8080

Docker Compose

複数のコンテナを1度に操作することができるツール。Docker Composeの設定ファイルであるdocker-compose.ymlファイルは複数のコンテナ間の関係や環境変数などを記述する。

docker-compose.yml
version: "3"
services:
  spring-boot:
    build:
      context: ./web-spring2
      dockerfile: Dockerfile
    ports:
      - "8080:8080"
    depends_on:
      mysql:
        condition: service_started
    entrypoint: "java -jar /app/app.jar"
    networks:
      - app-net
  mysql:
    build:
      context: ./mysql
      dockerfile: Dockerfile
    ports:
      - "3306:3306"
    volumes:
      - ./mysql/settings:/etc/mysql/conf.d/
      - ./mysql/data/:/var/lib/mysql/
    environment:
      MYSQL_DATABASE: study
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: riku0456
    networks:
      - app-net
networks:
  app-net:
    driver: bridge

Docker Desktop

Windows・MacOS上でDocker環境を構築・利用するためのツールで、画面上でコンテナの停止や再開、廃止といった操作が可能。
20231018-dockerDesktop.png

Docker Hub

Dockerイメージの共有サービス。Dockerイメージ(Dockerfile)が公開されており、Docker Hubから任意のイメージ(Dockerfile)を取得できる。自身で作成したイメージ(Dockerfile)をリポジトリにアップし、他ユーザーと共有することも可能。
20231018-DockerHub.png

Dockerコマンド(基本)

build

DockerfileからDockerイメージを作成する

docker image build [オプション] Dockerfileのパス

//例
docker image build -t imagename/nginx:latest .

[-t] イメージ名・タグ名を指定するオプション

run

Dockerイメージを使いDockerコンテナを起動(作成)する

docker container run [オプション] imagename

//例
docker container run --name containername -d -p 8080:80 imagename

[--name] コンテナ名を指定するオプション
[-d] コンテナをバックグラウンドで実行するオプション
[-p] コンテナのポート番号と、サーバーのポート番号を紐づけるオプション

start

作成済(停止中)のコンテナを起動する

docker container start [オプション] containername

//例
docker container start containername
stop

Dockerコンテナを停止する

docker container stop [オプション] containername

//例
docker container stop containername
rm

停止中のコンテナを削除する

docker container rm [オプション] containername

//例
docker container rm containername

[-f] コンテナ起動中でも削除

restart

コンテナを再起動する

docker container restart [オプション] containername

//例
docker container restart containername
exec

起動中のコンテナ内でコマンドを実行する

docker container exec [オプション] containername コマンド

//例
docker container exec -it containername bash

[-it] コンテナ側のコマンドの入出力を手元のターミナルに移行する

参考サイト

最後に

この記事では、Dockerの基本について噛み砕いて説明してみました。
Dockerは開発環境を共有し、アプリケーションの実行をスムーズに行うための強力なツールなので、使えるとかなり便利ですね。
次回は実際にDockerを導入する記事も投稿したいと思います!

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