Opening Session
・小林 晋也 様(株式会社ファームノートホールディングス 代表取締役)
初めて参加ということもありどのような雰囲気なのか期待していましたが、予想以上の盛り上がりでびっくりしました!
${「酪農や農業がアツい🔥🔥🔥🔥」}$
ファームノートサミットとは
ファームノートサミットとは、日本最大級の食・農カンファレンスです。テーマとして、「お客様への感謝・非日常の提供」「一貫して挑戦」「新たなコミュニティの創造」がテーマとして掲げられています。参加者全員とても熱気があり食と農をよりよくしていこうという思いをとても感じました。
僕が一番最初に強く印象に残ったことは、「農業分野だけではなく食という概念も考える必要がある。農業だけでは部分最適解に陥ってしまうため、食を考えることでその足りない部分を補う必要がある」ということです。どのようなことでも1つだけだと偏った意見が出てしまうので、複数の分野を横断的に考える必要があるということ勉強することができました!
アニマルライフケアとは
アニマルライフケア:経済動物のライフサイクルをコントロールするのは人である。経済動物に関わる人の進化によって、経済動物の快適性と経済性を両立させ、人と動物の双方の利益を最大化すること。
僕自身この言葉を初めて聞きましたが、前々から「農業×IT」を研究する上で人や動物全てを考慮した生態系を考える必要があると思っていたので、まさにマッチしていてとても興味深かったです。
ラストワンマイルとは
ラストワンマイル:次世代技術を生産者へ導入する際に、どのように生産者へ生かしていくのかを考えることが重要である。
確かにレガシー産業に対して新しい技術を取り入れようとなると、現場側と技術者の意見の衝突は絶対起きると思います。
それをいかにクリアするのか、もっと現場の声を聞きコミュニケーションを拡大させる必要があるのではないのかということに対してとても興味深く、僕自身「農業×IT」をビジネス化する上でこの考えは外せないと思いました。
新しい市場を創る、食と農を変える起業家特集!
・橋本 舜 様(ベースフード株式会社 代表取締役)
・秋元 里奈 様(株式会社ビビッドガーデン 代表取締役)
・菱木 豊 様(inaho株式会社 代表取締役)
・濱田 安之 様(株式会社農業情報設計社 代表取締役)
・野々宮 秀樹 様(GOOD GOOD 合同会社 代表取締役)
・諸藤 貴志 様(株式会社アグリメディア 代表取締役)
ここで僕が一番興味を持ったものは、inaho株式会社が行っている「アスパラの自動収穫化システム」です。
特に気になった理由としては、僕自身深層学習の物体検出アルゴリズムを用いて害虫の有無を確認できるかという研究を大学で行っているからです。この時「どのくらいの画像データを学習に用いたのか?」、「その時のラベリング作業は?」と質問しその回答が「ひたすら学習データを集めに現場へ」や「ラベリング作業は自分たちで」と言っていたことに対して、やはり学習モデルを作成する際にこの問題は逃れることができないのだと思いました笑(僕自身の研究でも数百枚の画像に対し、害虫のラベリング作業を行いました、、、笑)
その他にも技術的に面白いと思ったのが株式会社農業情報設計社様のトラクタを安価にまっすぐ自動走行させることができる技術です。僕自身これは様々な分野に応用することができると考え、トラクタだけでなくドローンなどに応用すると農業がより活性化するのではないかと思いました。
また面白いビジネスだと思ったのが、株式会社ビビッドガーデン様の食べチョクです。現在P2Pレンディングなどの顧客と顧客をつなぐためのビジネスがかなり流行っており、そこを農業分野に応用させる部分が面白いと思いました!
ランチタイムセッション
・小林 晋也 様(株式会社ファームノートホールディングス 代表取締役)
・ファームノートサミット2019に参加している学生
カンファレンスに参加している学生方との交流会に参加しました!
僕が一番遠いと思っていましたが、僕以上に宮崎や熊本から参加している方もいたので、そこにまずびっくりしました笑
ここで僕自身の1番の気づきは、「理解→体験→体現」という一連の流れが大切で今の教育において理解(+少し体験)しかできていないという面にとても納得しました。この体現について、失敗から学ぶことが大切で様々な場所に行きそこで学ぶことが一番の学びではないのかと僕自身の経験から思ったので、これからも自分の今いる環境の外の人たちと関係性を持ち話すことが大切だと思いました!
食と農を「クリエイティブ」する、経営者のビジョン
・尾崎 宗春 様(株式会社牛肉商尾崎 商主)
・村岡 浩司 様(株式会社一平ホールディングス 代表取締役)
・杉山 雅則 様(株式会社満寿屋商店 代表取締役)
・岩佐 大輝 様(株式会社GRA 代表取締役)
ここで僕自身が感じたこととして、生産者と消費者間のコミュニケーションの大切さです。このセッションは、経営者方面の考えを知ることができてとても勉強になりました!(僕自身技術者よりのビジネス思想を持っていたので、違う視点からの意見を聞くことができました。)
特に一番勉強になったことは、「難しいことは一つ規模を大きくして考える」ということです。僕の場合、「難しい問題は細分化して考える」という考えだったので、ビジネスを考える上では大きい概念を考えることが大切だということを学びました。
現在、デジタルマーケティングが行われている中「現場第一」で考える部分と「データやリモートで考える部分」を効率的に区別することがビジネスを成功させるために必要不可欠であると思いました。
これからの農業の「ありかた」について語ろう
・前田 茂雄 様(前田農産食品株式会社 代表取締役)
・須藤 晃 様(須藤牧場 代表)
・小倉 修二 様(有限会社トヨニシファーム 代表取締役)
・阿部 寛樹 様(有限会社阿部牧場 代表取締役)
・浅井 雄一郎 様(株式会社浅井農園 代表取締役)
ここでの1番の気づきは、第一次産業においてTechを入れる前のステップが重要であるということです。
今までの僕の考えとして、第一次産業の就業人口が減っている課題について「業務効率化を行うためのITソリューションを提供すれば良い」と考えていました。しかし、実際の現場の意見として「どのような環境を作ることで就業者が増えるか」という意見を持っている方々が多く、「まずはTechを入れていかに農業に注目をしてもらえるか、それに伴って就業人口が増えて後の世代に第一次産業に従事する方を残すことができるか」を考える必要があると思いました(このサミットでの1番の気づき)。そのための個人事業主を育てていく取り組みや資金の回し方を教えるためのITプラットフォームやコミュニティがあってもいいのではないかと思いました。
顧客とつながる、コミュニティを大切にする経営とは
・阿部 岳 様(株式会社ファームステッド 代表取締役)
・山入端 佳那 様(株式会社ラングレス 代表取締役)
・竹下 耕介 様(有限会社竹下牧場 代表取締役)
・濱田 安之 様(株式会社農業情報設計社 代表取締役)
・下村 瑛史 様(株式会社ファームノート 取締役 専務執行役員)
ここでは、株式会社ラングレス様が開発しているINUPATHYについて技術的にとても興味を持ちました。
→ たった4回の心拍数の平均値から犬の感情を読み取ることができるらしいです!!!
この技術について、最初時系列データを用いて直前の心拍データに重みをつけることで解析し、感情分析をしていると思っていましたが、たった4回のデータの平均値から感情が推定できるとは、、、
他にも、代表取締役の山入端佳那様が猫好きであるのに対し犬の感情推定システムを作っていることにも面白味を感じました!(CTOが犬好きのためらしいです笑)
やはり、「自己評価でシステムを作るのではなく他の方々にレビューをいただく」これが重要だと思ったセッションでした!
→ 自分もいろいろなコミュニティに参加して様々な方々の知見を広める必要があると思いました!
最後に
NICTの西原翔太様並びに株式会社ファームノートホールディングス代表取締役小林晋也様、この度はファームノートサミット2019に招待していただきありがとうございました👍
今後ともどうぞよろしくお願い致します!