導入
アルコールを手に塗ると消毒できた気がします。消毒の原理を学んで、今持っている消毒・除菌グッズの効果を想像してみてください。
ウイルスって?
ウイルスとは生物の一種です。
生物は環境が大事
生物ということは生きるための環境が必要です。人間であれば、酸素や適温が必要です。水の中で生きていられないですし、炎の中でも生きていられないです。
ウイルスの生きる条件は?
ウイルスが生きるため条件は、生物の中です。生物の中に入れずにマスクなどについたウイルスは、24時間程度で死んでしまいます。適度の水分と適度な気温と空気が必要です。生物の中でない環境であれば、自然に消えていきます。生物の中でないとは、温度が100度を超える環境や、高濃度なアルコールの中です。
ウイルスの成分はアルコールが苦手
ウイルスはタンパク質というものの塊なので、高温の場合はウイルスの形をたもっていられなくなります。高濃度アルコールの中ではタンパク質がアルコールの中に溶けて塊の形をたもてないです。
アルコールが苦手な理由
アルコールに溶ける原理を話します。世界には水にとけるものと水に溶けないものの2種類しかありません。マジックペンは水にとけるものと水に溶けないモノがあります。水性と油性のことです。水性とは水に混ざります。手についたマジックが水性であれば水道で手をこすると水に混ざっていって洗い流されます。油性であれば水道で手をこすっても水に溶けないので、こする力で少し削られる程度です。石けんなどの洗剤は油性と水性を混ぜる性能があります。石けんを使って油性マジックをこすると、水に溶け出して洗い流されます。
中学校では、親水性、疎水性という単語で習います。
実はアルコールも石けんも同じ
洗剤と同じ役割なものがアルコールです。石けんで手洗いすることもアルコールで手洗いすることはウイルスを溶かす点では同じです。違いは洗った後です。石けんは洗い流すと思いますが、そのときに水と一緒にウイルスが流れます。アルコールは洗った後洗い流さないですが、蒸発します。蒸発と一緒にウイルスの機能を持たないタンパク質も一緒に空気中に流れます。
結論
アルコールまたは石けんでウイルス消毒はできます。
あなたが今持っている除菌や抗ウイルスと書いてあるグッズの意味を調べてみましょう